第37話 りゅうつかい
ふと、気になって尋ねる。
『そう言えば、進化カードってどうやって手に入れるんだ?』
『同ランクカードがガチャで被る、カジノの景品、限定クエスト報酬、イベント報酬、記念プレゼント、宝箱やボスから、特定ダンジョンクリア報酬・・・といったところですかね』
『・・・いっぱいあったけどでも大変そうだな』
『石を集めてガチャ回すのが早いですねえ』
『ガチャを回せば良い、名言だ』
エリスがこちらを見つけてよって来る。
エリスは☆5か。
確かレアユニットがたくさんいるんだよな。
「ファンドさん〜☆5に来たんですね〜」
「うん、力試ししたくてね。お手柔らかに頼むよ」
「ふふっ。手加減はしませんよ〜あたったら本気です!」
壁に組み合わせが掲示される。
「ファンドさんとは準決勝・・・あらら、一回戦の相手、相手が悪いですね。無敗を誇る、竜使いのドランです」
強いのかなあ。
「ニ回戦も、天軍のラファエルですね・・・まあ、今回は運が悪かったという事で・・・時々、ランク6の方が温かったりするんですよね・・・」
「かなり有名なプレイヤーなのか?」
「ランク5の中では、ですね。ランク7になると、また攻略組の連中が席巻・・・」
「なるほど・・・まだカンストもしてないしきつそうだなあ」
「まあ、徐々に強くなればいいと思います!」
まあ、やれるだけやろう。
--
『壮観ですね。全部☆5の超強力ユニットばかり』
レインが言う。
赤かったり、青かったりするドラゴン、高さも6メートルくらいある。
「痛い目見たくなければ降参するがいい、新顔」
ドランが警告してくる。
「やれるだけやらせてもらうさ」
こっちは全員人化済。
向こうはカンストどころか限界突破しているだろうけど、やれるだけやりたい。
「ファンドさん頑張って〜」
クランのメンバーが応援してくれている。
一矢くらいは、報いたい。
「試合・・・始め!」
審判の宣言。
ドランの竜の2体が突撃、2体は空を飛び、2体は補助魔法を行使する。
突撃して来たドラゴンをパナケアが殴り倒し、昏倒。
補助魔法を使っていた竜を、ユグドの多分竜特攻ある剣技で沈む。
空を飛んでた竜が、ライが放った多分竜特攻ある光で落ちる。
勝った。
「・・・え?」
ドランが呆然と呟く。
「・・・ファンドさん、めちゃくちゃ強いじゃないですかあ・・・」
「ねえ・・・」
エルとルミが言い合っている。
意外といけた。
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