第31話 きゅーけつき

「パナケアは?」


「キノコの扱いなら任せて!」


・・・麻痺とか混乱とかのステータス異常とか出来るのかな?

踊りとかで敵よせとかもしてるみたいだけど。

これもフェロモン的な何かかな。


・・・にしても、☆5ダンジョンは凄いな。

さっきから凄い勢いで敵が来ている。


みんなのレベルも凄い速度で上がっていくし、素材の溜まりも早い。


「ねえ・・・パナケア・・・貴女ひょっとして、ランクアップして敵寄せのスキルの効果上がってない?」


「凄く上がった!」


レインの問いに、パナケアが嬉しそうに答える。

なるほど。


パナケアは、踊りつつ、敵を殴る蹴るして、どんどん倒していく。


「マルチプルホーリーバレット!」


レインの魔法が発動、十数体の魔物が一瞬で消失する。


「みんな魔力も全然減らないし、強くなったなあ・・・レベルアップで全快してる?」


「いえ・・・何故か勝手に回復していくのですよね」


レインが不思議そうに言う。

ふと見ると、状態の所に、MP回復と書いてある。


「何か、ステータスの所にMP回復って書いてあるけど?」


「わーぃ!」


パナケアが嬉しそうに踊る。

パナケアのスキルらしい。


「・・・また便利なスキルを持ってますね・・・普通はダンジョンに入ったら、出るまで回復しないのですが」


呆れ半分に言うレイン。


「あと、状態異常無効、HP回復とも書いてある」


「・・・便利ですね」


レインが呻く。


「呪い無効、即死無効とも書いてあるけど」


「それは私ですねー」


ライが答える。


「トラップ無効は?」


「忍です故」


・・・なんか状態の所が凄い速度で文字が入れ替わってる。


地図を見ながら少しずつ進む。

敵の出現は多いが、みんなが敵を倒す速度も早い。

しかも、どんどん早くなっている。


やがて、隠し宝箱等も全部開封し、ボス部屋に辿り着く。

古城の主は・・・ヴァンパイアか・・・。


「・・・ヴァンパイア・・・☆6の魔物、高い魔力と高い体術、高い生命力に他種多様な魔法。そして各種バッドステータスの自動付与。☆5でこれが出てくるとかなりきついですね。受付の人がキャンセルをしてもいいって言ってたのはそれですかね」


なるほど。


戦うか、逃げるか、の選択肢が出ている。

戦う、を選ぶと、ヴァンパイアが哄笑を上げた。

各種バッドステータスが発動・・・せず、結界によるステータス制限の効果等も発生せず。


ユグドが単独で斬り込み、次の瞬間ヴァンパイアの横を通り抜け、剣を納める。


「峰打ちでござる」


ヴァンパイアは悲鳴を上げる間もなく、無数の断片と化し・・・そのまま塵となって消えた。


「今の技は何?」


「聖騎士系のランク6スキル、聖邪必滅でござる」


・・・ランク7でも良さそうな格好良さだ。

というか何気にみんな、敵の弱点属性で攻撃してるよね。


ダンジョンがクリアされ、入り口に戻る。


ファンド

 レベル:82(+22)

 マナ:142/181

 常時召喚数:4

 常時召喚コスト:0

 デッキ枚数:8

 デッキコスト:24/36

 固有スキル:すりいすたあず、ねえみんぐ、だぶる

 ユニットスキル:

  マップ、初心者の加護、

  ライト、聖なる加護、

  エンカウント率操作、キノコの加護、自然回復、

  警戒、罠無効

 ルーンストーン:19(+5)

 進化カード:

  ユニット☆3:0枚

  魔法☆3:3枚

  武器☆3:0枚


レイン

 種別:アークフェアリー

 ランク:☆3(☆5)

 レベル:43(+42)/150

 武器:

  ミスリルスタッフ ☆3 50/50


パナケア

 種別:アークスポア

 ランク:☆3(☆5)

 レベル:46(+45)/150

 武器:

  ミスリルグローブ ☆3 50/50


ユグド

 種別:アークトレント

 ランク:☆3(☆5)

 レベル:47(+46)/150

 武器:

  ミスリルソード ☆3 50/50


ライ

 種別:アークウィルオーウィスプ

 ランク:☆3(☆5)

 レベル:47(+46)/150

 武器:

  ミスリルメイス ☆3 50/50

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