第28話 しょうり

『やー。多分、固有スキルのせい?すりいすたあずのお蔭で、ユニットは実質ランク5で、ランク3扱いになってるんだと思う。デッキコストも3だし』


『ああ・・・それでデッキコストの計算がおかしかったのですか・・・スリースターズにそんな効果は無い筈なのですが・・・』


『わーぃ、☆3』


パナケアがぴょこぴょこ踊る。


『でも、注意して下さいね。☆3は、☆3の戦略が有ります。連携、構成・・・そういった物はかなり考えられて組まれていますし・・・限界突破の存在も有ります』


限界突破?


『それはレベル上限上げられるのか?』


『はい。進化カードを消費する事で、少しずつ上限レベルが上がります。コスト等の関係で進化させたくない時や、最終ランクに到達した後のやり込みですね』


強そう。


『つまり、☆3でも育てれば無限に強くなるって事か』


『進化させた方が手軽に強いですが、レベルによっては強さが逆転したりします』


まあ、俺の場合、進化させてもコストが変わらないので、進化させた方が得だけど。

待てよ。


『限界突破してから進化した方が有利なのか?』


『そうでもないです。ランクアップすると、限界突破回数は半分、半端は切り捨てになるので、必要なカード枚数は同じですね』


実質☆5で☆3ランクに出場するからって、絶対に楽勝って訳じゃないんだな。


よし、頑張ろう。


--


「ぽふー!」


嬉しそうにパナケアが暴れている。

相手方、優勝候補の人のユニットが次々に空を舞い、戦闘不能に。


これは決勝、全試合こんな感じだった。

他のユニットは、リングには上がっているが、のんびり座っていた。


☆3と☆5の差は大きいらしい。


「パナケアちゃん強いんですね・・・」


途中で負かしたルミが、話しかけてくる。


「うちの自慢の子です」


・・・うちの子が進化してる事は言ってあるので、レギュレーションどうなってるのか聞かれたらどうしようかと思ったけれど。

そのあたりは上手くできているらしい。

疑問には思わないようだ。


ルミと挨拶して別れ、受付に行く。

優勝賞金はかなりの額。

ポイントと、ルーンストーンも受け取った。


ルーンストーン:4→14


『闘技場、何度もこれが貰えるのか・・・美味しいね』


『一応エンドコンテンツ的な扱いですしね。結構時間取られますが、ユニットも怪我しないし、サモナーも死亡しないですし』

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