第14話 あがるきがしません
そんなやりとりをしつつ、先に進む。
宝箱は、ユグドがあっさり解除する。
ハズレの宝箱は、ハズレ、と書いてあるし無視。
途中隠し扉の先にある宝箱もあったので、本当なら難易度高いのだろうな。
10/5。
なんか、クエスト情報に記載された完了率が、目的の数超えてるけど良いのかなあ。
「その場合は大成功になりますね。昇格が早まるかも知れません。ギルド情報のページに、今の貢献度が表示されていて、クエスト達成の度に貢献度が増えているでしょう?それが一定数、右側の数字に達したら、昇格試験を受けられます」
見てみる。
ギルドランク:☆☆☆
ギルド貢献度:32 / -
「・・・何か、昇格出来る気がしないんだけど・・・?」
「何故そこでいきなり弱気になりますか。いくら大きな数字でも、コツコツ貯めればいつかは達成できます。それに今までは☆2までのクエストが多かったですからね。☆3のクエストからはポイントも大きいので大丈夫ですよ」
レインが慰めるように微笑む。
やがて現れるボス。
ライの放ったそーれ、があっさりボスを沈める。
クエストクリアだ。
帰り道。
ふと、女性プレイヤーが迷っているのが目に入る。
「どうしました?」
オープンチャットで話しかける。
「あ、貴方は・・・プレイヤーの方・・・ですか。道に迷ってしまって・・・とりあえず街に戻りたいのですが、道は分かりますか?」
ぱあっと嬉しそうな顔になって、女性プレイヤーが尋ねてくる。
名前は・・・エリスさんか。
「エリスさん、マップを見たら、今の現在地と街の場所が表示されるので、使うといいですよ」
システム説明がなければ気付かない事もあるよね。
まあ、俺は色々触るのが好きだし、ソシャゲはやりこんでたから、色々気付くけど。
「・・・マップ・・・?それはどうやって・・・?と言うか何で私の名前が・・・?」
ん?
『残念なマスターさん。マップが見えるのも、名前が表示されるのも、チュートリアルフェアリーである私のスキルです。他のプレイヤーに言っても混乱するだけだと思わないのですか?』
知らないよ?!
『え、何、これレインの能力だったの?!』
『ですよ?』
エリスに向き直ると、
「あ、すみません。ちょっとギルドで見かけたことがあって・・・それで名前を知っていました。マップは、アーティファクト・・・レアアイテムですね。つい他の人も持っていると思ってしまいました。申し訳ないです」
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