第5話 ぼうけんしゃぎるど

レインの案内に従って歩く。

・・・つい勢いでレインを残す選択したが・・・これ意外と便利なんじゃないだろうか。

居ないと詰んでた気がする。


街に着く。

行き交う人の頭に、名前が浮いている。

一部、名前の色が違う人がいる・・・プレイヤーだろうか。


「冒険者ギルドで登録し、クエストを受けましょう」


ルーンストーンを手に入れないとな。


「そうですね。普通の人より11枚分出遅れ、かつ、☆3までしか出ないのです。少しでも追いつかなければ」


傍から見てると、このフェアリー独り言喋ってるんだろうなあ。


「いえ、私の言葉は他の人には聞こえません。パーティーチャットみたいな物です」


なるほど・・・ん?

俺喋ってないよな。

まさか考えていることが読め・・・


「チュートリアルフェアリーですからね、ご主人様の考えている事を読み取るくらいはできます」


ええ・・・


とりあえず、ギルドカウンターに行き、冒険者として登録する。


「サモナーの方ですね。ギルド加入申込、受諾しました。これがギルド証になります」


☆が3つ書かれたギルド証が渡される。

サモナーだと☆3からスタートとかなのだろうか。


「☆3の方は、一人前のギルド員として認められた、という事になります。中堅までのクエストが適正となりますが、それより上位のクエストを受ける事も許可されます。指名依頼等は☆4からとなりますので、☆4を目指して頑張って下さい」


いきなり一人前。

サモナー凄い。


「・・・?☆1からスタートの筈なのですが、おかしいですね。まあ、規則が変わったのでしょう。確かに、サモナーは強力ですから・・・とは言え、最初は☆1の依頼を受けて下さい。特にペナルティーはないはずです」


ああ、この世界の実力的には認められていても、まだ実際には初心者だもんな。


「じゃあ、このキノコ採取っていうのを御願いします」


「・・・格下の依頼になりますがよろしいでしょうか?分かりました」


依頼を登録、端末にクエストの情報が表示される。


「場所はマタンゴ洞窟ですね。初級のダンジョンです。そこの敵が落とすドロップの一種が目的の素材ですね」

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