第4話 じゅういちれんかいひ
「次はスライムが2体です」
フェアリーが、スライムの攻撃を避けつつ、雷の魔法で2体をそれぞれ倒す。
「倒せました。レベルが3に上がりました。こんな感じで進みます」
そのまま、現れる敵をそのまま自動で倒し・・・ボスも倒してダンジョンクリア。
「おめでとうございます。これでチュートリアルをクリアしました。最後は、チュートリアルフェアリーを力に変換、それを使って11連ガチャを回せます」
「え」
「どうしました?」
「いや・・・それをするとチュートリアルフェアリーってどうなるんだ?」
「消えますよ?」
ええ・・・
「いや、消えるって言われると、やり辛いんだけど・・・」
流石に、誰かを犠牲にしてまでガチャをしたい訳では・・・
「大丈夫ですよ?私がいなくなっても、ヘルプから大抵の情報は見る事が出来ますし。戦力的な話なら、私は☆2のノーマルフェアリーと特に変わりません。そちらを捕まえれば同じように使えますよ」
「いや・・・しかし、今ここで話している君が消えると言われては・・・」
フェアリーはうろんな目で言う。
「ご主人様は何を言っていますか・・・私は一時的に作られた仮想人格、名前すらない存在です。いいからさっさとガチャを回して私を解放して下さい」
ええ・・・
「ほら、名前がないのなら俺が名前を付けてやるよ・・・えっと・・・レインとかどうだ」
フェアリー・・・レインが光に包まれ、名前が変わる。
「命名するとか何してくれますか。とりあえず、貴方はただでさえこの先大成の見込みがないのです。11連ガチャなんて、そうそう引ける機会はないのですよ?今引けなければ更に絶望的な人生になるのですよ?貴方がたくさんやってきたゲームでも、最初の11連の重要さはよく知っている筈でしょう?」
レインが促してくるが・・・
「いや、俺はレインをずっと連れ歩くと決めた。11連は回さない」
俺は断固として拒否する。
「・・・分かりました。もう後戻りは出来ないですからね」
レインは溜息をつくと、体が一瞬光り、また俺の横に浮く。
恐らく、戦闘モードを解除したのだろう。
「とは言え、とりあえずはデッキの強化が急務かな・・・ルーンストーンってどうやったらてに入るんだ?」
「ルーンストーンは、クエストをクリアしたり、敵を倒した時に稀に出てきたり、自然物を壊してたら出てきたり・・・色々ですね。クエストを達成するのが一番早いです」
「分かった。そうするか・・・近くの街はどうやって行ったらいいんだ?」
「向こうですね」
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