第2話 こゆーすきる

ステータス、を押すと、ステータスが表示された。


レベル:1

マナ:100/100

デッキ枚数:1

デッキコスト:3/30

固有スキル:すりいすたあず


「うん、ステータスが表示された」


「では、順に説明しますね。レベル、これは戦闘を繰り返すとレベルが上がります。メリットしかないので、どんどんあげて下さい。レベルが1上がる度にマナが1上がり、レベルが10上がる度にコスト上限が1上がります」


ふむふむ。


「マナ、これはダンジョンに入ったり、イベントに参加したり、探索をするのに必要です。時間経過で回復するので、上限にならないように消費するのが理想的ですが・・・序盤は気にしない方がいいでしょう。恐らく、使い切るのも難しい筈です」


ソシャゲでよくあるスタミナ的な。


「デッキ枚数。これはデッキに入っているカードの数です。今は私だけ入っています」


なるほど。


「そしてデッキコスト。最も重要な数字です。デッキ枚数に上限はないのですが、デッキコストまでしか入れられません。召喚ユニットと魔法カードを合わせて30です。カードにはレア度に応じて☆が記載され、基本☆が多い方が強いのですが・・・☆の数がそのままデッキコストとなるので、頭の悩ませ所ですね」


ふむふむ。


「この固有スキルって言うのは?」


俺が尋ねると、フェアリーは目を光らせた。


「おや、私のマスターは残念だとこの身を嘆いていたのですが、固有スキルを持っているのですね?それは極めて有利にゲームを進められる可能性を秘めているのです。そのスキルに合わせてプレイスタイルを決める事をお勧めします。さあ、貴方のスキルは何ですか?」


フェアリーがぱっと明るい表情になる。

嘆いていたのか。


「なんか、すりいすたあず、って書いてあるけど」


「・・・はあ」


フェアリーが露骨に溜息をついた。

ええ・・・


「スリースターズ・・・その効果を説明するには・・・この世界のカードの入手法を説明する必要が有ります」


「おお、是非頼む」


「ルーンストーン、これを3個集めると、1回、世界の渦に挑戦できます。30個なら1回割引されて11回挑戦出来る上、☆4が保証されます。尚、最低でも☆3が出ます」


うん、ガチャね。


「それで・・・稀に☆5等も出て・・・☆5は本当に強力だし、☆4も素晴らしい効果なのですが・・・」


うんうん。


「スリースターズ、このスキルは、☆3しか出なくなります」


ちょ。

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