第3話 ドクテルとシェリーによる愛の会話
「なんじゃ、あの、
「どどどど、ド、ど、ドクテル、い、いい、イイスギ。で、でで、デリカ、オンナ、ドクテル、ミテル」
「おお、わしの
「め、め、メルシ」
車イスに乗ったドクテルと、それを押す
二人の不気味な
「シェリーや、食べたいものはあるかの?」
「ののののの、ノン」
「せっかく通りに出たのだ、
「ば、ば、ばばばば、ババロア」
「よしよし、
「めめんめ、メルシ、ぼぼぼぼ、ボク」
「お前の心臓に『賢者の石』さえ
「むむむ、ムズカシ。どどど、ドクトル、ムリ、ヤメテ」
「無理などしとらん。これはわしの夢であり、野望でもあるのだ。ひとりの人間を人工的に造り上げる。わしは神になるんじゃよ」
「でで、デュー?」
「そうじゃ、神じゃ。ソロモン王やノアでさえ
「デュ」
「優しい娘、シェリーや。お前はほとんど完成しておる。じゃが、ホンの
「ど、どどどど、どど、ドクトル、シヌ、カナシ、ヤヤヤ、ヤメ」
「ほっほっほ。大丈夫じゃよ。それも『賢者の石』があれば解決する。二人、不老不死となってエデンに行こう。そこで、わしらはアダムとイヴになる。産めよ増やせよ。神のおっしゃった通りじゃ。わしの愛する娘で、最初で最後の、愛しい妻よ。もう少しだ。神の国も近い。どうか、
「あああああ、アイ? アイ。アイ! ど、ドクトル、タメ、イノ、チ、イラ、ヌヌヌ」
二人の
シェリーの
青空の下、二人は永遠の愛を語り合った。
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