ぺぱぷらいぶ~10th year's anniversary~ 前半

読者様へ


ここからは該当の曲を聞きながら読むと

まるでライブにいるかのような雰囲気を

味わえると思いますので、是非聞きながら

読んでみてください

                作者より

─────────────────────


遂に迎えたライブ当日


10月12日PM12:30


みずべちほー~ライブ会場舞台裏~


イ「すっげぇ、沢山集まってる」


マ「何せチケットが僅か一時間足らずで完売しましたからね。あのときの凄まじさは今でも昨日のことのように思い出せますよ」


プ「それだけみんな私たちのライブを楽しみにしてるのね」


ジェ「一生懸命頑張って期待に応えないといけませんね」


コ「」チーン


ジェ「うわぁ!コウテイさんが気絶してますよ!?」


プ「ちょっとコウテイ!しっかりしなさいよ!」


コ「…はっ、すまない。そうだな頑張っていこう」


フ「うん…」


継「…」


他のメンバーが気合いを入れあってる中、

不安そうな顔をする継月とフルル


理由は今から数時間ほど前


……………………………………………………


継月の世界


AM7:30


継「美火姉が風邪でぶっ倒れた!?」


優「ええ」


なんと当日の朝、美火が風邪を引いたことが

発覚した

前日の時点で生演奏することをマーゲイに

伝えていた継月にとってはかなりの痛手

だった


理「今ラファエルさんが看病に

当たってるけど…」


継「となるとピアノとギターの代役を入れるしかないな」


優「ピアノなら既にルシファーに頼んでおいたわ」


継「そうなんだ、ごめんね詩府恵姉、付き合って貰っちゃって」


詩「仮にも弟の頼みだからな。ちょうど私も

暇にしていたところだし、別に構わない」


理「あとはギターだけど…」


今この事を知ってるメンバーでギターを引けるのは…こうなったら


継「俺がやるよ」


理「継くんが?」


継「言ったでしょ?これはフルルと俺で

作り始めた物だって。それに元々俺がギター

担当する予定だったしね。それにここまで来たのにやらずに終わるってのはいやだから」


優「…分かったわ」


理「じゃあ早く会場に向かって

向こうでリハーサルしよ!」


継「ああ」


……………………………………………………


あれから時間の許せる限りリハーサルを

やったし、大丈夫だとは思うけど…


フ「継ちゃん」キュッ


継「どうした?フルル」


フ「フルル、大丈夫かな…失敗、しないよね…?」


フルルは不安なのか、継月の服の袖を掴んでいた


そっか、フルルは俺より不安なんだ

ったく、何やってんだか俺は


継「大丈夫だよ」ギュッ


フ「…!」


継「大丈夫、俺たちが付いてるから、

このライブと例のサプライズ、絶体成功させよう?」


フ「継ちゃん…」


継月はフルルと目線を合わせるように

しゃがむと、フルルを抱き締め、

優しく語りかけた


継「それに、成功するかしないかじゃない、絶好調に成功せるって気持ちで臨まないと、

上手くいくものも行かなくなるよ?」


フ「継ちゃん…うん!」


継「よし!頑張っていこう!」


するとプリンセスが


プ「みんな!円陣組むわよ!」


継「円陣なんてよく知ってるな?」


プ「博士に教えて貰ったのよ。

こうするとみんなの気持ちを合わせられるって

…ほら継月も!」


継「あぁ!」


下からプリンセス、コウテイ、ジェーン、

イワビー、マーゲイ、継月の順に手を重ねていき、そこにフルルの手が重さなった


フ「継ちゃん…絶対に成功させよう?」


継「あぁ!」


プ「みんな行くわよ!ペパプ~、

ファイッ!」


全「オー!」


開始五分前

さてと、いよいよだな


マ「継月さん!舞台に上がって最初の

挨拶、お願いします!」


継「わかった!」


継月は舞台へと出てきて、挨拶を行う


継『あ、あー、マイクテスマイクテス、

よし。みなさん!こんにちはー!』


継月がマイクを客席へと向ける


観客「こんにちはー!」


継『はい!みなさん大きな返事、ありがとうございます!それではですね、今から一つ、

掛け合いにお付き合いください。私の問い掛けにみなさんは「そうですね!」と

返して下さい!よろしいですか?』


観客「はーい!」


継『では、いきますよー?

みなさん!今日のライブは楽しみですかー?』


観客「そうですね!」


継『ペパプのみんなに早く会いたいですかー?』


観客「そうですね!」


継『では美味しいアイスは?』


観客「…」シーン…


継『いやそこは「爽ですね!」って誰か

答えてくださいよぉ!』


ワハハハハッ


継『もー…え?どうしたんですか?

プリンセスさん

「ふざけてないで早く始めなさい」?

失礼しました!それではみなさん!

大変長らくお待たせしました!

PPP結成十周年記念ライブ、

”ペパプ・イン・ザ・スカイ”、

始まります!』


継月は舞台袖へと戻ると、映像を流すためのスイッチを押した


『ladies and gentleman! boy's and girl's!welcome to 10th anniversary live

for Penguins Performance Project !

”PPP IN THE SKY”!It's show time!』


アナウンスが流れ終わると同時に曲が流れ始め、それにあわせてペパプのみんなが舞台へと出ていった


”わたしたちのストーリー”


※「わたしたちのストーリー」を聴きながらお楽しみください


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(一番と二番の間奏)


舞台袖



継「初めて聞く曲だな」


マ「この曲は初めて発表して以来

オープニングで歌ってるんですよ」


継「へぇ、いい曲だな」


マ「でしょう?」


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(二番)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(二番と最後のサビの間奏)


舞台袖


継「みんなのこれまでを綴った歌詞か」


マ「はい、原点回帰ってことでつくったんです」


継「へぇ」


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ワァァァァァァッ!!


(わたしたちのストーリー終わり)


ここで大空ドリーマーのイントロがながれる


プリ「みんな!今日は私達の十周年

記念ライブに来てくれてありがとう!」


プリンセスー!


コ「最後まで楽しんでいってくれ!」


コウテーイ!


イ「ロックにいくぜー!」


イワビー!


ジェ「一生懸命頑張ります!」


ジェーンちゃーん!


フ「うわぁ~お客さんいっぱ~い」


フルルー!


イ「いや今更かよ!」


ジェ「ところで、今日初めて私達の

ライブを見に来たよーってフレンズは居ますか?」


するとチラホラ手が挙がった


プ「それじゃ、私達のことを知らないフレンズの為にも、自己紹介するわよ。

私はロイヤルペンギンのプリンセス」


コ「コウテイペンギンのコウテイだ」


ジェ「ジェンツーペンギンのジェーンです」


イ「イワトビペンギンのイワビーだぜ!」


フ「フルル~」


プ「いやだから何ペンギンか言うのよ…」


フ「フンボルトペンギン~」


プ「私達五人揃って!」


プリンセス コウテイ ジェーン

「「「ペパプー!」」」

イワビー「ペパー…プッ」

フルル 「ぺ~パ~プ~」


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舞台袖


継「相変わらずグダグダじゃんかよ」


マ「合ってないのも最高です~❤」


マーゲイはいつもの如く鼻血が垂れていた

 

継月「おい」


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プ「それじゃ!次の曲行くわよ!

私達のライブではもうお馴染みのこの曲!

『大空ドリーマー』!」


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(自己紹介のところ)


継「やっぱペパプのライブにこの曲は

外せねぇよな」


マ「でしょでしょ!」


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(一番)


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(二回目の自己紹介)


継「てか思ったけどこの曲の二回目の

自己紹介で合うなら普段から合わせれるんじゃないか?」


マ「あれわざとずらしてるんですよ?」


継「うそーん!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(二番~最後のサビ)


ワァァァァァァッ!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


継「ほんとにPPPってあれから知名度

高くなったよな。ひょっとしたら先代越えてるかも」


マ「だとしたら嬉しいです♪」

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