ハーレムの前に復讐を 2

 主人公は葛藤していた。どうするかと


 危ないと言われた道に行くかそれとも


 女の子がいった道に出るか


 二つに一つ


 ────決めた

 危ない方へ行こう。

 仮に危なかったとして主人公補正があるだろうし、

 なんと言っても危ないと言われたらそっち行くに決まってるじゃん。


 日は夕暮れ 女の子と喋っている時はまだ高いとこにあった太陽も今となっては沈みかけてる。


 そして────

 町あったー!と叫ぶ主人公がいた。途中馬車を使ってものすごいスピードで何かを追いかけてた連中から


「こういう女 見なかったかい?」

と俺がさっきぶつかった女の子の似顔絵を提示されたので

「俺が今向かっている方向へ急いで行ってました」って言ってやった。

 多分こいつらが、その追っ手だろう。

「こっちか?また戻ったのか、わかった。」

 馬車を運転していた人がUターンしそのまま町にまで行ってしまった。俺

 やっぱかっこいいな!と思っていたら

 重大なことに気づいた。


 何故俺も連れて行かない?

 あの後少しふてくされてしまったではないか。


 まあいい、念願の町だ。

 とりあえず────どうしよう?


ゲームならセーブがあるから安心するけどないからな。


無難に宿とか探してみるか...

あれ、まてこの世界は金の概念とかあんの?

まあ、いいやダメだったらその辺にでも寝よ。そこまで寒くないし死にはしないだろう。


宿を探して気づいた────


文字何なんだよ。日本語話すくせに、文字違うのかよ...


これじゃあ見つけれないじゃん。人に聞きたいけど、コミュ障発揮して喋れないの確定だし、詰んだな。寝よう。


道端で寝るのもあれだし少し物陰の方にでも行くか。


おっ、ちょうどいいとこ発見!

これなら誰にも見られないし、気づかれないだろうと思い、俺は少し木箱を動かし路地の影に隠れるようにして寝た。

隣が店なのか、おかわり!と高らかに注文する人がいる。

うるせぇ。お腹が空く、止めろ。

換気扇が中の空気運んで俺の鼻腔まで匂いを焚きつける。

やめてくれ、転生して死亡した原因が餓死とかシャレにならんから、俺が眠る間だけは、止めてくれと切実に願う俺だった。


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異世界転生で夢みた男の話 水無月未奈 @Teriyaki765

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