異世界転生で夢みた男の話

水無月未奈

ハーレムの前に復讐を 1

 俺は、異世界転生したものである。

 原因は分からないが後々考えよう。

 夢にまでみた異世界転生...ハーレムを築き上げたり、自分が勇者となって後の世界に名を残すような偉功が出来たり、と夢を見ていた。


 だが、この世界は甘くなかった。


 騙されてしまった あの女に...


 回想────

「へっ?どこ ココ?」

 俺がいたのは、割と整備された道一本に周りは森で以下にもモンスターとかが出そうな雰囲気のある場所だった。


「誘拐か?それとも夢?...まさか、転生とか!?」

「そんな馬鹿なことあるわけないか~...

 でも、いきなりこんな所にいるわけだし、何か試してみるか。」


 呪文「ファイアボール!」

 ...何も出ないと、ほう

 それもこれぐらいしか頭に浮かんでこない...

 何だコレ、開始早々詰みとかじゃあないよね。


 それに、食い物も武器もねえ!ケチな王様だってひのきのぼうや50Gくれるんだぞ!


 親より先に逝くなんて冗談じゃねえ!

 こちとら、遺書もまだ渡してねえんだぞ!


 こんなことしてる場合じゃない、早く町なり村なり探さないと、こんな所で野宿になっちまう


 とりあえず道なりに進めばなんとかなるだろうとは思うけど...

 タッタッタッ...


 ────ドシン────

 おっと、これはまさか...

「大丈夫ですか?お嬢さん」

 フード被ってるけど、腕の細さとか見る限り多分大丈夫だろう。

 もしちがったらムンクの叫びみたいになるわ。


 あ、よかった女の子で。本当になるとこだった。だけど何も言わないなこの子


 瞳をじっと見つめられた。

 すごい、目が瑠璃色で髪は金髪のショート...

 =可愛い


 なんだ神様も人が悪い こんな可愛い子を僕にくれるだなんて いや人じゃなくて神が悪いかな?


 まさかステ振り全部ハーレムとかそんな夢見る男子の全てを叶えるような感じの神?まじ?


 だから、あとはいらないかみたいな感じで魔法は使えなかったと?それならしょうがない!


 でも、とりあえず何も聞けないとなるとなあ〜

 あっ、口開いた


「お前、転生者だろ ならばこの道に出てはいけない。町にはつくがそこはお前が夢見ているような場所ではない」


 え?何で、転生者と分かった?そして、何故俺の夢がバレている!?


「ふん、何も知らないという顔だな」


「簡潔だが、教えてやろう。まず黒髪の黒目自体いない。そして、夢の方は

 そこでのほほんと呑気な顔をしているからだ。」


 oh......、不覚 そんな顔してたのか。

 いっその事ムンクしとけばよかった。


「ちっ、少し喋りすぎたみたいだ。追ってが来てるな。」

 そんな音してませんが?


「じゃーな。また会ったら助けてやるよ。」

 いや、助けるのは主人公の特権です。

 奪わないで お願いします


 女の子は、俺が追いつけないくらい速いスピードで、女の子が目的としている方へと走っていった。


 だがスピードに対して、フードが脱げてしまった時、俺は見た。

 


 流石に女の子に対して首輪はするつもりはないっ!!と断言した主人公であった。


後、名前聞くの忘れてた...

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