第25話屍山血河と
「俺らのお楽しみを邪魔するとは……余程の死にたがりだな! お前ら、やっちまえ!」
「しねぇ!」
「ひゃは!」
「ぬあ!」
三人ともが気合いや奇声を上げながら、
「ふむ、成る程な」
「な――ぐっ! 動かない!」
「どうなってんだコイツ!」
「片腕で、三人を――」
三人が
が……
「防がれたなら、二の
三人が一様に衝撃によって、刀を持った両腕は万歳するように上げられ胴体が、がら空きとなる。
――絶好の好機を逃すほど将門は甘くなく、三人の胴体へと右手に持った刀と左手に持った
「かは! 次よ!」
勢いそのままに
「かかって来いや!」
「まぐれがそう何度も――」
「――
まぐれという言葉に対して
「鍛えられた肉体と――練りあげた武による一撃よ!」
刀は
「お前には刃を使うまでも無いわ!」
「舐めたこと言いやがって!」
挑発に乗り、上段に刀を構える……それは
「とったぁ!」
男が振り下ろす、刀の
即座に
「嘘……だろ?」
目を疑う光景、
「
「良いんですかい? 計画が台無しに」
「この際、そんな事を気にしていられるか! さっさと行け!」
語気を荒げながら
それを見ながら
「やはり、お前らは盗賊に
「だからどうしたって言うんだ――よ!」
先に口火を切ったのは
ーーしかし、難なくと薙刀で弾かれる。
「お前らが村を襲い
「本隊はその
幾つもの斬撃を放つが
「そ……それが、ど……うした」
力なく振るわれた刀、それを手から弾き飛ばし、
「何、単純にこんな
少したち馬の
「うむ、
薄汚れたなりをした男二人に呼ばれのか、やって来たるは三十人ほどの戦支度を整えた歩兵と三騎の騎馬。
「お前ら! 誰の
大気が震える……天と地に
「我ら、
一歩、また一歩と集団に近づく
「そうか……ならば
まさかの行動に
もう一振りすれば、更に二つの首が飛ぶ。
私兵は恐慌状態に陥る。
「ぬあぁあ!」
獣の如き
――薙刀が折れれば、刀を持ち。
――刀が折れれば、小刀を投げつけ。
――投げる物が尽きれば、腕で首を折り
繰り返し進み、繰り返し進む。
「まじん……魔人だぁ!」
誰が言ったか、今の将門を形容した言葉……魔人の笑いが
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