第24話娶る将門
「
はたと気を取り直し、警戒をしつつ蛇のような術を使った
「
「ああ、勿論だとも! 何でも聞いておくれ!」
「そうか……
「あん? 知らない顔さね、大方だけど
「次だな、何故そのような格好をしてい――」
「動きやすいからに決まってるじゃない。ヒラヒラとした服よりもこっちの方が着慣れてるし、
またもや食い気味に答える
その答えに耐えきれず、
「武を
最後の問いに
「いやー笑った、そうかい気に入られたかい……
「隙があれば殺してしまえとも言われたねぇ……だけどね、そんな命令を聞く気もなかった。何より
「それであんたの事を少し
清々しく言い切る、その顔は熱に浮かされ、目が
「益々気に入った! ならば、これより我らは
「ほひゃ、こんな格好、恥ずかしいじゃないか!」
驚きの声を上げ、満更でもない顔をしながら口では抗議する
「
「さて、
その問いにこくりと頷く。
「
「お安い御用よ、行け!」
馬の腹を蹴り進ませる。
二人は楽しそうに笑いながら、口々にお互いをさらに理解するために話をし、
「ここまで来れば、もう少しだ」
「早いこと
そんな折に、二人の話を
「
「全速力で大丈夫さね、助けに行くんだろう?」
馬の前に跨る
逃げ惑う民達を追いかけ回す、薄汚れた男達……その手には質の良さそうな刀を持つ。
「助けて! 命だけは! やめ――」
逃げる男の背を斬りつけ、血花が咲き、前のめりに倒れる。
「助けるわけないだろ、一番楽しい事なんだからな!」
「あにぃ! 一騎だけ全速力で走ってきます!」
「あん? 救援が一騎……とはいえ、早過ぎるな……見廻りか?」
集団の頭目らしき男は考え事をしながら、ブツブツと独り
「まあいい……ぶち殺して、成果を持って帰るぞ!」
「あいさ!」
十人の男達が馬目掛けて走って行く、誰もが簡単な仕事だと思って……
「
「全員が向かってくるとは"手間"が省けたな! あいつらの前で飛び降りる、良乃は馬を右に方向転換させ、そのまま駆け抜けて民達の所に行け!」
「また無茶な事をする気だね……その話、乗ったよ!」
「何だぁ、あいつ恐れて逃げよったぞ!」
「玉無し野郎じゃな!」
口々に物言う男二人――その目の前に高く高く、跳ね上がっていた死が落ちてくる。
「さて……お前ら、
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