第百三十四話:魔女ジンリーとあの子の話

 


第百三十四話:魔女ジンリーとあの子の話




 一説によると、心の傷というものは、それなりに人らしい魂を持つが故に生じるものなのだと、魔法学では語られることがある。


 心に傷を負うということ。それは魂を持ち、その魂がそれをストレスだと、内的であると判じた証であるというのである。


 ではこの時、人らしい魂の反対として例に出されるのは如何様いかようなものなのか。


 それは大抵、ホムンクルスなどの無機物種と呼ばれる魂を持たない種か、魂を持っていてもその在り方、生じ方から違う神類と呼ばれる男神、女神のたぐいを指す。


 ホムンクルスの場合は文字通り魂無き存在であるからして、そこに心が無いのは必然である。


 では、神の場合はどういうことか。それは、物事の捉え方が明らかに人とは違う、という意味で用いられることが多い。つまりは、神類における男神、女神にも魂があるからには心があり、そして心があるからにはそこに負う傷もある。


 ならば何故、心に傷を負う魂、というテーマを扱った時に対比として引き合いに出されるのか? それはいかにも単純な話で、彼等はが違うのだ。


 悲しみを覚える物事が違う。


 喜びを覚える事象が違う。


 怒りを覚える点が違う。


 そもそも、見ているモノの形が違う。


 それらの違いは十分に、人らしい悲しみとは違う部分を鮮明に描き出す。人の悲しみは神にとって大したことではないことが多く、それらは歴史の中で神と人の関わりに悲劇をもたらす原因にもなった。


 そこまで語り、結論として何が言いたいか。男は、そっと少年の肩を叩き、実に学術的で全く楽しくない話の最後をこう締めくくった。


「頬の傷が消えているのは、一時的に過去に起きた事件に対する考え方が変わってしまっているだけでしょう。これは単に割合の問題です、わかりますか? ブラン」


 手元の端末に映る【DDD支部局】の生放送をブランと一緒になって覗き込みながら、琥珀はVR内で荒ぶる白井狛乃をそう評した。


 日本の某所。白井狛乃の自宅近くの公園のベンチに座り、ブランは錬金術であっという間に国境どころか海までも越えたショックを引きずりながら、呆然とした表情で小さな疑問を口にする。


「あの、あの、狛乃さんの事について、大体のことはわかりました。けれど、その、なんで禁忌の子だと分かっていて、亜神だとはバレていないんですか?」


 それとももうバレていて、僕の心配は杞憂だった? と悩ましい様子で眉を寄せるブランに対し、指パッチン一つで海を越えてブランを強制移動させ、狛乃の近況を洗いざらい説明した琥珀は、その疑問にあっけらかんと答えて見せる。


「ああ、それはですね。簡単な話です。ソロモンの魔術師同士だったのだと、婚約し、子供が出来た直後に判明した彼等両親は自分達の子供を守るために、ハブの肖像を保有している家系に対して、〝偽の肖像を作ってくれ〟と頼み込んだんです」


 亜神であるかどうかを判ずる手がかりは見た目と、魂のカタチだけ。だからこそ、狛乃の両親は子供が出来、そして禁忌を犯したことが周囲にバレる前に、すぐさま子供を守るために行動を開始した。


 魂のカタチはどうにもならなくとも、もしもその検査を掻い潜ることが出来たならば、少なくとも成長した後の見た目については誤魔化せると。ハブの肖像を保有する家系に直接頼みこんだのだ。


「ハブの肖像を保有している、即ち、ハブに多大なる恩がある家系しかいませんからね。当然、ハブの写し身となるかもしれない子を守ることに同意させるのは簡単だったんでしょう」


 僕が当時の総会で見た肖像と、今の狛乃は似ても似つかない顔だったと琥珀は言い、他にも、あの子は本当にギリギリの環境で生まれて来た子だった、と懐かしむように目を細める。


「亜神の可能性がある、というだけで大騒ぎでしたよ。特に魔女ジンリーは現人神ハブの復活を今でも本気で実現しようとしていますから、対立も深まる、暗殺も増える、仕事も増える、で幹部達ももうイライラしっぱなしで……」


「そうだ、そうですよ! 魔女ジンリーは? 大抵の人は偽の肖像で誤魔化せても、魔女は現人神ハブの顔を知っているはずじゃないですか!」


 当時の大人たちが大変だった、なんて話は別にいいんだ、とばかりにブランは端末から勢いよく顔を上げた。魔女ジンリー。現人神ハブを愛し、ソロモンの血筋を憎む彼女ならば、そんな誤魔化しはどう頑張ったって出来ないはずだとブランは言う。


「――ジンリーには、ハブの顔は判別できないんですよ。それどころか、目の前にハブの魂があったとしても、それだと気が付くことは出来ない。彼女は冥界の女神の怒りを買い、〝愛する者がわからなくなる呪い〟を受けましたからね」


 冥界の女神、もしくは狼の魔女ルビルス。かつて魔女ジンリーは創造神によって冥界に叩き込まれたハブの魂を奪い去り、そしてそれ故に魔女の呪いを受けたとされる。


 冥界の番人の許し無くして、死者の魂を持ちだすことは大罪であるとして――。


「……え、それなら、別に僕が何もしなくとも」


 問題ないんじゃ、と言いかけるブランに、琥珀は静かに首を横に振る。ジンリーにとって、狛乃が亜神かそうでないかなどは、初めからどうでもいいことでしかないのだと。


「魔女、ジンリーは狛乃が亜神の可能性がある、と知った時から。ずっとあの子の魂を潰すために行動し続けています。母親を殺し、父親を殺し、あの子にトラウマを与え続け、いつの日か辛い出来事に耐えられなくなった魂が砕け散るのを待っている」



 ――もしかしたら、狛乃の心を、魂を……粉々に踏みにじった残骸の中に、不滅である亜神の魂があるかもしれないと考えて。



「ど、うして……ですか? なんで、そんなことを? だ、大体、亜神だとは知らないはずなのに、そんな無意味になるかもしれないのに、そんなこと……」


 ブランが理解できないというような表情で目を見開いた。細い瞳孔は震えていて、赤い瞳は目一杯に開かれて、魔女ジンリーの凶行に背筋を震わせる。


 琥珀はその問いに答えず、ただぽつりぽつりと話を静かに続けていく。大きな骨ばった手が爪と爪をすり合わせ、やるせない様子で過去を辿る。


「……あの頃の検査の結果、あの子の、狛乃の魂のカタチは神ではなかった。恐らくは亜神として塗りつぶされるはずだったのが、何かの間違いでそうはならなかった」


 あの時は亜神ではなく、運よくソロモンの魔術師として産まれて来たのだと思ったが、今日になってそうではなかったのだと琥珀は知った。


 白井狛乃は、亜神の魂と、本来のソロモンの魔術師としての魂の両方を持っている。否、正しくは――、


「……亜神の魂にハブの意思などありません。けれど、あの子は〝生と死の神〟の魂を魔術師としての魂の内に飼っている。どちらも間違いなく〝白井狛乃〟だとしても……」


 人格と神格、とでも例えられるだろうか。それは、どちらも1つの心ではあるが、が違うのだ。


 人としての考え方。神としての考え方。どちらも、何もかもが違う。何故なら、種族が違うのだから。


「し、質問に答えて下さい琥珀さん! 魔女ジンリーの行いは破綻しています。いくら魔術師でも、心が、魂が砕けてしまったら――肉体も消えてしまう! 亜神の魂だけ残ったって意味が無いでしょう!」


 寒さに鼻先を赤くしながら、琥珀の服の裾を掴んで揺さぶりながらブランは叫ぶ。琥珀はそんな少年の首に指パッチンで赤いマフラーを作り出し、そっと首に巻いてやりながら、なだめるように背を叩いた。


「意味はあるんですよ、ブラン。何事にもね」


 魔術師の魂の中に亜神の魂がある。恐らくそれは癒着していて、自然に剥がれることなどなく、そしてどちらも間違いなく白井狛乃の魂だ。


 ならば、そんな存在の心を壊せばどうなるか。心が死に、魂が砕ければ、当然その意識は潰える。魔術師でも、魔法使いでも、ただの人間でも吸血鬼でも、そうなれば肉体だって保てない。


 けれど、亜神と言えども神は神。神の魂は不滅であり、最後には心の抜け落ちた肉塊が出来上がるだろう。壊れた機械のように元の肉体を再生し続ける、神の肉を持つ人形の出来上がりだ。


「人形……」


「ジンリーは喜んでこう言うでしょう。〝これで愛するハブの魂を入れる器が出来たわね〟と。清廉な少女のように微笑んで」


 魔術師としての魂は不滅ではない。亜神の魂は残るといえども、それだけでも意味が無い。だって、2つで1つの魂だ。どちらが欠けても、そこに狛乃の心は残れない。


 けれど、魔女ジンリーにとって狛乃などどうでもいい。亜神の可能性があるのならば、やってみればいい、程度にしか思っていない。


 石の中に宝石があるかもしれない? じゃあ割ってみましょう。これだけだ。たったそれだけ。


「それだけのために……両親を殺された?」


「そう、それだけのために。そして、ジンリーは今も手を打って、狛乃の不幸を誘導している。それは全て、ただ1つの可能性のために」


 琥珀はそこで口を噤み、ブランにそれを語るかどうかを迷う。魔女ジンリー、別名、心読みの魔女と呼ばれたその存在は、まるで世界を箱庭のように、そこに生きる者達を人形のように見て、その行動をする。


 魔女は些細な出来事で人形たちの行動を誘導し、そして悲劇を引き起こす。狛乃の精神に深く根付き始めている全ての人物に対し、魔女はすでにいくつもの種を撒いていた。


 種は気が付かぬうちに芽吹き、育ち、蔦が家屋を破壊するようにいつかどこかでその関係をずたずたにする。


 魔女ジンリーは知っている。夕苑ゆうぞの雪花の心の傷を。


 魔女ジンリーは知っている、怪物と呼ばれたレジナルドの、心の脆さを。


 魔女ジンリーは、常に多くを知っている。


 弥生が抱える祖父への言い知れぬ感情。ニブルヘイムの尽きぬ憎しみと、ルーシィの消すことの出来ない罪の意識。そして、ギリーの抱える自覚の無い強い嫉妬心を。


 今度こそしくじらないようにと、燻る火種を魔女は大事に育てている。



「――ブラン、あなたはどうしますか?」



 魔女の行いにショックを受けて、硬直しているブランは呆然と琥珀を見た。少年の赤い瞳を覗き込み、琥珀はじっと潜めた声で言う。


「僕があなたを此処へ連れて来たのは、あなたの答え次第では、あなたには此処でやることがあるからです……全てを知った今。ブラン、あなたはどうしますか?」


 聞かなかったことにしましょうか? それとも、此処に残りますか?


 問われ、少年の身体が震える。ブランの赤い瞳が眉と一緒にくしゃりと下がり、か細い声が夜の公園に小さく響く。


「――お母様がこの前の誕生日に、僕に何て言ったかご存知ですか? 琥珀さん」


「……」


 自身の服の裾を握りしめ、うつむきながらブランは言う。


「お母様は言いました。〝これ以降の歳より、ロンダルシア家の男子たる者、悪を見たならそれを正せ〟と」


 それはロンダルシア家の家訓であり、忘れえぬ一族の矜持でもある。吸血鬼として長くを生きる、ロンダルシア家の男子、時にそれは女子でさえ、己の信じる悪を見たなら、何があろうともそれを正せと教えられる。


 ブランの脳裏には、同時に別の言葉も浮かんでいた。レジナルドに教わったこと。かつて、レジナルドが聞かれたこと。そしてそのレジナルドに、君はどうだ? と聞かれた文言もんごん



 ――〝君は何者だ? どこから来て、何を為すのだ?〟



 ブランはその問いを聞くたびに、思い出すたびに胸がかぁっとする。言い表せない衝動が、怒りにも似た何かが喉の奥からせり上がって来るような気がするのだ。


 もしも自分がその問いに答えるならば、今ならばこう言うだろう。きっと今なら、あの時よりももっとはっきり答えられる、とブランは思う。


 自分はブラン・ロンダルシアだ。ロンダルシア当主の母より生まれ、そして為すべきことを為すだろう。


「僕は此処に残り、すべきことをし――そして、師であるレジナルド先生に誇れる者でありたい」


 悪を正せ。一族として名を連ねてより、ロンダルシア家の者はそれを頑なに守り、そしてその血はブランにも継がれている。ブランはうつむいていた顔を上げ、真っ直ぐに琥珀を見ながら言い切った。


「僕はレジナルド先生に悲しんでほしくない。それに魔女の行いは間違いなく、僕にとっての〝悪〟に他ならない。ならば、ロンダルシア家の長子である、このブラン・ロンダルシア。ここで逃げ帰るは一族の、ひいては僕の恥だ!」


 耳まで赤くし、興奮気味にそう叫ぶブランを見て、琥珀は静かに目を閉じた。血は争えないんですねぇ、とその唇が静かに開き、あなたのお母様も、かつて総会でそう叫んだんですよ、と母の話に目を見開くブランに琥珀は言う。


「白井狛乃の両親は総会で追及され、禁忌の子だ、今すぐ堕胎せよ、と叫ばれた。けれどあなたのお母様は剣を抜きながら猛然と立ち上がり、時のソロモン王にこう叫んだ」



 ――〝「たとえ行いは禁忌に近くとも、その腹の子にいささかの責もらず! その罪、結果を知らぬ命に被せると言うならば、私にとっての〝悪〟に他ならない! ならばロンダルシア家の当主である、このトルカナ・ロンダルシア。ここでもくするは一族の恥、私の恥だ!!」〟



 文句がある奴は叩っ切る! そう啖呵を切って狛乃の両親の前に立ちはだかり、女傑トルカナはソロモン王の前で総会の床に剣を突き立て、幹部達にその覚悟を問うた。我が剣と死闘を果たしてまで、この者達にそれを要求するのか、と。


「当然、誰も手を上げなかった。ジンリーなんかは産んでくれたらいいことあるかも、という感じでしたし、ソロモン王であるしぎはトルカナの言葉を良しとしました」


 ソロモン王は、「ならば、子には実の親が必要だろう。此度の件、禁忌ではない。蓋然性禁忌がいぜんせいきんきとし、結果を見るまでは誰が禁忌と呼ぶのも許されない。それが罪であったかどうかは、その子が証明するだろう」と。狛乃の両親を罪に問うことはなく、追及のための総会は解散された。


 蓋然性禁忌――それは俗に、魔法学における専門用語だ。


 蓋然性、それは必然に対応し、すなわち「起きて当然ではないものの、可能性としては存在する確率」を指す。


 蓋然性禁忌とは、魔法学において結果を約束されなかった禁忌なのだ。


 その行為の結果が「禁忌」かどうかは、事が起こって結果として収束するまでは誰にもわからない。

 背負った者に責任のない禁忌の果て、けれど暴かれなければならなかったそれを罪としないために、魔法学ではこういった語句が作られた。


 例え禁忌に始まろうとも、その結果を禁忌と呼ぶのははばかられる。けれど、原因は結果に付きまとうもの。ならば、そのほう禁忌にあらず、「蓋然性禁忌」と称するべし、と。


 ソロモン王は、狛乃の存在を禁忌だとは断じなかった。ただ、その生き方のみが結果を定めるとし、それが罪になるかどうかはわからないと。



「お母様と鴫様が……」


 やりそうだし言いそう、と呟いて、ブランは決意を固めた顔で琥珀を見る。


「それで、この公園で僕は何をすれば良いんですか!」


「いえ、やるのは白井狛乃さんのお家でです」


「え?」


 狛乃がログアウトしたら、僕が監視役の目を誤魔化している間に家のチャイムを押してあなたの連絡先を渡してきなさい、と琥珀は言い、ブランはええ? と口をへの字にして反論する。


「それ、すごく怪しくないですか?」


「大丈夫ですよ、今ならすんなりでしょう。むしろ今しかチャンスはありません。家に入れてもらって、現状を説明して軽い作戦会議でもしてきなさい」


 人の思考になれば、見ず知らずの少年を家にあげるほど非常識ではないでしょうからね、と言い、琥珀はブランの頭をわしわしと撫でてから、もう少しかかるでしょうからまあ座りなさい、とベンチに座るように促した。


 神の思考なら家にあげるのだろうかと思いながらも、ブランはしぶしぶ冷たいベンチに座り、再び琥珀と一緒になって端末を覗き込む。


 映像の中では白井狛乃は狛犬として、巨大な銀色の虎との一騎打ちに興じていた。その赤い爪は隙をついては打ち込まれ、勝負の行方が見えてきている。


 その横顔は喜びに輝いていて、ブランの目から見ても相当怖い。何が怖いかといえば、無邪気さと迫力がとてもちくはぐで、琥珀から全てを聞いたブランでさえ狛犬という人物がよくわからなくなってくるのが怖かった。


「……これ、本当に現人神ハブの意思とか、影響とかないんですよね? 僕、チャイムを押したらズパン! なんてことは無いんですよね?」


「無いはずですよ? 多分、本人としてはちょっと寄り道して遊んで帰ろう、くらいの気分でしょう。周りが大袈裟なんだと文句を言うかもしれませんよ? 実際、約束は守るものだって明言していたじゃありませんか」


 なら、本人は約束を守るでしょう。雰囲気が怖い? 何、神なんてものは大抵こんなものですよ、と無責任にも言いながら、琥珀はまたも指パッチンで、公園のベンチに高価そうなクッションを設置する。


「約束は守る、って……ちょっと信じられないんですけど、本当ですか?」


「そうですよ。考え方が違っても、大事なものが変わるわけでも、信念が変わるわけでもない。ああ、ハブとの一番の違いはそこかもしれませんね。よく発言を聞けばブランにもわかるようになりますよ、中身は簡単には変わらないものです」


 マイペースにクッションに座り、琥珀はそう断言した。ブランは何か言いたげに琥珀を見たが、すぐに手の中の端末に視線を落とし、画面の中の狛犬をじっと見つめる。


 かつて、それが罪になるかどうかは、禁忌になるかはわからないと言われ、絶やされることなくこの世に生を受けた子供、白井狛乃――否、狛犬は、仮想世界の中ではまるで全てを忘れたように、それは楽しそうな笑みを浮かべていた。



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