創作論 表現の不自由展とか
「表現の不自由展」の顛末について、私の思うところをを述べます。
まず権力に抵抗する人間の姿は何よりも美しく、尊いものであり、だからソルジェニーツィンやタルコフスキーは偉大なのであります。
そして権力に盲従する人間の姿ほど、醜いものはありません。
かつて、表現の自由が規制されていたソビエト連邦において、
タルコフスキーやソルジェニーツィンは体制に批判的とも受け取れる作品を発表し、ソビエト当局の妨害・脅迫に遭いながらも、自らの作家生命、どころか本当に命をかけて主張し続けました。
彼らの敵は共産主義ではありません、人間のアカンところと戦ったのです。
さてタルコフスキーは最後の作品(sacrifice)で主人公アレクサンデルに「恥を知らなければ人類は滅びる」と言わせました。
タルコフスキーは自分の全存在をかけて戦ったのです。
体制と、体制に服従するケダモノ達と。
人間の尊厳に何の価値も見出さないケダモノ達と。
今でこそ評価され、英雄視されている彼等かもしれませんが、実は彼等の足元には数え切れない数の、体制の弾圧により犠牲になった表現者達が眠っています。
タルコフスキーやソルジェニーツィンになれなかった、無名の英雄達です。
私は一人の変態ポンチ絵描きとして、彼等の勇気を称賛します。
白バラに栄光あれ。
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