〜第3章〜続き

「えっ!?千草さんが作ったんですか!?」

「そんな驚くことじゃない。お前みたいなやつを助けるためだ。」

「そろそろいいかな?」

そう言って入って来たのは、神楽さんだった。

「千草、深藍さんはどう?」

彼は何かをプリントして神楽さんに渡した。

「これを見てください。彼女の持っている能力の数値です。」

そう言って彼は、神楽さんにプリントを渡した。そこには検査の結果がかいてある。神楽さんはそれを見ると、笑みを浮かべた。

「どうですか?彼女、すごくないですか?」

「あぁ。確かにすごい。特に見え方が桁違いだ。俺たちも優れている能力はあるらしいけど。千草のお陰で自分の持っている力を知れていいだろ。ありがとうな、千草。」

そう言われた彼は、何か嬉しそうだった。

「これからどうするんですか?」

私は二人に質問した。二人は顔を見合わせて驚いたような顔をした。すると神楽さんが言った。

「なにもすることはないよ、今のところは。この能力を持っているのは知っている人だけで五人。俺、千草、白縹、君とあと一人。彼は滅多に部屋から出てこない。会った時に挨拶しといて。」

『今のところはなにもしない?じゃなんでここに来たのだろうか。』

私は頭の中で考えた。でも、白縹さんは私をここに連れて来た。何故だろう。

「あのっ!提案なんですけど、この能力が不便なんだったら少しでも楽になるようなものを作ればいいんじゃないですか?」

「例えばどんなもの?」

「メガネとかどうですか?私たちにとって普通に見ている時の景色がガラスを通して、能力を持っていない人が見ている景色に変わるんです。」

二人はまた驚いていた。私に背を向けて何か話していた。

<hr>

五分後。

二人は話を終えた。千草が私に話した。

「深藍さんの考えいいと思う。俺そういう作るの好きだから。色々調べてから作るからその時は協力してほしい。」

隣で神楽さんも頷いている。

「本当ですか!?是非!」

そうして、メガネを作る計画が始まった。

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