五月二十六日。感覚。

今日、私はね、朝起きたらねぇ。「あれ、なんかおかしいな」と思ったんだ。何がおかしいかはよく分からない。だけどね、おかしいなーって感覚だけが感じられる。


外を見た。特に変哲無かった。いつもより遅く起きたから、あぁ明るくなってしまったのか。とは思ったね。外はそれだけさ。


じゃあ、中かい?と思って部屋を見渡した。いつもどおり散らかっててさ。あー、うん。そろそろ片付けの日が必要かね、と思ったよ。なんらおかしい所は無かった。


何かにね、後ろ髪を引かれるというか。後ろ髪なんてモンはありやしないんだけど、そんな気分だったわけだ。引かれる、という事は引いてる何かがいるわけだ。私の気を引こうとしてるんだね。いやいや、美人でもなんでもないよ。


埒が明かないので、腕組んでひと考えでもするかね、と思ったときに目に入ったのは白い、四角の物体。


スマートフォンだった。


ああ、と私は得心がいって、それこそポンと手を打つような気分になったよ。そしてスマートフォンを手に取った。なんやかやと操作して、おかしいな感覚の原因を知ったよ。それがなんだったかって?


沖田さんだいしょうりーーーー!!!!!


わーーーーーい!!!


おはよぉぉぉぉ!!


おやすみぃぃぃぃ!!

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