五月二十五日。ゲルバナとティンダロス
こんな時こそ叫ぶべきなのだろうか。
我、発見せり《エウレカ》!
普段あまり使わないルビを使ってでも高らかに申し上げたいのです。一体なにに気付いたんだいジョン?という声が遠く彼方より鼓膜を揺らしました。優しく丁寧にわかりやすく、しかし充分な驚きを与えるため、説明致します。
それは、ゲルバナとティンダロスの関係性、と申しますか、ぶっちゃけ一緒じゃないの?と思いました次第。そしてそれをぶっちゃけてしまいたくなった次第。
前者、ゲルバナとはアニメ「STEINS;GATE」に登場するオブジェクトで、オブジェクトと呼称しますとSCPの雰囲気が漂いますが、実際SCP的な物体であります。
「STEINS;GATE」がわからない!って方に簡単にご説明しますと、「STEINS;GATE」の主人公たちが所属する機関、未来ガジェット研究所に於いて、発明の末になんとタイムマシンが完成してしまいます。まぁ、当人たちはその時点ではタイムマシンだとは夢にも思っていなかったのですが。
そのタイムマシンにバナナを入れて、スイッチオンすると完成するのが、そう、「ゲルバナ」であります。バナナの形は保っているのですが、表面が緑色のゲルと化してしまっていて、ちょっと触りたくない感じの物体になるんですね。
緑色のゲル、ここにアンダーラインをお願いします。
では後者、ティンダロスについてですが、「あー知ってる!ダブルクロスで見た!レネゲイド組織だ!」って方はちょっと座っててください。俺はルルブ1.2しか持たない人間なので詳しくないのだ。
話を戻します。ティンダロス、あるいはティンダロスの猟犬とはクトゥルフ神話に登場する神話生物、ようするにモンスターのような存在です。猟犬、と呼ばれるのも目撃した人間が「猟犬のように見える」というような形容をしたことからそう呼ばれており、猟犬、犬とはおそらくなんら関連のない生物です。
「円盤のように見える」と勘違いされたUFOを思い出しますね。
ティンダロスの猟犬の姿は、フォルムとしては痩せ細った狼、または犬のようなそれですが、全身が緑色の膿のようなもので覆われており、それは毒性を持ちます。あと飛んでもない所から呼ばれてないのに飛び出したり………
全身を、緑色の膿?
これはコナンくんで無くとも首を捻る所でしょう。ゲルバナは、緑色のゲル。ティンダロスは、緑色の膿。非常に似ている。
そしてこの二つを結びつけるだけの理論武装を出来るんですよ。私は。
ハッキリ言って最強だと思う。誰かこの恐るべき才能に惚れてくれ。
ハイ、自惚れタイムしゅーりょー。解説に戻ります。
「STEINS;GATE」でのタイムマシンの扱いは「現時点で送れるのは情報だけ」でした。(最低限度のネタバレで済まそうとがんばった表現)
生物は……はい。ゲルバナから推察できるように、ゲルった(動詞)。SANチェック間違いなしのグログロのグロです。悲しい物語だぜ。図にするとこう。
タイムマシン使用>>>>(ゲルになるなんらかの事件)>>>>ゲルバナ
という過程になっております。そうです。(ゲルになるなんらかの事件)ってなんだよ!!バカなの!?ハァ!?とお思いになった方はたぶん筆者と思考プロセスが似ているので潜在的な友だちです。やったね。
さて、ここで追加情報だ。ティンダロスの猟犬はどうやら別次元に住んでおります。ある条件を満たすと現世、つまりは私たちの世界にこんにちわ!って来るんですけど割愛。そこはまた今度。
ティンダロスの猟犬は全身が緑色の膿、つまりはゲル猟犬なんですよゲル猟犬。そんな彼らの住処をバナナが通ったとしたら……?
図にすると、
タイムマシン使用>>>>ティンダロスの猟犬などのゲル生物がいるゲルによるゲルの為のゲルッゲルな世界>>>>ゲルバナ
ほらね!そういうことなんだよ!わかりましたか!この世界に隠された、探索者によって暴かれるべき真実が!論理が!
はい。ということでね。圧倒的な熱量すなわち興奮をもって本日の日記の筆を置きます。日記ってなんだろうという疑問は、ぼくじゃない何処かの哲学者に任せます。知ってますか?人間は生まれながらに哲学者らしいぜ。
では、あなたの部屋の角に、緑色の霧が生じませんよう。
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