26.絶対に、遠慮なんかするな

 こんなに落ち込んだ日だからこそ、静かな漁村の小さな店がいいのかもしれない。

「盆休み、どこか遠出するか。日帰りがいいよな」

「県外の島にいきたい。大橋をゼットで渡るの。フェリーにも乗りたい。それで島一周ドライブもいいよね」

「遠出をするならスカイラインがいいな。ゼットは思いっきり走れる道じゃないと重くてストレスを感じるんだ。広大な海外かサーキット向けで、日本の公道向けじゃないとも言われている」

「ええっ、そうなの」

 琴子が驚くと、英児が笑う。

「でも俺が好きで、良い車だと思っているから手放せなくて」

「あの重厚な走行を感じると、私はエキサイトしちゃうんだけど。確かにそこからぐっと直線で伸びるとどうなるか感じることができる道は少なそう……」

「あ、琴子。だんだん車にはまってきたな」

 この前と同じテーブル。今日はどこまでも青く広がる夏空と青い海をそばに、彼と微笑みあう。

 元婚約者との突然の再会。そして、思わぬ動揺。

 しかし、このお店に着いたときにはもう、いつもの彼に戻って琴子を笑わせてくれていた。そんな切り替えはさすが早い……と琴子は思う。大人だから、ある程度は心と折り合いをつける術も持っているのだろう。

 でも、琴子は思う。このきっぱり迷いない一直線な男があれだけ動揺したならば、『簡単に忘れられることではない』のだと。

 それでも表面上、英児は元通りになって琴子の目の前で笑っている。

「おまたせ。ランチの、サンドセットね」

 白髪のマスターがやってきて、二人揃って頼んだサンドセットのお皿を置いてくれる。

 本日は、白身魚のフライサンドと、キャベツとにんじんのコールスロー。白いランチディッシュに盛られ、小さなココットの桃ゼリーもちょこんと乗せられていた。すべてマスター吟味の地元の食材、そしてマスターの手作り。

「ごゆっくり。食後にコーヒーをもってくるからね」

 物静かなマスターは、その微笑みだけで語りかけてくれるような白髪の男性。だけれど背が高く身体もがっしりしている。もしかして元漁師なのかと思ってしまう。でも動きもゆっくりで、優しい熊さんという感じだった。

 そのマスターが背を向けたとき、琴子はあることを思い出し呼び止めた。白髪のマスターがトレイを小脇に振り向く。

「あの、これ。お土産にできませんか」

 矢野さんとの約束を忘れていなかった。だけれど突然の出来事があって『どこでお土産を買おうか』と考える間も余裕もなかった。

 マスターがにっこり優しく笑う。

「出来るよ。同じものでいいんだね。ひとつかな」

 図々しく、琴子はさらにお願いしてしまう。

「出来ましたら、四人分……」

 ダメもとで頼み承知してもらったら、図々しくも多く注文するという……。でも琴子の脳裏には、一人事務所で黙々と数字とにらめっこしている眼鏡のお兄さんに、蒸し暑いピットで作業をしているおじ様にお兄さん二人の姿が消えない。

 でもそこで、マスターがはっと何かに気がついた顔に。

「もしかしてお店の彼等へお土産?」

 こっくりと頷くと、マスターが英児を見た。店長の彼にスタッフにそれをしても良いのかと確認をとっているようだった。そして彼はちょっと困った顔をしている。

「こういう彼女なんだ。店のヤツらともすっかり馴染んでくれて」

「へえ。そうなんだ」

 今度はマスターが意外とでも言いたそうにして、琴子を見る。でもすぐにいつもの穏やかなにっこり笑顔に。

「いいよ。それなら僕からのご馳走ね」

 琴子だけではなく英児もびっくりしたようで、二人揃って慌てる。

「ダメだよ、おっさん。ちゃんと商売しろよ。うちにきたってサービスなんかしないからな」

「そんなんじゃないよ」

「あの、私……余計なことを言ってしまいました。本当にお土産として買っていきますから!」

「いいよ。どうせ『矢野君』が駄々をこねたんでしょ」

 あの矢野さんを『矢野君』? 矢野さんが急に男の子に思えるような呼び方。琴子はそれが気になって言葉が続かなくなってしまう。

「休ませてやるからなにか買ってこいって言ったんでしょう。相変わらず、気持ちが良い気遣いしてくれても表向きぶっきらぼうなんだよね。目に浮かぶよ。でも矢野君なら、フィッシュサンドよりホットドッグだよ」

 矢野さんのこともよく知っているようで、琴子はますます驚いた。

 そこで英児がちょっと笑った。

「あはは。だって、このマスターから見たら、矢野じいなんて『ガキ』だもんな」

「失礼な。そんなに年は離れていないよ。僕だけ年寄り扱いしないでくれる」

 あの穏和なマスターが、ぷっと頬をふくらませる。なのに、それが愛らしく見えてしまい琴子はそっと笑ってしまった。

「俺から見たら、どっちも『じい』だよ」

「あーそう。やっぱり英児君に買っていってもらうことにしよう」

「だから『買う』と言ってるだろ。おっさんもも最初からそう言えよっ」

 『はいはい』と、いつもの静かなお父さんの顔になってマスターが去っていった。

 やっと二人で向き合って『いただきます』。サクッと頬張った音も、一緒に揃った。

「おいしー。もう隠れた名店ね」

 この前は『焼きうどん』だったけれど、ランチは洒落ていてびっくり。今回も一発で気に入ってしまった。

 琴子の喜ぶ顔に、英児の頬もほころぶ。やっと彼らしく砕けてきた気がする。やはりこのお店に無理に来て正解だったかもしれない。英児自身もわかっていたのだろうか。あのまま龍星轟に戻ってもつまらぬ事を考えるだけだ――。いつも通り、美味しいものは大口を開けて豪快に頬張る彼の姿が目の前にあって、琴子もほっとすることができる。

「俺がこの店を知ったのは、ずっと昔に矢野じいが連れてきてくれたからなんだ」

「そうだったの。じゃあ、元々、矢野さんの行きつけだったのね」

「矢野じいも走ってばかりいたらしいから、それでこの店を見つけたみたいだな。開店当初からの客みたいなんだよな。いつも『不味い店』て言っていた」

 こんな美味しいお店を『いつも不味い』と言うだなんて。さすがに琴子も心外だが、でも……そこで矢野専務のあの顔を思い浮かべると、なんだか『らしい』とも思ってしまう。

「でも今は『不味いけど、美味くなった店』と言うらしい。マスターの話では、矢野じい世代の走り屋やドライバー達の口コミで客が増えたらしいから、本当は最初から『美味かった』ということ。お互いに『悪い冗談』の意味をよくわかっていたんだろうな」

「じゃあ。ここは『おじさん達が繋いできたお店』なのね」

 英児が見つけた店ではなかった。彼もまた『教えてもらって常連になった店』だった。

「矢野じい、きっと喜ぶな」

「じゃあ。最適のお土産だったということね」

 途中で何故、土産も用意できなかったのか。そんなことさえも忘れ、もう二人で笑えた。

「おっさん、『買ってもらう』とは言っていたけど。きっと矢野じいへのご馳走として持たせると思うな。俺も時々『しばらく矢野君の顔を見ていないから渡して』――と持たされるから」

「えー。やっぱりそうなっちゃうの? なのに、私ったら……。矢野さんだけじゃなくて、他のスタッフさんの分まで頼んじゃって」

 ああ、それで。琴子がお土産を頼んだとき、英児がちょっと困った顔をしたのは何故か理解した。あのマスターに頼むと『いいよ』と気前よく引き受けてしまうと英児はわかっていたからなのだろう。

 琴子は急いでランチを食べ始める。ようやく重苦しい空気をこのお店が払ってくれ、恋人同士『日曜ランチ』らしいムードになったのに。だから英児が眉をひそめ、琴子を眺めている。

「なんだよ、急に」

「うん、ちょっとね」

 サンドを一つとサラダを食べ、季節の桃ゼリーだけはじっくりと味わって終わりにすることに。残りは琴子もお土産で包んでもらおうと思う。

「私、手伝ってくる」

 席を立つと英児がぎょっとした顔で『ちょっと待て』と慌てて止めたのだが、琴子はそのままカウンターへと向かった。

 レジがあるカウンターの内部をひょいとのぞくと、エプロン姿のマスターはパンをたくさん並べてせっせとサンド作りに励んでいた。

「あの、手伝います」

 声をかけると、マスターまでぎょっとした顔になった。

 だけれど、入り口近くの席には壮年の夫妻がオーダー待ちをしているところ。どんなに客の出入りが緩やかでも、あれだけの美味しい料理をマスターが一人でじっくり作っているのだから暇というわけでもない。

 マスターは戸惑った顔をしている。龍星轟にお土産を持たせたい気持ちも本物だけれど、やはり日曜の昼時、休日にこの店に来てくれる他の常連様もおろそかに出来ないから本心はアシストがあったら助かる――という迷いを見せているようにもみえた。

「おっさん。彼女、手伝わせてあげて」

 頭の上から、英児の声。琴子の後ろに一緒に立って、でも致し方ない困った笑みを浮かべてマスターに頼んでくれる。

「彼女。俺の店でも『手伝う』と言い出してきかなかったんだよ。俺の車も店の代車も全部ワックスがけやったほど。彼女の師匠も矢野じい。師匠もお墨付きなんだ」

 そんな紹介に、マスターも『それ、ほんとう?』とびっくりした顔。

 でも、なに。そのちょっと扱いにくい子で困っているみたいな紹介。琴子は密かに顔をしかめてしまったが、後ろにいる英児の両手が琴子の両肩を包んでいた。

「彼女、料理も上手いから手慣れていると思う。店の男共の飯も作ってくれるぐらいだから」

 最後の一押し。今度はきちんと推薦してくれる。

「……爪、短くしているかな。マニキュアは塗っていないよね」

 その問いの意味に驚き、でも琴子は慌ててマスターに手を差し出した。爪はちゃんと切っているし、マニキュアはあまりしないから塗っていない。その手を見せる。

 するとマスターがにっこりと笑ってくれる。

「そこの棚に少し大きいかもしれないけど僕のエプロンがあるから使って。そしてそこの手洗い場の専用の石鹸で、手首までしっかり洗って」

「はい」

 言われたとおりに古びた木棚に揃えられているエプロンを借り、綺麗に手を洗い、マスターの隣に並んだ。

「矢野君と清家君はホットドック。兵藤君はフィッシュサンド。武智君はクラブハウスサンドが好きだから」

 その人それぞれの好物を、本当にその人のためのお土産として作ってくれようとしていたことに琴子は驚く。こんなの大変、無償でなんてとんでもない。もう何が何でも手伝う! 琴子は気合いを入れた。

「最初の一つ目を僕が作るから見ていて」

 こっくりと頷くと、マスターがバターを塗り終えた食パンの上に、サニーレタス、オニオンスライスとトマト、ベーコンを手早く乗せて挟んでいく。次はフィッシュサンド。キャベツの千切り、魚のフライを乗せるとオーロラソースをかけ……。そうして一種一種の盛りつけを見せてくれる。

「お願いね」

 それだけ言うと、パンの前から離れ奥の厨房へと行ってしまう。ようやっと他の客のオーダーに取りかかれたようだった。

 無言でせっせと作っていると、コーヒーカップと琴子が残した皿を持って英児がカウンター席に移ってきた。

「これ。自分のも忘れずに持って帰れよ」

「うん」

 なるべくマスターの手を煩わせないうちに終わらせて、他の客のために動いてもらおうと琴子も集中する。

 だけれど、そんな琴子を英児がカウンター席からじっと見つめていることに気がついた。コーヒーを傍らに、そして穏やかな微笑み。

「本当に、琴子ってかんじだな」

 すぐに『手伝う』とじっとしていない。そのことを言っているのだろう。

「三好親子が二代で手放さないはずだ。琴子はいろいろな部署に回されて使い回されたと思っているかもしれないけど、俺は違うと思うな。琴子なら、なんでも真っ正面から真面目に取り組んでくれるとわかっていたんだよ」

「……なにも取り柄がないもの。与えられたこと、やっていかないと仕事なくなっちゃうもの。私なんて、特徴がないから辞めてもどこでも雇ってくれないだろうし」

 でも英児は琴子を真顔で見ていった。

「俺なら。大内琴子さんが面接に来たら、一発で雇う。俺ならね」

 調理をしている琴子の手が止まる……。女としてだけじゃない、生きている姿勢も彼は認めてくれている。匂いという動物的な勘で惹かれあったところもあるけれど、今度は恋人としてつきあってからの言葉。

 嬉しかった。今日みたいな衝撃があった日だからこそ、嬉しかった。でも彼を見ると怖いくらい真剣な顔をしている。

「俺も、琴子のそばに、なにがなんでもいるからな」

「……英児さん」

 その裏に『もう過去は関係ない。気にするな』とほのめかしてくれているのが、琴子にも伝わってくる。

「うん。いてもらうんだから」

 そう返すと、英児の方がほっとした顔になっている。

 琴子の手で出来上がったお土産を、マスターが綺麗にペーパーボックスに詰めてくれる。

「ありがとう、手伝ってくれて。みんなによろしくね」

「こっちこそ。うちのスタッフが喜ぶものを持たせてくれてありがとな。また彼女と来る」

「うん。待っているよ。また英児君が楽しそうに彼女と来てくれて、おじさんも安心した。この前は『どーなのかなあ』という感じだったから」

 恋人になる直前だった。まだここでは。マスターはちゃんと感じ取っていて、そして今日は正真正銘の『彼と彼女』に見えたよう。急に二人で照れくさくなってしまう。

「うっさいな。いつも余計なんだよ、見送りがっ」

「やんちゃだけど、大目に見てあげて」

 また言われて、琴子は笑いながら今度は『はい』と答えた。

 レジで見送ってくれる優しい笑顔は、月夜に初めてこの店に来たときと変わらない温かさ。

 英児もすっかり落ち着いて、リラックス出来たよう。この店はそんな店なのかもしれない。

 

 真夏の青空が広がる海辺の駐車場にある銀色のフェアレディZに乗り込む。

 ドアをバタンと閉め、ハンドルを握った英児がフロントに広がる漁村の海を見てつぶやいた。

「今日は、この店に来て正解だった。よっし、午後から仕事やるぞ」

 その横顔はいつもの真っ直ぐで迷いなく突っ走る、英児らしさを見せていた。

 

 それでも胸にある一抹の不安は消えず、龍星轟に戻ると琴子は『お土産』を手渡すふりをしてピットにいる矢野専務のところへ向かう。

「漁村の親父のやつか。久しぶりだな!」

 やっぱり喜んでくれて、琴子も嬉しい。

 蒸し暑いピットには矢野専務と清家さんがいた。でも清家さんは奥にいたので、琴子は小さな声で矢野さんに耳打ちをする。

「あの、市駅のデパートで……その、」

 英児に内緒で告げ口をしているみたいでためらった。でも、やはり心配だったのだ。意を決して琴子は告げる。

「千絵里さん、という方と会いました」

 そう言っただけで、ご機嫌だった矢野さんの横顔がみるみる間に険しく固まった。そしていつもの強面に。

「それで」

 緊迫したその目に、琴子は尋常ではない『過去の重さ』を感じ取った。

「漁村に行く途中、英児さんとても動揺していました。マスターに会って、少し落ち着いていつもの彼に戻ってくれたんだけれど。私、そんなに簡単なことではないのではと心配で……」

「そうか。わかった」

 きりっと矢野専務の顔つきが変わった。これは気合いを入れていかねば……。そんな決意にも見える。

「琴子。大丈夫だからしっかりしな。本当に終わったことだし、元に戻れるような別れ方じゃなかったんだよ。元になんて戻ることないからよ。おっちゃんが保証する」

 矢野さんの励ましはとても心強い。でもそんなことを琴子は心配しているのではなくて……。

「彼が動揺して、ピットで事故を起こしたり、お客様の車に不備がでないか……心配です。私より矢野さんだったら、英児さんをよく知っているだろうから……」

 運転にはぬかりないはずの英児が、青信号に気がつかないほどぼうっとしていた。それがもし仕事場でもあったならば。それを心配している。

 すると矢野さんが『おめえ、馬鹿だな』と口元を曲げ呆れた顔をした。でも、琴子を労るように肩を優しく撫でてくれた。

「ありがとな。英児を心配してくれて。わかったよ。店をやっている時は、おっちゃんがよく見ておくな」

 琴子はほっと胸をなで下ろす。だが矢野さんはそんな琴子をどこか厳しく見ている。

「いいか。琴子も遠慮なんかすんなよ。絶対に遠慮なんかすんな。わかったな!」

 どこか鬼気迫っていたので、琴子は無言でとにかく頷くことしかできなかった。

 やはりこの『父親代わり』でもある矢野さんも、英児と千絵里さんの過去を目の当たりにしてきたのだと、琴子も肌でピリピリと感じ取る。

 この矢野さんが、気を引き締めて向かおうとしているほどの『その過去』は、どれほどのものだったのか……。

「矢野じい。ただいま。俺がここに入るから、それ食ってこいよ」

 作業着に着替えた英児がピットにやってきた。

「おお、そうか。じゃあ、馳走になるわ」

「えっと。私はお夕食のお買い物に、そこのスーパーに行ってきます」

 琴子と矢野専務は揃って、繕うような微笑みをなんとか見せてしまう。

「夕飯は、さっぱりがいいな。昼飯にフライを食ったから」

 遠慮ない希望も、今では英児と琴子の間では当たり前。そんなところは『いつも通り』であってくれ、琴子も今度は心より微笑み返せる。


 それから英児は。思ったほど、動揺を引きずることなく、いつも通りの彼に戻って『滝田店長』としての日々を邁進していた。

 幾日か経って、神経を尖らせていた矢野さんが警戒を解くように言った。『琴子が傍にいることが、一番の薬だったのかもしれないな。これからも頼むな』。絶対に離れるなよ。念を押された。


 そうであればいいのだけれど。ひとまず安心はしたが、琴子自身も決して『忘れはしない』だろう。

 それはまだ終わっていないのだと。いちばん目の当たりにしたのは琴子なのだから。


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