52 オタクがばれない服ってなに?
好きな漫画家の一人にヤマシタトモコという人がいます。
代表作は何になるんだろう?
と少々考えてしまう多作な漫画さんです。長編から短編、SFにホラー、BLと結構なんでもござれなイメージがあります。
最近で言えば「異国日記」かな?
あと、「さんかく窓の外側は夜」は本屋でよく見かけます。個人的には「ひばりの朝」や「HER」なんかが好きです。
作品すべてに共通するのは人間ドラマで、時々ビックリするくらい文学性の高い作品もあります(文学性とはなんぞや? と言う話はありますが)。読んだ後、少々放心して考え込んでしまったことも一度、二度じゃありません。
そのくせ、やたら笑える作品とかもあって引き出しが多いなぁ、と感心する他ありません。笑える作品で言えば、「ドントクライ、ガール」がオススメで、ある時期の僕はひたすら「読んで!」と友人に配り歩いていました。
内容は女子高生が、裸族のイケメンのもとで同居することになる、という「いや、どういうことなんだよ?」とツッコミせずにはいられないものでした。
笑えるのは作品だけでなく、エッセイ漫画なんかも笑えて「裸で外には出られない」とか大好きでした。タイトルを見ると、どういうこと? となりますが、あえて後ろの説明文に頼ると以下のようになります。
――「オタクがばれない服が欲しい…」
そんな決意をして幾星霜。
みずからのコンプレックスと闘い、煩悩に敗北し、
欲望に戸惑い、憧れを胸に抱く、
前代未聞のファッションエッセイ!
とのことです。
ヤマシタトモコは女性の方ですので、女性の服や生活をメインに「裸で外には出られない」を書かれています。
が、男版も読みたい!
って、なったのは僕だけじゃないでしょう。「オタクがばれない服が欲しい…」って僕も思いますから。
いや、服じゃなくて雰囲気だよ、と言われたらもはや何も言えませんけど。服でオタクがばれなくなるなら、そんな魔法の服が! ってなりますよ。
ちなみに、この「裸で外には出られない」というタイトルを見た時、僕の頭に浮かんだのは作家の朝井リョウでした。彼が以前、オールナイトニッポンで加藤千恵とラジオ番組を持っていたことがありました。
僕はそのラジオが好きで、仕事の行き帰りに常にiphoneで聴いていました。PCに全部の放送を保存もしているので、時々聴きなおしたりもしています。
お気に入りは、ミュージシャンのaikoがゲスト出演した回と、朝井リョウのバレーボールの話です。
が、この辺についてはまた別の機会に書きたいと思います。
そんなラジオで、朝井リョウが「法律的なものに触れるから、服を着ているだけで。本当は服なんて着たくない」という意味のことを言っていました。
「裸で外には出られない」ことを真剣に嘆いているのが、朝井リョウでした。そんな朝井リョウが知り合いのコーディネータさんを頼って服を買いに行く回なんかも、ラジオにはありました。
そこで僕が学んだのは、服ってサイズ感が大事で、ファッションは自分が見るというよりは人が見るものだから、人に選んでもらった方が良い、ということでした。
と言いつつ、僕は未だに人に服を選んでもらったことはありません。周囲にそういう友人がいない、……訳でもないのかな? ただ、お酒ばかり飲みに行くので、まず昼間に会うということがない、という大問題があります。
ちなみに以前、販売の仕事をしていたおかげ? なのか、お店で服を買う場合は店員に話を聞くのに抵抗はないタイプです。
けど、基本お金がないので、似合う似合わないより値段で選んでしまうことが……。
それが問題なのか。
あ、気づけば、こんな量に……。
本題へ行けていないので、次回もヤマシタトモコについて書きます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます