第2話 メンヘラ

俺の彼女は俗に言うメンヘラってやつだ。


喧嘩になる度にリスカの跡を見せられたり、ラインで「死にたい」と何度も送られてきたりした。


しかし容姿だけはかなり抜群だったから、別れようとは思わなかった。


適当に合わせておけば、あとはヤらせてくれた。


だがある日、俺の彼女が浮気しやがった。


俺がいつものように彼女の家にあがると、見知らぬ男と彼女がキスをしていた。


俺はキレた。


その男を半殺しにし、彼女を何度も陵辱した。


だが俺の怒りはそれだけでは収まらなかった。


俺はその日から彼女を束縛した。


何をするにも報告させ、少しでも男と話しているところを目撃すれば、殴る蹴るの暴行を加えた。


そしたら彼女、いつの間にか死んでしまっていた。


でもこれは彼女が望んだことだ。


だって俺に何度もラインを送ってきていただろう。


「死にたい」と。


何度も何度も何度も何度も何度も何度も送ってきていた。



俺の彼女はメンヘラだ。


喧嘩になる度に、涙を流しながら、俺がつけた手首の傷跡を見せてきた。

暴行を加えて、監禁した時にはラインで「もう殺して」=「死にたい」と送ってきた。


もう一度言う。


俺の彼女はメンヘラだ。

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