第11話 感動する若者は責任を引き受ける
「うわあ。すっごい久しぶりだな」
長内はプロボックスの助手席から顔を出し、正面にそびえる八ヶ岳をながめた。急な坂道で車が失速し、合わせて雫はギアをサードに落としてスピードを上げる。
「この道、七年に一度の御柱祭で柱を引っぱってくる、スタート地点なんです」
「ああ、あの、毎回死人が出ちゃう危険なお祭りね」
「はい」
トウモロコシ畑が視界の外をびゅんびゅんと行き過ぎる。長内はけげんな顔で窓から顔を引っ込め、雫を見た。
「こっから引っぱってくの? 遠くない?」
「上社まで13キロです! ぶっとい柱を大勢で引っぱって行きます! 歩きで!」
「正気の沙汰じゃないね」
「ま、平安時代から続いてるらしいですからね。現代的ではありませんとも」
「すごく語ってるけど、春谷さん、地元にはご先祖様いないよね?」
「父と母はペンション村の入植者ですね」
「なるほど」
「もうすぐ着きますよ」
「はーい」
白樺の森を抜け、まるやち湖のそばを通り過ぎて、左へカーブする坂道をあがっていく。右側には大きなペンションが並ぶ集落、左側には盛り上がった土手。その土手が切れ、小さなロータリーのようになって奥の駐車場へと続いていた。
高低差のある土地の中に、建物がいくつか建っていた。公園には、子ども向けのおもしろ自動車の貸し出しや、プラネタリウム、ドッグランがある。芝生の向こうには、アスレチックや簡単なゴルフ場。
オフシーズンの平日なので、広い駐車場にはぽつりぽつりとしか車がなかった。外へ出て、長内はうーんと伸びをする。
「お疲れ様です。東京からここまで、ずっと座りっぱなしでしたもんね」
「まあね。でも、久しぶりにあずさ号に乗れて楽しかったよ」
「指定席に乗ったんですか?」
「え? うん。なんで?」
「いえ……」
雫は目をそらしてけっとする。自分は自由席代すらケチって高速バスに揺られるというのに。雫は貧乏ではなかったが、倹約家のくせで、安くすむのにわざわざ金を使う人間が信用ならないのだ。
「こっちです」
「うわ、まじでなつかしい」
下っていく坂道の上をおおいかぶさるように木々がざわめき、なんとも心地良い風がふいていた。葉のすき間から、だんだんとそれが見えてくる。スクリーンのないコンクリートの舞台と、石と草の、半円の段々。
「やっぱり……今見ても、最高だな」
「ですよね」
長内は歩いていって、端っこのほうにある石段のひとつにしゃがみ込んだ。
映画好きは、その映画鑑賞数の多さから、端の席を好む傾向がある。通路側の席であればわずらわしいことはほとんど起きないし、あまり人が座りたがらないので、前の人間の頭に視界を邪魔される心配もない。
が、これも映画好きあるあるのひとつだが、マイナーな映画を観に行くと、すべてのお客が端の席に座っているという笑い話もときどきおこる。単館系のマイナー映画を観るのは、ほぼ映画館慣れしているような、映画好きになるからだ。
「やっぱり、いいな。どうして映画祭、辞めちゃったんだろう?」
長内は言った。それは雫にとっても最大の謎だった。
いや、わからなくもないのだ。父や母がこの村に入植したときと比べて、お客が確実に減っているのは事実だ。それに、三十年も前にはじまった企画だ。運営していた人間たちは、おそらく歳をとったのだろう。
「でも、もったいないですよね。絶対、またやるべきです」
「うん、ほんとに」
「それで、長内さんなら、きっといろいろアイディアも持ってるから」
熱っぽく語る雫に、長内は舞台を見続けながらこくりとうなずいた。
長内の父親は今風に言うと「指定暴力団」の家系だった。昔風に言うと「極道一家」である。
もともと九州の出身だったが、「気分の良くなる薬」に手を出して海外へ飛んだ父親が、あちらの覆面捜査に引っかかってアメリカにてブタ箱入り。そこでギャングの構成員とすっかり意気投合し、娑婆に出たあともしばらくギャングの傘下としてのびのび過ごした。
しかしあるとき、日系の殺し屋、その名も「レッグキラー」がギャング解体を謀って暴れ回っているといううわさが流れ、RとLの発音があやしい父親は即座に命を狙われるはめになった。そそくさと日本に戻った父は、長いあいだ留守にしていた落とし前として、地方に飛ばされた先が長野の岡谷だった。
父親はそこでお気に入りのキャバ嬢と結婚し、子どもを三人作った。一番上の兄はワンクリック詐欺で捕まり、二番めの姉は自分より若い女の子たちを釣り餌にぽん引きをしている。そして三番めの弟は、重度の映画マニアになった。
いまいち家族となじめていないと感じていた長内は、十八になるとそそくさと家を出た。学生時代は特に家の話をすることもなく、ときどきひとりで映画を観に行き、就職活動がはじまると、迷わず映画業界にエントリーシートを送りまくった。
そこでなんとか内定をもらったのが、吉祥寺の単館シネマである。
商店街の中にまぎれるようにひそむ映画館にはスクリーンが三つあり、ライブや落語会もやって常にお客を呼び込むのに必死だった。スクリーンを十ほど持つ、複合型のシネコンが沿線に続々と登場したからだ。
映画というのは、基本的に映画好きしか観に来ない「閑散期」と、テレビなどでばんばん広告が打たれるメジャーなラインナップがまとめて上映される「繁忙期」に分かれる。
閑散期のお客は映画館そのものに慣れている。さっとチケットを買い、さっと退室し、時にはパンフレットを買ってくれるのでバイトからはありがたがられる。が、売り上げ目標と常ににらめっこをしている経営側からいわせると、少しばかり意見がちがう。
繁忙期にやってくるお客は、だいたいにおいて映画鑑賞を「特別」なイベントとして楽しみにやってくる。ポップコーンを買い、ジュースを買い、時にはグッズも買うだろう。
映画館というのは、実はチケット代よりも「飲食代」で経営を成り立たせている。だからこそ、ポップコーンやジュースがよそで買うよりお高めの設定なのだ。ここでお客がお金を落としてくれなければ、映画館は虫の息なのである。
子ども向けの映画なら、映画そのものに興味のない親も観るから単純に売り上げは倍増する。『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』『名探偵コナン』は毎年春のお祭り騒ぎだ。ディズニーやピクサー、ジブリの新作も、ありがたい子ども向け作品の代表だ。親は子どもにポップコーンを買い与える。
だが、そうしたメジャー映画を観るのに、お客はどんどんシネコンへ流れていった。予約ができるか、駐車場はあるか、映画の半券で近隣の店のクーポン券になるといったサービスはあるか。
こうした部分で、単館シネマはどうしてもシネコンに負けてしまう。
だからといって、劣っているわけではない。シネコンには怖くてとても上映できないような、クラシック映画やマイナーな単館系映画。それらは逆に、少しずつお客が増えていった。
いい映画、土地に合っている映画には人が来る。
そうはいいつつも、映画をただ流しているだけでは心もとない。長内は考えに考えた。お金をかけず、なにかお客を呼び込む方法はないものか? その土地と、そこにあるもので、必ずアピールできるものはあるはずだ。
そこで長内は、ライブで使う機材を映画音響に使うことにした。
誕生したのが「爆音映画祭」である。ただ音を大きくするのではなく、クリーンで馬力のある音を流す。これが大当たりし、業界で話題を呼んだ。
普通の映画館ならば一日に三本も映画をはしごすれば耳が痛くなってくるが、きちんとした機材を使う映画館では四本観たって余裕なのだ。これに気づいた長内は、前よりもっとこの仕事に自信を持ち、次に活かしたいと考えていた。
そこへ、かなり信頼を置く働き方をしていたアルバイトの春谷雫から電話がきたとき。「なにか手伝えることがあるなら」と腰を上げることにした。
「ええと、一応ネットでスターダストシアターの主催者を調べたんだけど」
長内はポケットから折りたたみ携帯を出してパチンと開いた。メモを引っぱりだし、目を通す。
「だめだな。全然情報がなくてさ。春谷さんは地元だし、もちろん知ってるでしょ?」
「いや、それが、恥ずかしながら……」
「そうなんだ? じゃあ、だれか聞いてみる? 復活するお手伝いをするにしても、主催者がわからないと困るよね」
「はい、そうしましょう」
ふたりは自然文化園に車を置いて、ペンション村に歩いていった。雫はこのあたりにあまり友人がいない。それで公園の入り口に近い人から順に聞いてみることにした。あまり効果的でないかもしれないが、ほかに方法もないので仕方ない。
聞き込みを開始して、肩すかしを食らった。なんと一件めで主催者がだれかわかったのだ。
「ああ、『スターダストシアター』ね。『ザクザク』のオーナーがやってたんだよ。梅山さんて人」
しわだらけのおばあさんは、雫と長内を交互に見てにこにこ笑った。
「あの人、手広くてねえ。なんでもやったれーって感じの人で、まあ、面白い人だよ」
「その『ザクザク』って、どこにあるんです?」
長内が身を乗り出すと、おばあさんは外を指差した。
「ほら、あそこに見えてる、黒い柱の家」
ふたりは早歩きで行った。『ザクザク』と書かれた古びた看板を確認し、うなずきあってインターホンを押す。雫は駐車場に車がないことに気づいた。長内はどきどきしながら待っている。
「あの……留守、みたいです」
おそるおそる雫が言うと、長内はため息をついた。
「また来ますか? 明日あたり」
「いや。手紙を書いていこう」
「手紙?」
「ええと、紙持ってない、雫ちゃん?」
『雫ちゃん』? いつから下の名前で、しかもちゃん付けになったのだろう。雫はいぶかしみながらも「近くにアイス屋さんがありまして」と言った。
「顔なじみなので、便せんと封筒くらい、貸してくれると思います」
「よし、行こう。ちゃんと誠意を見せないとね」
誠意、か。いかにも東京の勤め人らしい発想だ。脱サラしてやって来たような人が多いペンションの人間に伝わるかしら。思ったけれど、雫はだまってうなずいた。
それより今は、長内がナチュラルに雫を下の名前で(しかもちゃん付け)呼んだことのほうが、よっぽど気にかかる。
アイス屋さんに入ると、富田さんという昔なじみのおばさんがにこっと笑いかけてくれた。
「雫ちゃんじゃないの! 久しぶりー!」
子どものころはおばさんだったが、そろそろおばあちゃんと呼べそうな見た目にもなっている。残酷な年月を肌で感じながら、雫は封筒と便せんを貸してほしいとたのむ。ついでに、アイスも食べるから。
「長内さん、アイス食べますよね?」
「食べるけど、なにコレ? 『赤じそ』味だって。うわ、これは『セロリ』だよ」
「赤じそ、食べたことないや。富田さん、私、これね」
「あはは、おいしいよー」
長内は「セロリは苦手だから」と言ってミルク味を選んだ。コーンでできたミニスプーンをさしてもらい、紙とペンをもらってテーブルにつく。
「ちょっと持ってて」
言われて雫はアイスを両手に持ち、手紙を書き付ける長内をじっと見守るはめになった。まったく、アイスを食べてから書きゃあいいのに。働くのにも順番を考えなさいよ、と心の中で毒づく。
「あ、ごめん、ありがとう」
「もう書き終わったんですか?」
「うん。読む?」
雫はフリーになった手でアイスを食べつつ、長内の書いた達筆の手紙に目を通した。簡潔に必要なことだけ書かれた手紙は、相手が忙しいビジネスマンでもきちんと目を通してもらうことを前提に書かれている。
「どう? わかるかな」
「いいんじゃないですか。好感が持てます」
雫は赤じそ味のアイスをぱくついた。ミルク味を食べる長内が、興味深げに雫を見る。心なしか、雫は暑さを感じた。アイスを食べているというのに。
「……なんですか」
「しそ味、本当においしいの?」
ちょっとがっかりしつつ、雫はアイスを長内に突き出す。いや、なにをがっかりしているのだ、自分。
「ひとくちどうぞ」
「ありがとう。おれのもいいよ」
「結構です。ミルク味、何度も食べてますから」
ふたりはその後、ペンション『ザクザク』に手紙を投函し、雫はあちこちに長内を案内して、夕方になると温泉『もみの湯』に連れて行った。
「露天がいいんです。ていうか、すべてにおいてちょうどいい」
「ふうん。銭湯みたいな感じで使ってるの?」
「銭湯よりいいですよ。五時以降は300円だし」
あがる時間を決め、出てくるとテレビの置いてある待合所で長内がアイスを食べながら待っていた。
「またアイスですか?」
「あ、これ。八ヶ岳農場のアイスだって。そんなとこあったっけ?」
「農業大学校のことですよ。直売所があるんです」
「ああ、そうなんだ」
長内はにこにこ笑って雫につきだした。
「食べてみる? おいしいよ」
「おいしいですよね。知ってます」
「雫ちゃん」
「なんでしょう」
「いいとこに住んでるね」
雫はちょっと笑った。
「知ってます」
長内はその日のうちに帰った。翌日も仕事が入っていたためである。それでもずっとそわそわと落ち着かなかった。あの映画祭の会場を久しぶりに見て、すっかり気持ちが固まっていた。復活させるためなら、いくらでも手を貸すつもりだった。
結局その日は音沙汰もなく、終わった。電話が鳴ったのは、次の日だった。
「もしもし。梅山シンジと申します」
やけにからからと笑いをふくんだ、うれしそうな声だった。
「留守にしちゃっててごめんね。奥さんのお姉さんが作った、アスレチックランドに遊びに行ってたんだ。いやー、すっごく楽しかったよ。いつか見せてあげたいなあ。瀬戸内海の島にあるんだけどね」
「梅山さん、もしよろしければ、直接会ってお話を伺いたいのですが」
長内は長々とおしゃべりを続けてしまいそうな相手をさえぎってそう言った。梅山はそうだね、とうれしそうに相づちを打つ。
「いつでもおいで。その春谷さんて子と一緒に」
次の休日、長内は一泊の予定で原村にやってきた。宿泊先は雫のペンションだ。
割引します、と言う雫に、長内は「ちゃんと払わせてください」と譲らなかった。雫はありがたがるどころか「なにを言ってやがるんだこいつ?」といぶかしげに眉をひそめていたが。
『ザクザク』のインターホンを押すと、中から五十代後半くらいのおばさんが出てきて、笑顔もなく「長内さんと、春谷さん?」と言った。雫は長年培った気さくな営業スマイルでにこっと笑い、長内は「はいっ、お世話になります!」と営業マンのようにお辞儀した。
「どうぞ、あがってください。主人が楽しみに待ってましたよ」
雫は気づいた。この人、見たことがある。もみの湯で何度か、すれ違った。ご近所さんだ。
ふたりは居間に案内された。座って薪ストーブの火をつついていた男の人が「やあやあ、こんにちは!」と顔中に笑みを広げて立ち上がった。
「うれしいな。君たちみたいな人が来るのを、ずっと待ってたんだ。いつか来るって思ってた。わかってたんだ、おれ」
手を取ってぶんぶんと握手をしながら、梅山シンジはうれしげに言った。
長内は、自分がなにかしようだなどとは欠けらも思っていなかった。ただ、復活してくれるんなら、知恵出しとして自分を使ってください、なにかお手伝いくらいならできますから、とだけ言うつもりだった。
しかし、梅山シンジはそう思っていなかった。
「で、君たちが、あの映画祭を引き継いでくれるんだね!」
「え?」
「うれしいよ。本当にうれしい。ね、早紀ちゃん、おれが言ったとおりだろ?」
梅山は奥さんをふり返った。カウンターキッチンの向こうでコーヒーを淹れていた奥さんは、笑顔も作らず「そうね」と肩をすくめる。梅山はふたりをにこにこと見た。
「いつかスターダストシアターを観た子どもが大きくなって、自分たちがやりますって言い出すんじゃないかと思ってたんだ。映画祭は中止になったけど、十年もしないうちにこうして若いのが来てくれて。いやあ、うれしいな」
「あの。実はぼくたちは、その……」
「ずっと倉森さんとふたりでやってたんだけどねえ。あの人、移動映写の仕事も忙しいみたいだけど、スターダストシアターを復活させるんならやってくれると思うよ。茅野にある、スピカ劇場、これから行ってみるといいよ」
梅山シンジはさらさらと地図を書き、にこにこと雫に渡す。
「ちょ、ちょっと待ってください」
長内がつっかえながらさえぎった。
「その、倉森さんという人と、ふたりでやっていたって……え、本当ですか? あんなに大規模な映画祭の企画を、ふたりで?」
「うん。おれも倉森さんも、映画が好きでねえ」
長内は口をあんぐり開けた。
なんてことだ。自分は映画関係者として経験があるからと、ここまで来た。だが、あのスターダストシアターを運営していたのは、映画とは一切関係のない、このペンションオーナーの、普通のおじさんなのか?
「本当に映画祭を復活させるの? やめたほうがいいと思うけど」
コーヒーを出しながら、梅山さんの奥さんが冷ややかに言った。雫と長内はどきりとする。なんだか、自分たちが復活させるという方向で話が進んでいるようだ。
「なんで? 絶対うまくいくよ」
「だって、最近夏でも雨が多いじゃないの。野外映画なのに」
「テントをふたつくらい立てとけば大丈夫だよ。それにほら、ときどき傘をさして観てる人もいたじゃない」
「今の若い人は、傘をさしてまで映画なんか観ないわよ。風邪を引いたら大変だし」
雫と長内は目を見合わせた。心配して口を出す奥さんと、大丈夫、大丈夫、となかば無責任に肯定する梅山シンジ。ふたりとしては、どちらかと言えば奥さんに勝ってほしい気がしたが、わりとすぐに奥さんが肩をすくめてしまった。
「ま、いいわ。あんた、言っても聞かないもの」
「あはは。倉森さんも、わりと言いだしたら聞かないけどね」
梅山シンジはふたりに向かってにこっとした。長内はあわてて口を開く。
「え、ええと……実は、ぼくたちは……」
「いつか、若い人が来るって、信じてたんだ」
長内は口をぱくんと閉じた。雫はきらきら光る梅山の目をじっと見つめた。
「映画祭は不滅だ。休止するとき、そう思ったんだよ。この世が滅んでも、生き残った人たちが思い出して、『あ、そういえばこの場所最高だったから、もう一回映画祭をやろうよ』って言い出すんじゃないかな、って、そう思った。だれかが来て、つないでくれるって確信してたんだ」
長内はぶるりと震えた。
寒気ではない。武者震いだと、自分でわかった。
長内は立ち上がり、手を差し出した。梅山シンジもにっこり笑って立ち上がり、ぐっとその手をつかむ。
「やらせてください。映画祭の復活を。あの企画を、ぼくらに譲ってください」
「うん。もちろんだよ」
シンジはうれしそうに笑った。
「むしろ、どうぞよろしくお願いします」
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