外の世界

1ヶ月半で

施設からでてこれました。


すごく長く感じました。


久しぶりの外の空気。

自由なんだって

喜んでいたのも

束の間でした…。


家に帰った時

兄妹からの冷たい視線、空気

なんで帰ってきたの?と言いたげな顔


「明日、母さん裁判だよ。

純蓮もいくからね。」

突然、聞こえた父の声。

私は固まってしまいました。


翌朝

母の裁判の日。

面会した時

母は泣いていました。


もしかしたら

国に帰されて、当分会えないと…


裁判が始まり

執行猶予5年と言い渡されました。


今でも

脳裏に裁判の光景が焼き付いています。


自分のしたことが

間違いに感じてしまったのです…。



母が帰ってきた。

どう関わっていいのか

わからない私は

黙って家族のご飯を作っていました。


変な空気の中

やがて夜になり

静かに眠りにつきました。

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