議論

「なんで復活したか…ねぇ…偶然?」


まずビャッコが口を開く。


「偶然で4人が同時に復活するかしら?火口のすぐ近くは麓よりもサンドスターの量が多いんだから、復活の可能性がないことはないと思うけれど、それでも全員同時っていうのは出来過ぎだと思うわ」

「んじゃセイリュウは何故だと思う?」

「そうね…スザク、信仰されなくなった神はどうなると思う?」


いきなり指名されて驚いた。


「それは…忘れられて…記録から消える?」

「そうね、私もそう思うわ。前にイナリちゃんと話した時、彼女はこう言っていたのよ。『我々神獣は、信じる者が居てこそ力を発揮できる』と。パークからヒトが消え、我々を信じる者が居なくなった。そして、そのあと私たちが復活したってことは…」

「またヒトが戻ってきた…」

「その通り、それがどこのどんな輩かは分からないけれど、私たちの存在を信じている…はずよ」


ヒトが戻ってきた。その事に少しざわめきが起こる。


「それだけでヒトが戻ってきたと決めつけるのは早いんじゃ…記録を見たフレンズが信じ始めたとか…」


ゲンブが口を挟む。


「いや、その可能性は低いと思うわ。超自然的な存在を想像し、それを心の拠り所として生活を営む。私は、これはヒトにしかできない事だと考えているわ。だから、もしもフレンズが私たちの存在を知ったとしても、『信仰』とまでのことができるとは思わないの」

「まあ一理あるな…復活の理由はそれでいいとしよう。では我々はこれからどうしていくべきだろうか…」

「忘れたの?私達はサンドスターロウの噴出を抑制するためにフィルターを張っておかなければならないのよ?何を甘ったれたことを言っているのか…」

「何もずっと火口にいることないじゃん?この山の中くらいならフィルター保てるっしょ」

「…そうね、ビャッコの言う通りだわ。じゃあ、この山の中から出ないこと。良いわね」

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四神の日常 かわらば @M-I-I-R

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