第25話 〇九行軍編4

○超訳 9-4


兵は多ければ良い、と言うものでもない。

万全な統率を取り、

敵の状況を的確に見抜き、

打ち破ることが重要である。


敵を軽んじ、無闇に攻撃を仕掛ければ、

多量の捕虜を生むだけであろう。


兵との信頼関係が出来ておらぬうちに

無闇に兵を罰さば、兵に不審が溜まる。

不審が溜まれば、それだけ

命令に対する反応も鈍る。

逆に信頼関係の構築にのみ腐心し、

違反あっても罰を下さぬのであれば、

兵らは将を軽んじよう。

こちらの言うことなぞ

まるで聞かぬようになろう。


ゆえにルールを明文化した上で、

このルールに基づいた裁きを厳密に行う。

これによってルールが浸透し、

兵らはルールに則った

動きをなすようになる。

この部分を満足に浸透させぬまま

あれをやれ、これをやれと

言ったところで、兵らの動きが

改善されるはずも無いのである。



○明暗テンプレ 9-4


万全な統率を取り、敵の状況を的確に見抜くことを重視する。 9-4-1

ルールの明確化、及び施行を徹底する。 9-4-2

処罰や報奨がルール周知の上で初めて効力を得るものであると理解する。 9-4-3

処罰の施行は、行いすぎれば反感を得、行わなさすぎれば侮りを産むものと理解する。 9-4-4

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