第07話 〇二作戦編2

○超訳 2-2


兵法に通じたものであれば、

増援や兵糧の追加投入などは行わない。


また、兵器等は自国で用意するにしても、

糧秣については敵国よりの掠奪で賄う。

これにより、食材を確保する。

遠距離輸送などというものそのものが

そもそも、途轍もないコストである。

無駄にコストをかさませれば、

当然国民は飢える。


兵役で財貨を喪えば、

国民も、国庫も、兵器類も、

すべてが等しくダメージを被る。


故に、賢い将は敵から奪うのだ。


人間向けの食糧であれば、その価値は二倍。

運送用の馬の為の飼葉であれば、

その価値は二十倍にも値しよう。


敵を殺すのは、敵に対する怒りである。

しかし敵から奪うのは、

利に基づくものである。

例えば、兵器を大量に奪えば、その分

敵の戦力を落し、こちらの戦力を高める。

この掠奪に成功したものには、

多大な褒賞が与えられるべきである。


勘違いしてはならない。

戦争は、勝つために行うものであり、

戦うために行うものではない。


故に、戦争をうまく運用できて、

初めて国を、民を守ることが叶う。



○明暗テンプレ 2-2


増援や兵糧の追加投入などは行わないで済むようにする。 2-2-1

敵国の掠奪で食料を賄う。 2-2-2

戦争でのコスト増が国民の窮乏につながると知っている。 2-2-3

勝つために戦い、戦うために戦わない。 2-2-4

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る