市川姉妹

 ※閑話※



 帰りの電車の中で—―


「ねぇ理央?」

「なぁに?」


 私は双子の妹と並んで立っていた。

「今日って結局私達何もできなかったわねぇ」

「確かにそうね。でも私達だって何かできることがあるはずなんだけど」


 私達はあることがきっかけとなって、藤堂義兄妹とうどうきょうだいと知り合って、兄の能力を目の前で見せられその事で身も心も救われた。

 特に妹の理央は自分の命を救われたことに非常に恩を感じており、自ら率先して義兄妹のサポート役を買って出ている感じだ。

 私……響子も恩を感じてはいるんだけど、サポートをしているのはどちらかと言えば兄の真司への恋心からである。

それは理央にも話してあるので理解してはもらってるんだけど……


「響子……。最大のライバルが更に強力になってるわね」

「むぅぅ~!! ソレに関しては何故教えてくれなかったのかちょっと怒ってるのぉ」

「ゴメンね。ショックを受けると思って……」


 私のライバルは現状で二人いる。


 一人は日比野カレンと言って私達姉妹の幼馴染。中学時代からアイドルグループ[セカンドストリート]に所属していて今ではトップアイドルとして、TVをはじめいろいろなメディアで活躍している。

 普段は束ねたお下げ髪に赤い縁のメガネ姿で少しいる。


 もう一人—―

 こちらが自分なりに強敵と思ってるんだけど、真司クンの義理の妹伊織ちゃん。一緒に行動するようになってからまだそんなに時間は経ってないけど、女の勘ってよりも見てれば分かる。あのコは真司くんにれていると思う。


 その強敵が義妹と言うだけでなく、彼の能力と同じものを持ってるなんて更に差がついてしまった気がする。


「どうしよっかなぁ……」

 ため息交じりで小さな言葉がもれた。


「じゃぁ、諦める?」

「ううん、まだ諦めないよぉ……」

「だよね 」


「探そう!! 私たちに出来る事!!」

「うん!! 頑張ろう!!」

 お互いにがっしりと手を握りしめあう。


「で、どうする?」

「うん!! まずは……私もようになる!!」


 ガタタンッ ガタタンッ


「ソレは無理でしょ」

「えぇぇ!! 即答なのぉぉ!!」


 最寄り駅まで姉妹の会議は続いた。





※作者の後書きみたいな落書き※

この物語はフィクションです。

登場人物・登場団体等は架空の人物であり、架空の存在です。

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