どう嘆いても、やはり俺は無能らしい……。

スクラッパー田中

第0話 《プロローグ》

「なるほど……、つまり俺は今からホームレスって訳か……」



今の俺は見知らぬ地にて無一文。


てことで、若気の至りで髪を赤く染めてしまっただけの私・端北 透はたきた とおるの16年間の極めて平凡だった人生は、今、幕を閉じそうです……。



「いや、それにしてもここはホントにどこなんだ……?」



辺りを見渡すかぎり建物はほとんど石材か木材でできてるし、俗に言う中世のヨーロッパ感がかもし出されてるな。


でも、俺はさっき学校から帰ってきて、家の玄関を開けていたはずだ。

玄関はこの場所に繋がっているわけでは無かったけど。

開けた途端、香水の圧倒的なキツさでくしゃみして、目を開けたらこの場所に居たわけだけど。


どちらにせよ、この唐突な展開に、このヨーロッパ風味の場所、ラノベで読んだことあるような気がするなぁ。



「……つまりあれだな、これ、異世界転移しちゃったパターンだな」

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