R4.2.6『あ、安部礼司』の感想
アンジュっちはPCが苦手。
不惑のベテラン社員にもなって
メタリックシルバーのスーツを聞いた飯野部長。
HMDを着けられずバーチャル世界に入れない昭和世代もいる。安部礼司は家でヘッドマウントディスプレイでログインしようとしたら、なかなかつながらずバグってしまった。
という2032年の設定。オフィスがメタバースになり、定年が75歳となり、年功序列は崩壊したサラリーマンは、新発売のエナジードリンク・ツカレナインZを飲んで老体に鞭打っていた。しかし昭和世代にはハイテクを駆使することが難しい。
◇
次は現代のオフィス。休みにガンプラを作ったことを出向王子に自慢する安部礼司。昔、コミック・ボンボンに載っていたプラモ狂四郎みたいに、自分で作ったプラモのなかに乗り込むことを見ていた。
しかし時代は
メタバース。2028年には100兆円。メタバースとはオンライン上にある3次元の空間。
⇒セカンドライフの二の舞になりそうだけどね。それに情報に到達するまでに短縮できるのがネットの良いところなのに、それをわざわざ現実と同じにするなんてナンセンスな気がするけどね。
◇
ふたたび2032年。
メタバースのオフィスで仕事ができない安部礼司は、リアルオフィスに出て草むしりしていた。近くの定食屋で食事をしていると、マリアアンジュもいた。メタバースオフィスが苦手だった。
そこに出向王子もやってくる。愚痴を言える相手がいてよかった、とほっとする。
部長になって変わった飯野っす君をどうにかしたい、と安部礼司たちは、ハワイ在住のオオバカモンさんは、大日本ゼネラルの嘱託職員になっていた。メタバースとして働く場所は関係ない。
ムキムキのオオバカモンがアバターで出てきた。
飯野っす君は情報独占上司。
2022年。経営幹部の会議などで得た情報を独占し、部下には最低限の情報しか与えない情報の人。情報は権力の源ともいわれるため、情報を制限することで自分を守っている。
そんな飯野っす君にガツンと言おうとする出向王子。しかしアンジュっちが、出向王子には人望がないから部下が同調しない、と反対する。
そこにオオバカモンがアドバイス。人望を変えるにはアバターを変えること。人が情報を得る感覚は、言語7%、視覚55%、聴覚33%。見た目に左右される。
◇
次のメタバース会議。出向王子は欠席していた。会議が終わる寸前、目がデカくて、肌が白くて、腰が細くい、飯野っす君のタイプの美少女アバターでデムカイデムコが登場した。
自分のアバターのいけてなさに自己嫌悪した飯野っす君は、八頭身で髪が紫で黒目がシルバーの国籍不明のカッコ飯野平太部長が登場した。
中身が出向王子と飯野っす君のアバターがイチャイチャしだす。どんどんアバターに言動が寄っていっている二人を見て、
そこに自作ガンプラをアバターにした安部礼司がやってきて、二人のアバターを壊す。中身が大したことがない、良いところがないからと言って努力もせず見た目を変えるのは違う。
良いところがない、普通こそ素晴らしいことだ。
映えはしないが普通に美味い神保町の定食屋の日替わり定食。それこそ自分たちがなるべきものだ、と諭しながら二人をビームサーベルで破壊した。
・・・という夢オチ。
◇
安部礼司は見た。10年後ドラッグストアにあったドリンク3つ。
第3位:デトチラーズ。これを飲むと舞台でデトチをしなくなる。
第2位:ドゲザミンα。これを飲むと精神的苦痛もなく土下座することができる。
第1位:カツシマダイミョジンD。これを飲むと、アドリブで失敗してもカツシマDが編集でなんとかしてくれる。
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