R3.12.5『あ、安部礼司』の感想
交差点で信号待ちをしていたら冬の風を感じる安部礼司。
ミタライトウライの唐揚げ屋に顔を出すと、彼はちかぢか役者のオーディションに出るという。そこでは年下の女性との演技があるため、その練習に付き合ってほしいと安部礼司に頼む。
◇
安部礼司が家のなかで練習しているとユウちゃんが相手役になる。夫婦で演技の練習しまくる。双方わざとらしい演技をしていると、起きてきたランが自然な感じがいい、とアドバイスして寝ていく。
◇
ミタライトウライの台本を読んだオモヤマツラミは切ない気持ちになった。
切ないという言葉は外国にはない言葉。悲しい・寂しい・恋しいを混ざった感情で、室町時代に出来た言葉。モノの度合いがとてつもなく強く深いことに使うという。切にお願いします、など。
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夕方、神保町のイキョウで半チャーラーメンを食べる安部礼司と飯野っす君。
最近ハンペイタが石を集めてくる。彼にとっては秩序があるらしく、勝手に捨てようとすると怒って泣く。そういえば安部礼司も小さいころ瓶のジュースのフタ、とかを集めていた。子供はなにか集める。自分が子供だったころを思い出せば気持ちが分かるはず。魚は水に気が付いていない。
⇒数年前までは全然収集癖はなかったけど、最近はすこしづつ収集癖がでてきたんだよな。ちょっと思ったのは、これって住処が安定してる、って気持ちもあるんだと思う。アパート暮らしだったり一人暮らしだったり転勤族だったりと不安定な家事情だったのが、持ち家になったり家族ができたり転勤族じゃなくなったりと、住処に安定感が生まれると、財産を貯めようと心に余裕ができるのかも。それが収集癖につながるのかも、と最近思う。
俵万智の「この味が いいねと君がいったから 七月六日は サラダ記念日」という句。これはカレー味の唐揚げをボーイフレンドに食べてもらったときのエピソードが元ネタ。カレー味の唐揚げをサラダに変更したのだった。
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安部礼司夫妻とランと一緒にミタライトウライが日帰りキャンプに向かい、大自然の中で練習をしようとする。
⇒サラちゃんと同じように最近はエイタも出る頻度が低くなったなあ。サラちゃんについては話すら出てこなくなった。こんな風にフェードアウトさせられるのか。。
昔まだ人類が言葉をもたなかったとき、遠く離れた恋人たちは石を渡したという。女は自分の気持ちを表す石を拾って旅人にを託すという。それを受け取った男は、丸い石だったら安心し、尖った石なら何かあったと気持ちを感じる。石文と言ったという。
⇒昔のSFとかファンタジーとかでも石を握って神や精霊と交信するってのはちょくちょく出てくるし、結構そういうのはあったんだろうな。
ランはミタライトウライに、辛いことがあったら、心のなかでパマギーチェと三回唱えるとよい、と安部礼司にも教えなかったことを教えてくれた。
◇
安部礼司のこんなキャンプは嫌だ。
・キャンプ場の薪が全部ぬるぬるしている
・キャンプ場の真ん中でクマが冬眠している
・キャンプ場の管理人がホッケーのマスクで右手に鉈を持っている
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