R3.1.17『あ、安部礼司』の感想(エヴァンゲリオン)

神保町の交差点で信号待ちしている安部礼司と姫ちゃん。北海道生まれの姫ちゃんも寒い。寒いものは寒い。


安部礼司はふと考えた。シン・ゴジラ、シン・エヴァンゲリオンなどのシンはなんで「新」じゃないのか。庵野さんに聞いてくれ、とそっけない姫ちゃん。


エイタがエヴァンゲリオンにハマっていて、シン・エヴァンゲリオンを見に行きたいという。

⇒2度目の緊急事態宣言で延期になったけどね。これで2回目。


安部礼司は今年の年頭所感で「2021年はシン・安部礼司」にご期待ください、となった。その漢字は「辛」。激辛ラーメンを食べに行く途中だった。しかしそのとき急にお得意さんにあいさつにいくのを思い出したといい、午後からの大変な会議をパスすることになった。


ちなみにシン・五十嵐明のシンは「神」。よく噛むから(?)。なおシンと読む漢字はおよそ92個あるという。


⇒最近、ニンテンドー64のエヴァンゲリオンを見返したら、ステージストーリーはアニメと旧劇を踏襲しているんだけど、最後だけゲームオリジナルになっているんだよね(量産型エヴァをすべて殺す。アスカの首を絞めない。「気持ち悪い」と言わない)。



結果、午後の会議は流れてしまった。ほっとする飯野っす君と姫ちゃん。すると飯野っす君が教える。水道橋にある居酒屋「加賀亭みなみ」が今年の1月20日に閉店。

本当は去年閉店だったが伸ばしていたらしい。


神保町からまた一つお店がなくなっていく。


もともと喫茶店で、学生がたむろして部室みたいになった。その後、居酒屋に変化。まさに学生の成長とともに変化していたお店で、安部礼司たちもお酒の飲み方をそこで覚えていた。

一人用鍋で出てくるもつ鍋や、にんにくが丸ごと入ったかしらニンニク和え、甘いタレに入ったウナギの肝焼き、コマイの一夜干しなどなど、いろんなものが美味しかった。


以前、そのお店に行ったとき『ラチとらいおん』という絵本に出会った。世界一弱虫のラチという男の子が真っ赤なライオンをポケットに入れ、どんなことにも立ち向かうお話。実はその真っ赤なライオンはりんごでした。



安部礼司は部長さんに呼び出すと、まばたきの話。

キリンのまばたきは10分間に1回。まつ毛が長く、常に目が潤んでいるからそれだけでよい。人間だと3秒に一度。あるシーンを見たとき、次の場面に変わるタイミングで観ている全員がほぼ同じタイミングをするという。これは情報を整理して句読点を打っているため。まばたきはエンターキー。


まばたきを見ていればその人の気持ちもわかるという。



タテキマキンチャクダイという魚には無数の縞模様がある。昔は遺伝だと思っていたが、最近は違う説がある。後天的な環境に適合して縞模様ができた、と言われている。


生き物はさまざまな波を受けている。良い波もあれば受けたくない波もある。自分では意識していなくても体や心は影響してその波を刻む。しかし刻まれた波は永遠ではない。いくらでも変えることができる。


このご時世だが一杯だけ、と加賀亭みなみに行く。するとそこに安部礼司が厨房で働いていた。最近は手伝っており、この前の会議のすっぽかしはこの手伝いだった。


女将さんは最後に、姫ちゃんに次の言葉を添える。

悔いのない生き方をしなさい。時には自分の本音をぶつけなさい。時々で良いから人を信じてみなさい。たまには誰かに甘えなさい。弱い自分をほめてあげなさい。辛いときは泣きなさい。



自分のキャラじゃない、って自重するけど、キャラってのは自分で決めてるだけ、案外他人はそんなに気にしていないものだ。


⇒そういうもの。SNS時代だからより思う。一度も会ったことのないひとで、同級生でもないし同郷でもない、そもそも出身地や年齢も分からない人と繋がっている時代で、キャラを作るってのは目に見えない(自分の中で作った)同調圧力にほかならないのかなあ、とも思う。


日曜日の黄昏時は一週間の終わりではなく、一週間の始まり。

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