R2.12.13『あ、安部礼司』の感想

月曜日の朝の出勤。神保町を歩く安部礼司はニヤニヤしていた。それは神保町の地下鉄の会談でペンを落として下に落ちて行ったのだが、下から登ってきた若いOLが拾ってくれた。その女子がランにそっくりだった。

それを見て、きっとランも大きくなったら誰かの落としたペンを拾うのかな、と思うとついニヤニヤしていた。


そんな安部礼司に、どうでもいいことをいつくしむ才能がありますね、とあきれた様子のマリアアンジュ。でもそういうマリアアンジュも小さな幸せがあった。それは朝、目覚ましよりも先に目が覚めたこと。


そんな小さな幸せ、身の回りの宝石を見つけるのが今週の話。

五十嵐明さんが見つけた小さな幸せは、さきほどおいしいサンドイッチをいただいたこと。


⇒今週はたまにある箸休め回なのかな。



給湯室で、オモヤマちゃんとアンジュっちと話している。付き合ってもいない相手(=おそらく出向王子)に、クリスマスイブに三弾重ねのクリスマス弁当をプレゼントしようとしてた。

そんな重たいオモヤマちゃんがロシアの古いことわざをいう。

「ウリータは行きます。きっといつかは着くでしょう」(ウリータは女性の名前。カタツムリのロシア名(улитки)とかけている)


⇒付き合っていても三段重ねは重たいんじゃ・・・


そんなオモヤマちゃんの小さな幸せは意中の相手(=おそらく出向王子)に「オモヤマちゃんといると結構な確率で雨降るよね」と言われること。これはつまり、気にかけていなければ言われないから。ネガティブなのかポジティブなのか分からない。



マリアアンジュと部長さんは悔しがっていた。それは今年の忘年会が中止になったこと。今年は半沢直樹だけじゃなくてフワちゃんのモノマネを披露しようとしていた部長さんも大いに悔しがっていたが「このご時世」でしかたない。「自粛」はしょうがない、とあきらめる。来年もできるかな、フワちゃん、と心配していた。

⇒これはコロナ的意味でもあり、フワちゃんの賞味期限的意味もあるあたり・・・


零れる、という言葉は水が器からあふれるときの「こぼこぼ~」という擬音から生まれた言葉。

アンジュっちは我慢のこのご時世に零れそうになっていた。


⇒そうだったんだ。逆はあるけど擬音が言葉になったのは珍しいんじゃない?



飯野っす君の小さな幸せは、いつも通っている定食屋で、顔を見てご飯の量を多くしてもらえるようになったこと。


ユウちゃんはアンジュっちをつれて神保町の「プライマート」へ。そこはオリジナルのポストカードが作れたりする場所。そこでは活版印刷ができた。出版社が多く、かつて活版印刷機の聖地だった神保町ならではのことだった。


活版印刷機を使ってアンジュっちはユウちゃんに三色刷りを体験させる。色が旨く重ならなくてもそれは個々人の味だよ、と諭すユウちゃん。



そしてマリアアンジュは叛乱を起こす。ボーリング大会を強行した。ボーリング場を貸し切りにして開催したのだった。

それは三島由紀夫の叛乱精神。慣れていく自分、萎えていく自分、なし崩しになっている自分をずらした。組版がずれて、色がずれても気にしないように。


⇒今年は三島由紀夫没後50年。フューチャーされるのはなんでだろうね。



最後はアンジュっちの最近のささいな幸せ3つ。

①AMAZONで買い物したらギフト券2000円が当たったこと。

②そのギフト券で花瓶を買ったこと。

③その花瓶を届けてくれた配達員がイケメンだったこと。

④その花瓶を届いたその日に落として割ってしまったこと。


来週は芸人の平野ノラをゲストに、ぶっとびバブリークリスマス。


以上

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