R2.11.22『あ、安部礼司』の簡単な感想

神保町で信号待ちしている安部礼司はピンチだった。それは11月22日は「良い夫婦の日」に、大日本ゼネラルでは誰が良い夫婦かを決定する「良い夫婦の日大賞」が開催される。

しかし最近の安部夫婦は「さ・い・あ・く」だった。



そんな良い夫婦の日にユウちゃんは、神保町の裏路地にある鹿児島焼酎居酒屋「みどり」に入った。そこで最近の安部礼司への愚痴をこぼす。

それを女将のみどりさんが受け止める。

愚痴をはくユウちゃんにみどりさんは、許す、について話す。

許すの語源は「緩める」。ギューッと締めていた口を緩めるのは大事。相手を断罪するのは楽だが、相手を許すのは勇気がいること。苦しいご時世には、緩めるのが大切。



給湯室にいた部長と飯野っす君。置いてあったな南海堂の「げたんは」を食べながら、安部礼司夫妻の話。最近ギクシャクしているらしいので、良い夫婦の日大賞を取れないと気をもんでいる部長は、「泣いた赤鬼」作戦を決行する。

それは安部礼司をユウちゃんの前でこき下ろすことで、ユウちゃんが安部君を褒めるというもの。しかし実際はこき下ろしに同意してしまった。



後半は唐突に大人電話相談室。

「いつもいろんな役で出るけど俺って何だろう俺って誰だろう人間にはいつだって役割が必要だ」さんからの悩み。人間はいろんな顔があるが、どれが本当の自分か分からなくなる。


その悩みに対して、そのままでいい。人間の顔は多面体なのだから、と回答する。



結局、良い夫婦の日大賞は安部夫妻は取れなかったが、安部礼司もユウちゃんも満足そうだった。


 




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