R2.3.29『あ、安部礼司』の感想

2019年度最後の安部礼司。


【A面】

大日本ゼネラルのいつもの面々がのほほんと仕事中。安部礼司が飯野っす君に、S(さぼうる)でOS(おさぼり)しようと吹っかける。


そんな安部礼司たち40代への社内研修。今後の会社の生き方について話があった。今の40代が定年間際になるころには、平均寿命が95歳になっているだろう。そのため定年は75歳となってだろう。それなのに肩身はどんどん狭くなる。それはAIロボが登場するから。

なので40代になって気力が落ちた、なんて言ってる人は気持ちを入れ替えてください、と注意する。


戦慄する安部礼司たち。

そんな大日本ゼネラルに、インフィニティギャラクシイコーポレーションから胡散臭い人がやってきた。イギャラクシーとかいうスマートスピーカーを作っている会社がやってきて大日本ゼネラルにAI革命をふっかける。


⇒とりあえずAIでなんでも解決しようとする人たちはデジタル山師ってイメージ。



そんな開発本部にあたらしくやってきたアンドロイドイノキ。イニシャルはAI。仕事の速さや、エアコンの温度調節についても的確で、職場における安部礼司の存在感がどんどんなくなっていく。


しかし飲み会のお店を探すのは苦手なようで、データ分析できっちり見つけたお店を紹介しても『なんとなく嫌だ』という理由でみんなは納得してくれない。そこに安部礼司が、なんとなく決めたいい感じの店を紹介。HPの写真とかもいい感じ、ということで安部礼司のところに決定した。


⇒HPの写真で決めるとか一番あやうい奴じゃないか?



一身上の都合により退職したアンドロイドイノキに変わって新しくやってきたのは、エイガシラアイノスケ。

アバウト(A)でいい加減(I)を持っているアイノスケは、妙にきっちりしすぎず、仕事はいいかげんでお調子者。妙に憎めない存在のアイノスケに、みんなが心酔しだす。恐怖する安部礼司……そこで目が覚める。


⇒AIにアバウトさを求めるのは違うよ。AIにはきっちりさだけが必要だよ。寿命のない知能に対して人間と同じ付き合い方をしたら、確実に人間の負けだよ。もしくは親切がなくなるよ。


愛嬌とか間抜けさとかいい加減さとかを手に入れたら大変なことになると戦々恐々する安部礼司に、どうでもいいからさぼうるに行こうと飯野っす君。「甘いもの」と「いつものやつ」を食いに行こうと言う。

それはつまり「甘いもの(A)」と「いつものやつ(I)」というオチ。


【B面】

学校も休みで、外にも出て行けないエイタたち。しかたないから夏目漱石の坊ちゃんを読んでいる。それで読書感想文を書いて、賞をもらおうと考えていた。



賞は普通の人はもらえない。トップのなかのトップがもらうもの。そう考えるとサラリーマンには賞とは程遠いな、と安部礼司が飯野っす君に話す。

しかし何年かまえのノーベル賞もサラリーマンが獲っていた、と話す。

誉め言葉を形にしたのが「賞」。認められて褒められると大人でも子供でもうれしいのは確か。


⇒(水商売以外で定給の)サラリーマンなんて極論言えば褒めまれるのが仕事、みたいなものだしねえ。



そんなことを考えると、ちょっぴり寂しくなった安部礼司と飯野っす君は、カレードカリーにやってくる。これからゴールってものもなく毎日過ごしていていいのだろうか、と考えると、サラちゃんがそんなことない、と褒めてくれる。

それに励まされた安部礼司と飯野っす君。賞はもらえないけど、こんな風に誰かに褒めてもらうために毎日を過ごしている、と考えた。


⇒相手の褒め言葉をきちんと素直に受け取ることのできる心を持っていないとね。褒めてもらっても不信だったり、流したりしてたら不幸なもんだよ。



最後はランちゃんとオモヤマちゃんが一緒に歌を歌うレディオマジック!

そして『ペイビイポータブルロック/ピチカートファイブ』。


そして日曜日に会おうよ。カリヤの声が聴いちゃうとしんみりする・・・

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