H31.1.13『あ、安部礼司』の感想
【第一話】
安部礼司は最近新しいこととして卓球を始めた。
きっかけは冬が始まりだした時分、薄暗い朝のうちに着替え、会社に向かう電車はみんな黒っぽいコートを着ていて、オフィスで仕事をして退社したら外はすっかり日が沈んでいる。そんな暗い暗い日々にいつも通りため息をついていたそんなときに、アンジュから卓球に誘われたため。
かつては運動部よりも文化部寄りで、入部するくらいなら帰宅部のほうがまだマシ、という偏見世代の安部礼司。しかし最近の中学校体育連盟の調査では男子女子ともに人気の部活になっているらしい。
→今そんなことになっているんですね。俺も偏見世代なので意外。
そんな偏見世代の安部礼司だったが、卓球教室のモデルレベルの女コーチ・アイにメロメロにあてられて卓球教室に通いだす、という最近じゃめったにみないベタベタなオジサン展開を披露する。
→アイってあのアイちゃんさんか。
というか部長って五十九才か。来年定年じゃないのか? 定年スペシャル番組あるかな?
卓球にはまりつつある安部礼司は、卓球バーで開かれた会社対抗卓球大会に出て、アイ先生とペアで戦い優勝した。
【第二話】
バグった飯野っす君が勢いよく神社に参拝する話。
→話の筋も勢いと音楽に任せてバグってる気もする。。。
【第三話】
エイタとランの二人だけで大日本ゼネラルに向かい父の仕事ぶりを調べる(調べもの学習のため)。なに気にこの二人だけの話ってのは初めてじゃないか。
割とすんなり入ることができた大日本ゼネラル。セキュリティはエイタの小学校より低いらしい。
働いている安部礼司のすがたを陰で見守る子供たちだが、ネチダ先輩にネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチ怒られている格好悪いすがたを見てエイタは悲しくなる。
→昔々は自営業が多かったから親の働いている姿はいつでも見ることが出来た(いわゆる親の背中を見て育つ)けど、サラリーマンじゃそれもいかないよね。
◇
その後、勝手に会社に来た子供を見つけた安部礼司。怒られると考えた子供だったが、安部礼司は怒らない。
→ちゃんと叱ったほうが良い気もする。もしかしたら親が子供から嫌われるのを怖がっているのかも。
安部礼司は、会社で怒られつづけて見つけた大発見を伝えはじめる。それは、怒る人のなかに怒る種子があり、悪いと思ったらところは受け入れるが、それ以外は受け入れなくてもいい、というもの。
→大発見は良いけど、それを年端もいかない我が子たちに教えるのはちょっとねえ。今後叱るときに支障が出るかもしれないし。
『友達家族』のこの時代に『父親の威厳』ってのはもう死語なのんだろう、とも思えてくる。
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