異譚『告死天使』

「私は。告死天使。死を、告げる者」



・概要

 夜な夜な人を襲う白い影。スポンサーにも犠牲者が出たって苦情が相次いでいる。討伐隊を組んだが、どうにもオカルトが過ぎる相手だったぜ。早くなんとかしろよ、実動員ども。


・場所

 9番コロニー、エルダー・ドラゴン・ハイランダー。


・依頼人

 P.W.カンパニー総務課スポンサー対応部門苦情処理係係長、ダヴィンチ・アオイ。

 アッシュワールドの片田舎にて誕生。小中学校と活発な少年時代を過ごし、学生の頃からはその優秀さが頭角を表していた。新卒でカンパニーに入社した後、総務課でメキメキと実力を上げる。29歳の若さで係長をこなすほどの逸材で、本人も今後の出世街道を確信している。

 スポンサーの犠牲者を出してしまったからには、カンパニーもケジメ案件である。この案件を最期に人生が終わることを、彼は思いもよらなかった。



・ターゲット

「名称」

 告死天使。または『異譚』とも。

「外見」

 暗闇に映える白い少女。線の薄い儚い印象。実際に輪郭が透けている。腰まで届く白い長髪、虚ろな紅い双眸、低めのよく響く声。その細腕で銀色の鎌を振り回す。

「能力」

 異譚。

 この世ならざるオカルトの存在。殺した人間の肉を奪って徐々に受肉している。物理的な攻撃は効果が薄い。霊的な攻撃が効果的。


「私は。告死天使」

「死を告げる。死を、死を。死死死死死ししし」

「移ろう命を。あるがままに」

「私は、なぁに?」



・脅威度

 星2。


・勝利条件

 紅い眼球を穿ち、活動を停止させる。

ダヴィンチ「よぅし、これで案件がまた一つ片付いた!」

課長「さ、君は腹を斬りたまえ」

ダヴィンチ「……………………え?」


・敗北条件

 逃走or死亡。

ダヴィンチ「うわ、早くなんとかしないと!」

課長「けしからん、ハラキリ」

ダヴィンチ「……………………え?」




「請負人」

 なし。



「裏話」

 闇姫第一形態。けど、第一形態すらお呼びが来なかった。彼女、寂しくて泣いているよ。

 『狂気の魔女』より、ヒロイン兼ライバル枠。銀とは犬猿の仲。お目付け役に守られているだけで、この時点ではそんなに強くない。そして、お転婆が最悪の方向に転がってしまったことから、姫の転落は始まる。

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