屍兵エジリ・ダント

「天に架けられた虹は、その闇を一層濃く映す」



・名前

 エジリ・ダントとは、虹の女神エジリ・フリーダの裏の顔である。黒く、嫉妬深い虹の女神。その重大な名を授けたことは、それほどの意志が込められているということ。

 エジリ・フリーダってゾン子じゃね? とか言ってはいけない。格が下がるから。この名を授けたということは、もう一人の妹分と思っていたのかもしれない。


・外見

 日向日和のミニマムバージョン。しかし、その肌は浅黒い。


・性格

 おこりんぼう。そして嫉妬深い。


・目的

 ひよりんカルテットの全統合と、オリジナルである日向日和への決別。その後は屍神レグパに付き従い、運命の道を共にする。

 それは決して叶わぬ儚い夢。



・能力

「百里眼」

 オリジナルの千里眼を劣化させた異能。同じコロニー内ならばほぼ全域を網羅可能。あと単純に戦術眼に優れる。


「模倣」

 これまで観察してきた異能を劣化再現する。複数同時使用できなくはないが、あからさまに出力が落ちて効率が悪い。エジリ・ダントが現時点で再現可能な異能は以下のとおり。

① 武器生成

 無限に武器を生成可能。本人がそれを武器だと認識していれば、どんなものでも何度でも生成出来る。しかし、現実に存在しないものや特殊能力を持つものまでは生み出せない。日本刀を好んで使う。

② 鋭化

 自身、あるいは触れている対象の鋭さを増す力。これにより鋭敏となった五感で敵を捉え、また遥かに切れ味の増した武装で立ち塞がるものを斬り捨てる。

③ あふれ出る脳内物質

 常時猛烈な勢いで体力が回復する。使いすぎるとドーパミン過剰で正気を失いかける。

④ ブリッツクリーク

 自身の残像を生み出し、それぞれが独立して戦闘可能。生み出せる分身は十体まで。

⑤ 炎竜帝

 火竜サラマンドルを統べる炎竜帝の異能。莫大な業火を操る。大技を繰り出すためには、それっぽい技名を高々と言い放つ必要がある。

⑥ 配下招集

 人形を投げ放ち、聖女騎士団七人を召喚する。強さはそれなり。④と組み合わせると、その数は七十人まで膨れ上がる。

⑦ パワーワードパワー

 話した言葉、台詞に属性を付与して、向けた対象へ属性ダメージを与える。「ダジャレ+効果音」を大きな声で叫ぶことが発動条件。とても恥ずかしいが、効果は絶大。


「反転」

 静から動、動から静への変換を行えるのみ。「模倣③」で暴走した際に即座に沈静化するときに行使する。接触した物理攻撃の運動エネルギーをゼロにすることも可能だが、タイミングが難しく、出来て五分五分といったところ。


「五行」

 木行、火行、土行、金行、水行による属性攻撃。「模倣」と同時展開可能なので、小回りが利く。


「真名解放」

 魂を変質させ、その真名もまた変化している。その真名は『虹の狭間に蠢く者、エジリ・ダント』。七色の超高速レーザー光線を射出する。光線はまるで蛇のように動き回り、エジリの思考と独立して敵を喰らう。

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