「天罰下す獄炎神、フェレイ」

・真名

　屍神オグン。

　戦争の神格を有する。軍神オグンとも。火、鉄、法、物流を司る。王を導き人民を守る軍神であり、自然の法を犯す罪人相手に容赦なく天罰を下す法の番人でもある。「オグン＝フェレイ」とは軍神オグンの戦争的・暴力的性質を指す。

　神話上ではトリックスター・エシュ(レグパ)に嵌められて味方を殺戮してしまったとか。

・外見

　身長150程で小柄な少年。黒ずんだ赤髪にあどけない顔立ち。擦り切れた赤色の法衣を身体に巻きつけている。

・性格

　真面目で厳格。初対面の相手には物腰柔らかくて丁寧。だが、一度敵とみなせば容赦はしない。

　上下関係に厳しく、使命に厳格。立場上姉貴分であるゾン子には丁寧に接しているが、使命そっちのけの彼女を内心虫けら未満と見下している。レグパお兄ちゃんのことはとても尊敬しているし、普通に大好き。酒乱。

・能力

　不死身。

　虐げられた歴史は死者の魂を孕む。死体に幾千もの魂を詰め込まれ、『神懸かり』によって一個の生物兵器として統合された彼は、数多の魂の数だけ完全復活する。数えきれない命のストックは、実質不死身。もちろんストックが尽きれば死は避けられない。

　軍神の権能。

　戦争の神格としての権能を行使する。原理不明の命を蝕む呪術を放ち、死体を召喚・使役する。支配と導きに特化した権能は、王の如き死体の使役・精霊の隷従を可能とする。

　怪力。

　肉体のリミッターを強制解除出来る。その代償に肉体が自壊するが、不死身のゾンビには関係ない。白兵戦のセンスはレグパをも凌駕する。実際の戦闘能力は、技術・経験の差もあってか僅かにレグパが上。

・装備

　火のタリスマン。

　左手の骨。効果は火の精霊への干渉。軍神たる所以の力。圧倒的火力で敵を殲滅することも可能だが、小粒の攻撃で追い詰める戦い方を好む。効率の問題らしい。装備なので自由に取り外し可能。そこに元素さえあれば無限に火を生じさせる性質上、単独で全コロニーを壊滅しうる超危険人物でもある。

　屍源オロルン。

　オグンの唯一にして万能の武具。黒ずんだ木の枝。精霊を纏わせることで様々な武具に変化する。お気に入りであるが故に、敬意を払い、本当の戦士相手にしか使わない。

・経歴

　暗黒大陸某国にて製造され、七の屍神の第四として活動する。屍神の完成体。少年兵の死体が元になっていて、屍神で唯一生前の記憶を持っている。

　カンパニーに殴り込むゾン子のバックアップ(というかお守り)という役割でバウンティーハンターとなる。ちょっとえっちぃ撮影会でハンターの資格を得たゾン子と違い(カンパニーには死体少女というニッチなジャンルはそれなりに需要がある)、純粋な実力でハンターの資格を勝ち取っている。

　名目上、カンパニーでは有名な姉貴分とは無関係なハンターとして振る舞っている。本人もあまり一緒にされたくないらしい。

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