【エネミー】デッドマンズウォーキング
ゾン子が操る屍兵。言うほど操っていない。
元は第1991支部王国の前身となった国と対立していた魔族の国の住民。カンパニーの戦力によって虐殺された民たちを無造作に操っているものである。好き勝手操っている分、操作は大分雑である。
・見た目
腐りかけている。使役する主の趣向か、顔がイケている美男子だけはほぼ原型を保っている。
・知能
生者を見ると取り敢えず襲いかかってくる。会話はできずに「うー」とか「あー」とかしか喋れない。行動の自由は利かないが、ある程度の記憶と感情は残っている。
使役する主の趣向か、スリラーダンスだけはキレがある動き。
・戦力
雑魚ゾンビ。ウイルスによる発症ではないので、傷を負っても特に感染しない。戦場に立つ猛者からすると、片手間で潰せる程度。
が、もし万が一彼らに面識がある者が、例えば優しさを秘めた王族の生き残りが見たら地獄絵図に見えるだろう。かつて世話になった先生、頼りになる使用人、気になっていた男の子、親切にしてくれたパン屋のおばさん、黙々と畑仕事をこなすおじいさん、そしてカンパニーに惨殺された家族。彼らの尊厳はあの青い化け物に笑って踏み潰されていく。
変わり果てた姿は片手間で破壊され、その奥の苦悩を振り撒きながら蹂躙される。
・撃破条件
それなりに強い衝撃を加えると、肉体が崩れて活動できなくなる。使役する主がその気になれば再び屍兵として組み直せるが、一々雑魚ゾンビのことなんか気にしていない。
また、使役する主が戦闘不能になれば自動的にただの死体に戻る。
「特殊エネミー」
同じくデッドマンズウォーキングだが、特筆すべき二体の屍兵。基本性能、撃破条件は同じである。
・マイク=ジャンクソン
滅ぼされた魔族の国で有名なシンガーダンサー。そのカリスマは圧倒的で、他のデッドマンズウォーキングの支配権を主からぶん取るほど。
人を魅了する歌声で近くの屍兵を集め、一緒にスリラーダンスを踊る。その一糸乱れぬダンスは圧巻の一言で、見れば満たされた気持ちになる。よく見ると猫耳の青いワンピースゾンビも一緒に踊っている。戦闘では無害だが、気が散る。
その華麗なステップはあらゆる攻撃を避け、範囲攻撃も異次元ステップで回避する。事実上倒すことは不可能。もちろん使役する主がやられれば活動を終える。
・プリンス・フークリッド
魔族の国の支配者の血族、そのどれかの次男坊らしい。文句なし圧倒的なイケメン。ゾン子がお気に入りとして侍らしている。
だが、その扱いは愛玩動物を可愛がるような侮蔑的なもの。四つん這いにさせ、自分に甘えさせて悦に浸っている。たまにセクハラをさせて喜んでいる。イケメンをペットにすることがマイブームの彼女にとっては、ただのお遊びの一貫である。お気に入りである故に何度も復活させてくるため、使役する主を戦闘不能にするしかない。だが、危なくなるとイケメンでもお構い無く盾にするのがゾン子である。
その様は、何も知らない他人からすると気持ち悪いだけだが、もし代理戦争に参加している妹が見れば、果たして何を思うだろうか。
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