目目蓮

目目連もくもくれん――Mokumokurenn


 幽霊型 性別、男

 身長:一.九寸――約6センチ

 体重:0(体重が存在しないため)

 所属:藁垣わらがき百鬼夜行本家

 役職:索敵要員

 願い『旦那の天下が見たい』


 能力:広範囲視野……無限に体を分裂させることができ、分裂体はそれぞれ視覚を共有しており、それらが多数散らばることで広範囲視野が手に入る。藁垣家当主の魔導によって当主の目もまた視覚を共有できる。索敵に置いてこれほど便利な能力はなく、当主愛用の能力の一つだ。


 詳細:藁垣愁思郎しゅうしろう一七のときに出会い、以降旦那と慕う。

 目玉だけの妖怪で、その他肉体は存在しない。

 元々は障子の隙間すべてにビッシリと人の目があったという伝説から生じた妖怪であるが、科学的にはそのような現象も存在されており、昔の人が妖怪の目だと恐れた結果、生まれてしまった存在。

 『壁に耳あり障子に目あり』とは彼も語源の要因となっている説もあるが、真相は定かではない。本人曰く、天上に耳だけを残す妖怪は見たことがないという。

 地面や床などを這って移動し、接しているものにならどこにでも引っ付くことが可能。

 昔それで人に移って分裂し、妖怪「目だらけの化け物」の伝説を作ってしまったことを若干後悔している。


 ~次回予告~

 力ある者、自らの実力をそう表には出さないものでございます。それは人から注目を得たいがためか、それとも人々の反応が怖いのか。二つに一つでありましょう。良くも悪くも人は強い力と言う者に、惹かれる生き物にございます。

 次回「魔導世界の百鬼夜行ファンタズマ」――能ある鷹は爪を隠す――それでは皆様、お手を拝借。

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