後ろ髪を引かれる思いでーⅣ

 藁垣わらがき家。

 主の愁思郎しゅうしろう冥利みょうりと共に座学の講義を受けている頃、藁垣家の妖怪達は家から出ず、しかしだからと言って霊体ではなく、実体を持って過ごしていた。

 藁垣家百鬼夜行八〇四を従えるのは、総勢一八の幹部妖怪。

 そのうちの十体が藁垣家に留まり、残りの八体はぬえのように徒党を組み、闇紅やみくれないより外で外界の情報を届けてくれる。

 そんな彼らの情報を確認しつつ、かつ藁垣家の家計を護っているのが、藁垣百鬼夜行妖怪最高幹部、玉藻たまもの前。

 百を超える妖怪が住んでいるこの家は、魔術師や魔法師の収入では決してやっていけない。食費だけで毎月赤字である。

 魔導師の、それもトップクラスの収入でなければ、支えられないだろう。

 しかし玉藻は魔導師並みの実力は持っているものの、魔導師として働けはしない。ならばどうやって家計を支えているかというと。

「玉藻様、今日はご機嫌ですね」

「えぇ、また稼いじゃいました。やっぱり空軍は信頼できます。今まで大暴落したことありませんから」

「で、今回はどれだけお買いになったんです?」

「四〇〇万程」

 と、株である。それも相当なやり手だ。

「玉藻姉」

 ご機嫌に自室で茶を啜る玉藻の部屋に、制服姿の雪女ゆきおんなが入って来る。

 彼女は人間の魔導師育成の学園に通っており、そのために藁垣美白みしろという名前と、愁思郎と従姉妹という仮初を持つ。

 妖怪は現在の世間では魔物と同じ扱い。バレればすぐさま殲滅対象にもなり兼ねない、危険な存在だ。

 美白がかなり危ない綱渡りをしているのは明白だが、しかし彼女の強い意志があるからこそ、愁思郎もみんなも許しているし、玉藻も学費を出してくれるのだ。

 愁思郎と同じ人間を理解したい。そんな前向きな姿勢に、反対などできない。

「おかえり。今日はどうでした? 学び舎は」

「実技のテスト、百点だった」

「まぁそれはすごい」

「凄くないわ、周りのレベルが低いのよ。あれが愁と同じ人間だなんて、信じらんない」

 美白の言うことは決して、妖怪であるからが故の発言ではない。

 昨今の魔導世界の問題である、魔導師弱体を明白に表した発言である。

 昔、魔導師は星と対話し数多くの魔導を生み出した。その魔導によって魔物を討伐し、人類の存続を護って来た。

 しかし現在では星と対話し、新たな魔導を生み出そうとする者などまるでいない。その結果魔導の進歩は停滞し、長く進化がない状態だ。その結果昔の魔導に耐性がついた魔物が増え、討伐が難しくなっている。

 これは魔術や魔法にも言えることで、今の世界は魔術も魔法も魔導も溢れる異能世界であるが故に、人類が新たな異能の発見をしようとしなくなった、停滞の世界でもあった。

 仮に発見したとしても、既存の異能と被っている、などということもあるため、この世界での新たな異能の発見と発現が、困難を極めているというのも要因の一つだろうが。

 そんなわけでずっと昔、妖怪も魔物と同じ扱いで屠られていた時代は魔導どころか魔術すらも未知の代物で恐ろしかったが、今となってはその妖怪がその元未知の代物を超えられるくらいにまで、衰退してしまっているのである。

 技術の停滞は進化の停滞。

 そしてそれは、生物の停滞と衰退の始まり。

 人類は再び、魔物によってその存在を喰い尽されかねない存在へと、なりつつあった。

 そんな中で、愁思郎は百鬼夜行という新たな魔導を生み出した才児だった。

 妖怪も魔物と断ずる人間がまだ多いこの巷間では決して口外できない魔導だが、しかしその結果彼は高校生活における修学旅行にて遭遇した魔物を掃討。

 その貢献が認められ、現在愛用の魔術礼装【種子島たねがしま】を開発してもらい、贈呈された。

 彼がこの北東の魔導大学に合格することは受験するより前にわかっていたことだし、正直妖怪らは滑り止めなんて必要ないと思っていたくらいである。

 それだけ愁思郎は強く、信頼のある男だった。

 だから美白は彼を「愁」と愛称で呼んで慕い、自分もまた愁思郎と共に戦いたいと思い立ち、現在の生活になっているわけである。妖怪として霊体でではなく、共に実体を持って、その隣で。

 そのために。

「愁、今頃どうしてるかな……」

「今日は遅くなると聞いておりますが……さて今頃は何をしているのか……」

「誰か行かせてないの?」

「一応、偵察にはいかせてますが……」

 藁垣家の総大将たる愁思郎。

 その身は常に妖怪らによって監視されており、それは学内でも同じである。

 自身を中心に半径二百メートル内の妖怪を感知できる愁思郎は承知故、ずっと知らないふりをしている次第である。

 現在若干の時が流れ、愁思郎は冥利と共に戦闘実技の授業に参加していた。

 魔導大学に通う者全員が単位を取らなければいけない必須科目であるが故、今年入学した全七六人が集結している。

 ということは当然ラミエルシア・ホル・インデックスやアリスクイーン・トリスメイヤなどの、実力者も集っているわけで。

「あのお姫様、ずっとこっち見てるよ? 怖いよ、愁思郎」

「無視や無視。あぁ言うのはな、目が合ったらいかんのや」

 後神うしろがみはそう言われて、自分が見られているわけではないのに視線を逸らす。

 隣で屈伸運動をする冥利はチラチラと気になる様子だが、しかし黙々と運動を続けていた。

 実際、この授業に出る皆は真剣である。魔物と戦うのが本分の魔導師にとって、戦闘訓練は今後の生き死にに係わる重要課題。真剣にやらなければ、命を落とすということを自覚しているのだ。

 さらに言えばこの授業は特別、教師が豪華だった。

 フリン・クーアランという男性教諭なのだが、世界で通じる魔導師の一人であり、一二人の最高位魔導師、一二時将の一人。『皐月の魔導』フリン・クーアランとは彼のことだ。

 愁思郎とはちょっとした関係があり、受験の時に特別合格を言い渡したあの男性教諭だったりする。

 近年この大学の教諭に就任したとは聞いていたが、三年生ではなくまだまだな一年生を見ているとは思わず、生徒達は興奮もありながら、しかし緊張の面持ちだ。

 しかし『皐月の魔導』とは元々新たな命を生み出す役割を示し、確かにもう完成しつつある三年生よりを鍛えるかよりは、まだまだ成長途中の一年生を鍛える方が、彼の異名には則っている気もしなくはない。何はともあれ、これは嬉しい誤算だった。


「っしゃ始めるか! 全員集合しやがれこの野郎!!!」


 元気溌溂である。まだまだ現役の二八歳新米教師、若さ溢れる時期か。

「てめぇらの面倒を見るフリン・クーアランだ! サインはやめろ? そういう時間じゃねぇからな!」

 言われずとも、誰もそんなことなど頼まない。まぁ、今はというだけの人が多いだろうが。

「早速だがてめぇらの実力がみてぇ! てめぇらがクリアしたあの受験の魔物のレベルは、最高が一二で最低が一とすりゃあ、三くらいのもんだ。つまり超ぬるぬる。超手加減。超えられて当然の壁だったんだが……まぁ筆記試験もあったし? 合格したのはてめぇらだけだ」

 とフリン教諭は濁したが、しかしこれが魔導師弱体化が明確に現れた事案だ。

 一二段階評価で下から三番目でも、受験した子供達の三五〇分の一しか、合格基準を満たせなかったということなのだから。

 つまり三五〇人いて、レベル三の相手に一人しか生き残らない。これが弱体化でなくてなんなのかという話である。

 それを直接言わない辺り、言わせるな察しろと言うことなのだろう。緊張させないための措置か、それとも緊張させるための措置か、どちらかまでは見当がつかなかったが、この場は緊張に包まれた。

「そんなわけで合格したおまえらには是非とも人類の存続に貢献し、あわよくば俺らの座を奪ってほしいくらいんだが……まぁ俺強いし?! そう易々と明け渡すつもりもないけどな!」

 と高笑い。自分の実力に絶対的自信を持っているのは、まぁわかりやすい。

 しかし愁思郎はその自信をへし折って、その座を奪ってやる算段を付けようとしていた。

 彼が狙うのは頂点。その頂は、一二の月日を冠した魔導師をも超える場所なのだから。

「さぁ始めるぞ! 対人戦闘だ! 怪我は俺が治すから、遠慮なく殴り合ってくれ!」

 

「あ、死にそうになったら中断させるからな!」と、まぁ当然付け加えて。七六人三八組の組み合わせは、フリン教諭特製のくじ引きで決めることとなった。

 と言っても、七六本のくじがあるわけではない。教諭の魔術礼装、神槍と呼ばれる【ゲイボルグ】には、魔力を識別できる嗅覚が存在するという。

 七六通りの魔力を覚えた神槍が、ランダムに選んだ魔力の持ち主同士が戦うという、もはやくじ引きとは言えないが、しかし同じくらいのランダム制に則った方法で組み合わせを決めた。

 その結果、愁思郎の相手に選ばれたのは、こともあろうか皇女様だった。


 アリスクイーン・トリスメイヤ。


 先ほど喧嘩を吹っかけて来た、粋った皇女と愁思郎に判定された皇女様。彼女の眼光に鋭く射抜かれた愁思郎は、先ほど自分も言ったように視線を逸らし

「まぁ対戦相手誰かすぐにわかったし、結果オーライやなぁ」と後神に漏らした。

「あの子、ずっと見てるよ?」

 後神は自身が人の背後に憑く妖怪であるからか、背後からの視線にはとくに敏感だ。

 愁思郎はそこまで気にするタイプではないのだが、しかしこうもずっと見られているとなるとさすがに気になって来る。

 早速一組目の対人戦闘が始まっているが、しかしその視線が気になって仕方ない。無視するのが得策だと後神に言ったばかりだが、さてどうしようか。

 そんな感じで迷っていると、皇女様と愁思郎の間に人が入って来た。ラミエルシアかとも思ったが、しかし彼女ではなく、彼女が午前の授業中に紹介してくれた実力者のうちの一人だった。


 イールクラッド・スウィフトシュア。


 『空挺の魔女』と呼ばれる軍国の姫君。

 ラミエルシアが軍服を着ているのは性能を重視したからだと言っていたが、彼女が来ているのは国の正装だからと思われる。

 黒い軍服を着ているために白銀の長髪と真白の肌が映え、大人になろうとしている体にまだ若干残っている子供っぽさが可愛らしく映る、世間体から見ても美人の類に入るだろう人である。

 彼女はその軍帽の下で水色の双眸を光らせ、愁思郎を見下ろす。

 愁思郎は今座っているし、彼女がハイヒールの靴を履いていることも要因なのだろうが、しかし凄い高さから見下ろされて愁思郎は少し怖かった。彼女、一七〇は下らない高身長である。

「隣、よろしいだろうか」

 少々の幼さが残っているものの、透き通った、凛とした声だ。

 イールクラッドとは確か、スウィフトシュア軍国においては「凛とした人」という意味だったと思われるが、それを体現した綺麗な声と立ち姿である。

 ラミエルシアも冥利もそうだが、この大学は美人が多い。男冥利に尽きるといったものだろう。隣に座っていいかなんて、答えは決まっているもので。

「あぁどうぞ。まぁ座りぃや」

 戦闘実技の授業専用に造られたこの実技室。

 部屋とは言っているが屋根はなく、コロッセオと愛称が付けられている闘技場である。

 無論、そこには観客席もあり、貴族王族のボディーガードらは、授業の妨げにならないようそこで待機しているのだが、その距離で今の話が聞こえたのかそれとも聞こえてないのか、イールクラッドが愁思郎の隣に座ろうとした瞬間、双子のボディーガードが勢いよく飛び出そうとして、イールクラッドがそれを手で制した。

「大変やなぁ、も。一挙手一投足全部に気を張らんといかんなんて」

「あれは過保護過ぎだ。自分達の方が子供なのに、私が姫というだけで扱いが違う。すまなかった。危うく供が無礼を働くところだったな」

「何、えぇねんえぇねん。うちは藁垣愁思郎。スウィフトシュアのお姫さんやろ? これからよろしく頼んます」

「イールクラッド・スウィフトシュアだ。親しい者からはイルと呼び捨てられている。そう呼んでくれると、私も気が楽だ」

「了解。うちのことも適当に呼び捨ててくれて構わんで? よろしくな、イル」

「うん」

 二組目、次はイールクラッドの出番だった。

 魔導師の戦闘には大きく二種類の戦い方がある。愁思郎のように魔術礼装を手に戦いながら魔導をも駆使するタイプと、何も持たずに魔法と魔導を詠唱するタイプだ。主に名はないが、ウォリアータイプとキャスタータイプと呼称しておこう。

 そしてイールクラッドはというと、戦闘開始の笛が鳴ると合掌。その手からサーベルを引き抜いたかと思った次の瞬間には、彼女の背後の時空が歪み、そこから出て来たものに飛び乗った。

「な、なにあれ?!」

「さ、さぁ……空母、か……?」

 と言っても、愁思郎は航空母艦なんてものは見たことがない。完全に素人の浅知恵で導き出した答えだが、戦艦とも言えるかもしれない。

 だが、イールクラッドの母国は軍事国家。と考えれば、やはりそのどちらかしか考えられないわけで。

 だが驚くべきはそれだけではない。魔術なのか魔法なのか魔導なのか、初見では決して分析できない彼女のそれは、次々と戦艦もしくは空母を呼び出した。


「全戦艦砲撃準備! 標的一名! 出力二パーセント……放てぇぇっ!!!」


 絶対的に人間一人に繰り出していいものではない。これは対人というより対軍。いや、対国戦闘専用の代物だろう。『獅子は兎を狩るのにも全力で』などとは言うが、人間相手に軍艦で、なんて全力を超えていないだろうか。

「安心しろ! 威力は抑えたし、ただの煙幕弾だ!」

 とはいうが、爆煙立ち込めるこの状況で安心などできようか。彼女の自信からして殺すような攻撃ではなかったのだろうが、対戦相手に対して同情が込み上げてしまう。トラウマにならなければいいが。

 結局対戦相手は為す術もなく、彼女の軍艦――もうわからないから軍艦ということにしておく――に倒されてしまった。『空挺の魔女』という触れ込みだったが、どうやら彼女自ら名乗っているわけではないらしい。

 今の戦いで砲撃以外の何かを投じる様子はなかったし、まず他の人間がいなくては成立しない通り名なのに、あの双子も含めて誰も出てこなかった。

 空挺とは空中より飛行艇などで兵士を送り出し、落下傘などの方法で敵地に投入することを言うということくらいは、愁思郎も知っている。彼女の通り名は、空挺の意味も碌に知らない誰かによって、勝手に付けられたものだろうと知った。

 現に「『空挺の魔女』さんは伊達やないなぁ」とイールクラッドに声を掛けると、「空挺要素は微塵もないんだが、何故かそう呼ばれているんだ」と返って来た。

 きっと異名を名付けたその人は、空挺というのを艦艇の一種と間違えたのだ。多分、だが。

「お疲れさん」

「あぁ、次はおまえの出番だぞ、愁」

「おぉ、ほな行きましょかぁ」

 イールクラッドとバトンタッチとハイタッチを交わし、愁思郎は次の第三戦に出場するため、【種子島】を抜く。

「今日は速攻? それともジックリ?」

「余裕やねぇ、後神。まぁ頼もしい限りやけどな」

「だってあの人、一回愁思郎の実力見せてあげないと気が済まないんだもん。針女はりおなごさんに習った、で行こうよ!」

「せやなぁ……」

 と、最初は乗り気ではなかった。何故ってそれは愁思郎にとっての本気の戦略の一つであって、人前でほいそれと簡単に晒していいものではなかった。できることなら、倒す相手だけがその戦略の全貌を知らないままで片付けたいと願う、そんなものだった。

 まぁ、妖怪が見えない他の人が見たところで、きっと意味不明な戦略だし、あぁきっともうそういう仕組みなんだろうなぁと思うほかないとは思うのだが。

「何をグダグダ考えてるの? チキン」

 そんな迷いを悟ったのか、皇女様が急かしてきた。その手には、燃え盛る炎で形作られたような、深紅の西洋剣が握られている。

 トリスメイヤ皇国は南東の国だったはずだが、まぁそこはどうでもいいとして。

「私に勝てないからって、言い訳でも考えてるの? 残念だけど、あんたは一生逃がさない。必ず私が追いかけて、消し炭にしてあげるわ」

「なんや執念深い皇女様やわぁ……うちなんかしたか?」

「あんたの存在そのものが、私をイラつかせるのよ。いいからとっとと始めるわよ。潔く私に倒されなさい」

「倒される、か……」


――倒せなければ、倒されるだけだ――


 そんな言葉を思い出した。今の藁垣百鬼夜行幹部を仲間にする際に、彼女に言われた一言だった。

 しかしあのときの彼女は決して自分を上に見て、愁思郎を見下していたわけではない。

 魔導師の弱体化、そして魔物の凶暴化によるこの世界のパワーバランスの理不尽さを嘆いて、魔導師になるなんてやめなさいという忠告だった。

 あのときの優しい彼女の言葉と、今の皇女様の発言は、同じ単語を使っていてもまるで違っていた。

 だけど少し似ていたから、思い出したから、今は別の土地で暮らしている針女に向けて言うように、北の空に向かって。

「見とれ、俺が強くなったとこ」

 後神が肩に置いている手にそっと手を添えて。

「後神……で行くで。憑いてきぃ。俺の背中で、俺が勝つとこよぉ見とけ」

「……! うん!」

 二丁拳銃【種子島】、その引き金に指を添え、試し撃ちに天に一発。その銃声が轟いたあと、愁思郎は今の今までと違う雰囲気をまとう。剽軽なその態度から一変、重厚感溢れる覇気を身に着けて、その重厚感溢れる覇気を銃口に乗せて、皇女様に向けた。

「行くぞ、深紅の皇女。負ける準備は充分か」

「一般人風情が……舐めないでよね!!!」

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