サイキョーのなでなで
●第1ラウンド●
「かばんちゃんの手がパークでサイキョーだって事が分かったよ!」
「サーバル。それはサイキョーを目指す私への挑戦を意味するのか?」
「挑戦するのはかばんちゃんだよ!いいからヒグマも来てみて!」
「来たぞかばん。言っちゃ悪いが、お前の腕力はフレンズの中でも最弱……何をどうすればお前がサイキョーになれるのか不思議で仕方ないんだ」
「サーバルちゃん……ヒグマさんに何を言ったの?」
「まあまあそんな事より!かばんちゃんのおひざで寝てみてよ!そこから勝負が始まるよ!」
「……何のことやらサッパリだが、それでかばんがサイキョーかどうかが分かるんだな?やってやろうじゃないか」
「どうぞー」
「ほう、なかなか寝心地のいい……だが、こんなものでサイキョーになれる訳がぬふぅ♡」
「耳の裏こちょこちょ〜」
「はいヒグマの負け!ちなみにキンシコウとリカオンはとっくに負けてるよ!」
「なっ……あの二人が負けただと!?そんな事があるわけあうぅん♡」
「顎の下も撫でてあげますねー」
「二人はあっちにいるよ!」
「はふうぅん♡」
「もっと撫でてぇ♡」
「キ、キンシコウ!リカオンまで!なんてこった……これがかばんがサイキョーと呼ばれる理由かあぁあん♡」
「次の方どうぞー!」
●第2ラウンド●
「我が名はダイアウルフ。ヒトのフレンズなぞ貧弱な輩に負けるつもりは毛頭ないぞ」
「ダイアウルフ!見てみて、死屍累々だよ!」
「くぅ〜ん♡」
「謎の組織ぃ♡」
「お腹もっと撫でてぇ♡」
「うぉーあいにー♡」
「いやああああ!!私はタイリクお姉さま一筋なのにこんなのきゃうぅん♡」
「イタリアオオカミも楽になれ♡かばんの手は病みつきになるぞぉ♡」
「ドールにエゾオオカミ、ニホンオオカミ、チュウゴクオオカミにイタリアオオカミ……タイリクオオカミまでいるじゃないか。まったく、揃いも揃って腑抜けにされてからに。情けないぞ!」
「ダイアウルフも挑戦してみる?」
「ふん。私がヒトの子程度に手懐けられるような子犬とは違う所を見せてやろう」
「さっさと来い。こんなもの、気持ちよくも何ともないわ」
「ではいきますねー」
「ふん、耳の裏なぞ撫でられて何が気持ちぐあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!♡♡♡♡」
「次は頭いきますねー」
「があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!何だこの感覚はあ゛あ゛あ゛あ゛ーーーー!!!!♡♡♡♡」
「次は顎の下もいきますねー」
「や、やめろ……そんな所まで撫でられたらもうあ゛あ゛あ゛あ゛ーーーー♡♡♡♡」
「すっごーい!もう落ちたね!」
●第3ラウンド●
「四神ビャッコ、噂を聞き付け来てみたぞ」
「すっごーい!四神まで来たよかばんちゃん!」
「初めまして、かばんです」
「……ほう?」
「なでなでさいこー♡」
「あぁ〜♡」
「もうなんかどうでもいい♡」
「ライオンにホワイトライオン、加えて我が弟子のホワイトタイガーまで下したか。貴様、やりよるな」
「えへへ……とっても触り心地のいい耳と尻尾でした」
「ならば……私も満足させてもらおうか?」
「ビャッコ!顔が怖いよ!」
「た、食べないでください……」
「取って食うつもりはないさ。が……弟子のカタキはきっちりとらせてもらうぞ?」
〜数分後〜
「ま、まだだ!四神たる私がこの程度あぁ〜そこいぃ〜♡♡♡♡」
「ちょっと硬くなってますね?休める時はちゃんと休まないと、疲れちゃいますよ?」
「仕方なかろう!パークを守る四神たる私が他の連中のように堕落するなど許されにゃあぁ〜〜ん♡♡♡♡」
「かばんちゃんのなでテクはすごいんだよ!実はビャッコの前にスザクも来てたんだよ!」
「な……何……だと……」
「ちなみにスザクはあそこにいるよ!」
「羽根しゅごい♡」
「ス、スザク……!くそ!私まで堕ちては四神の威厳があぁ〜ん♡♡♡♡」
「じゃ、次は尻尾いきますねー」
「あ、あり得ない……このビャッコがこのような敗北を……あり得なあああぁ〜〜ん♡♡♡♡♡♡♡♡」
「落ちたね!」
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