第11話 昆虫戦争
「戦争!?」
「そう、こどもの日だからじゃんぐるちほーの昆虫のみんなで戦うんだって!カブトちゃんが言ってた!」
こどもの日……カブトちゃん……兜繋がりか!
「っていうかルールは?」
「2チームに別れてカブトちゃんの飼育員が木に吊るしたじゃぱりまんをたくさん取るんだって!取るだけじゃなくてへいげんちほーの合戦みたいに背中に風船をつけて、割られたらその場で脱落!じゃぱりまんをたくさん取れたチームが勝ち!」
「へぇ……」
昆虫が考えたわりにはいいルール……かも?
「私はカブトちゃんチームだから!ホシ!観戦しててね!」
「あ、うん……」
そう言ってゴキブリは熱帯雨林に消えてった。
……時間がきた。
「こっちだよー!」
「待ってよネイター!」
「遠いなぁ……」
私とネイタとミナミコアリクイはゴキブリが戦う時間がきたので、その戦う場所へ行った。
ガサガサッ
「あ、あれかな?」
そこにはフレンズがたくさん集まってて、その中にゴキブリもいた。
「絶対クワガタチームには勝つぞー!」
成る程。対戦相手の大将はクワガタか。
「……よーい、始め!」
飼育員が言う。多分カブトちゃんの飼育員?
みんな一斉にスタートする。
「じゃぱりまん!じゃぱりまん!」
ゴキブリはどんどん籠にジャパリまんを入れる。
「馬鹿め!」
後ろからあのスズメバチが襲いかかる。ピンチ!
シュン!
「なっ!?」
「後ろから声や音が丸聞こえだよ!」
シュン!
「速っ!」
「瞬発力があるからね!」
パン!
一瞬の出来事だった。ゴキブリすごい……!
やっぱり素早い!
「じゃぱりまん♪じゃぱりまん♪」
そしていつも通り。
コソコソコソ
「今度は隠れて移動するか……」
「私も隠れるのは得意なんだよな~!」
あ、相手チーム……あの見た目、まさか!
「……蟻だよぉ。」
流石ミナミコアリクイ。蟻というのはすぐ分かるんだね。
さぁ、ゴキブリピンチ!どうする?
パン!
「え!?誰!?蟻!?」
「な、馬鹿な!隠れてたのに!誰!」
「コオロギだよ~♪いやー蟻いたのか~♪気付かないで風船踏んじゃったな~♪」
「いやわざとでしょ!」
ゴキブリとコオロギ……似てる。だから味方なのか。
「ありがとうコオロギ!」
「お礼はいいんだよ~♪」
そして2人はジャパリまんをどんどん取っていった。
「……よし。ゴキブリとコオロギ発見。排除。」
サササササ
「ってまさかアイツ、蚊!?」
「あれは気付かれにくいぞ!」
「本当に気付いてない!どうしよう……」
観戦者は口出し禁止!
ゴキブリがやられてしまう!
その時。
「終了!」
「「「え!?」」」
「ってあんた誰!」
「私?私、蚊……」
「結果は後日発表!」
まあ……ゴキブリが1回もやられなくて良かった……
結果はカブトチームの勝利!やったね!
さて、次はどこに行って何をするのかな?ゴキブリ?
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