第10話 友達作り

「ひゃっほー」

毎日が発見のジャングル地方にゴキブリは若干ゃテンション高め。

っていうかまた散歩に行ってるし……


ガサガサッ


「うわ!何かにぶつかった!」

「え?大丈夫?」

「な、何?」

「何だお前らーーー!」

そこには白黒のフレンズと真っ黒のフレンズがいた。

「あ、私はゴキブリ。」

「あなた……何か裏があるんでしょ?」

「裏?」

「マレーバクもマレーバクですぐ疑うなよ!」

「そっちの娘はマレーバク?じゃああなたは?」

「タスマニアデビルだぞ!」

マレーバクにタスマニアデビル……本に書いてあったな。もう返しちゃったけど。


「ジローーー……」

ってかずっとゴキブリの事見てる……

マレーバクって疑り深いんだね……

「マレーバク、良い奴だったら可哀想だろ!?」

「そうね。疑ってごめんね。」

「あ、いいよ……後、タスマニアデビル、ありがとう!」

「なっ!?こいつが疑ってばっかで気に食わなかっただけだ!」

タスマニアデビルって……ツンデレ?


「あ、あそこにボスがいる。じゃぱりまん取ってこよう……」


てくてく


「あれ?マレーバクがいないよ?」

「ゴキブリもそう思うか?あれはだな、アイツの色のせいだぜ!」

「色?」

「白黒してるから暗いと白色しか見えなくなってアイツが見えにくくなるんだぜ!」

「へぇ……だからさっきマレーバクに気付かずぶつかっちゃったのか……」

成る程、そういう事か……

「俺も真っ黒だから暗い所だと見えにくくなるぜ……あれ?お前も?」

「そうか。黒いから……」


てくてく


「みんなの分まで持ってきたよ。」

「わーい!」


もぐもぐ


「あんこ味だ!美味しー!」

「気に入ってもらえて何よりだわ。」

ジャパリまんはヒトも食べれるらしい……じゃあ、いただきます……


もぐもぐ


「美味しい!」

「でしょー?」

他の味も食べたくなってきた。

これが主食とかジャパリパークって本当にいい世界……


「あー!ホッシー!ジーちゃん!」

「あれ、ネイタ?っていうかホッシーとジーちゃんって?」

「ホッシーはホシの事!ジーちゃんはゴキブリ!」

あ、『ゴキブリちゃん→Gちゃん→ジーちゃん』って事か。

「じゃあジーちゃん……」

「お、俺はゴキブリって呼ぶ!」

「あ、あたしはジーちゃんって呼ぶよぉ……」

「ミナミコアリクイもそう呼んでるよー?」

「……ジー。」

どうしても『ちゃん』って呼びたくないんだね。

「あ、でも私はゴキブリって呼ぶ!飼育員だし!」

「別にいいよ!」

「じゃあ俺も」

「別に駄目だよ!」

「おい……」


こうして全員ジャパリまんを食べ終えた。

「じゃあね……」

「またな!」

「バイバーイ!」

そして3人はそれぞれの縄張りに帰って行った。

いつの間にか3人共仲良くなっていた。



楽しい思い出作り……

それはまだまだこれからだ!









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