日焼けはしないに限ります(サンスクリーン剤のお話)

 炎天下の日が増えてきました。体が焦げてしまいそうなくらい暑いですね。

 皆様は日焼け対策、していますか?


noノー! 褐色のbodyボディなんてveryベリー魅力的じゃないかhahahaハハハッ!」


 健康的な印象の強い日焼けですが、夏場に日光を浴び続けることは、あまりお勧めできません。

 なぜなら太陽光線は、とっても刺激的なのです……物理的に。


 というわけで、今回は日焼け止めのお話です。



「おそとでいっぱいあそんだら、おにくみたいにやけちゃった。じゅー!」

「どーちておひさまのひかりで、くろくなるのー?」


 なぜ、日光を浴び続けると肌の色が焦げたように変色するのか。

 その仕組みは、意外に知られていないかもしれません。


 地上に降り注ぐ太陽光には、目に見えない光も含まれています。その一つが紫外線。英語ではultraウルトラvioletバイオレット——略してUVと呼ばれ、人間の体に悪影響を与えます。


「シミ、そばかす、しわの原因になるの! 美しさを奪う紫外線が憎いィィ!」


 私の胸ぐらを締め上げても紫外線はなくなりませ……息が……。


 ふぅ。悪名高き紫外線は皮膚を荒らすだけでなく、体内でDNAを傷つけて皮膚がんのリスクを高めます。

 男性も他人事ではありません。日焼け問題は女性だけの悩みではないのです。


 ですが、人間にはちゃーんと、紫外線から体を守護する者が備わっています。

 それが『メラニン』と呼ばれる細胞ガーディアン

 彼らは紫外線を感知すると、皮膚に黒いバリアを展開し、体の中に侵入するのを防いでくれるのです。


 これが日焼けの仕組みです。

 肌が黒くなるのは、細胞が紫外線から肌を守るバリアを張っている状態なんですね。


 個人差はありますが、色が濃いほどバリアは強力です。

 こんがり色になる人は防御力が高く、うっすらきつね色で留まる人は紫外線の影響を受けやすい体質だと思ってください。


「最高かよ! おいみんな、メラニンを胴上げしようぜ! ワーッショイ×2!」


 私にもツッコミ出来ることと、スルーしか出来ないことがあるのですが……。

 頼もしいメラニンですが、張り終えたバリアが皮膚に残り続けると、シミやくすみになってしまうのです。


 だからバリアはできるだけ展開しない方が、肌悩みも少なくなるんですね。


「我が障壁は燃えるような赤、ヒリつき痛みを伴う。格が違うのだよ!」


 なに威張っているんですか! それは単なるやけどです!

 日光を急激に浴びると、バリアを張る前に赤くなる——紫外線によるやけどを生じる場合があります。

 海や山で遊んでいて、肌が痛くなった経験のある方もいらっしゃるのでは?


 赤くなって痛い場合は、とにかく冷やしてください。体が渇いている状態なので、水分補給も忘れずに。


 落ち着いたら、保湿化粧水やジェルで肌に潤いを与えましょう。赤みを抑える塗り薬や、水分が出ていくのを防ぐワセリンを塗るのも効果的です。

 痛みが治まらなかったり、水ぶくれができた場合は病院へ。


「見てみてー、日焼けしたところの皮がむけるよ。すごーい! たーのしー!」


 紫外線の攻撃により散った細胞たちは、皮となって剥がれ落ちます。

 世の中には、日焼けの皮をむくのが大好きなフレンズもいるでしょう。でも、無理やり剥がすと、皮の下で生成された新しい肌を傷つける場合もあります。

 むやみにぺりぺりせず、自然に剥がれ落ちるのを待つのが理想ですよ。



 日常生活でも、レジャーを楽しむ場合も、日焼けは気をつけなければなりません。

 そこで活躍するのが、体に塗る日焼け止めです。


 売り場には様々な種類が並び、どれを選べばいいのか分からない……やはり、ご相談の声も多いです。


「SPF……PA……どれもこの英語が書いてあるけれど、どういう意味?」


 日焼け止めに表記されている『SPF』『PA』。

 これは紫外線に対する防御力の高さや、持続時間を表すパラメーターです。


 SPFはSunサン Protectionプロテクション Factorファクターの略。単位の後ろに、最高で50までの数字がくっつきます。

 私は初めて正式名称を知ったとき「か、かっこいい……!」と感動しました。もちろん、表面上は真面目ぶっていましたが。


 PAはProtectionプロテクション Gradeグレード of UVAの略。Aは紫外線の種類であるA波の略です。

 こちらは+の数で効果を表示します。現在の最高値は++++(フォープラス)。

 商品の強化回数にしか見えなかった私を、誰も責めることはできないと思います。


 それぞれの説明を書いてみたのですが……どうしても長くなってしまうので省略。

 なので、数値が大きなほど「紫外線のあらゆる攻撃に対するダメージを長時間防いでくれる」と思ってください。


「効果時間ってどれくらい続くの? 音楽が鳴り終わるまで?」


 日焼け止めは、マリオのスーパースターほど無敵にはなりません。

 それにダメージを100%カットできるものではないので、日傘やアームカバー、サングラスなどの装備品と組み合わせて、効果的に使用してください。


 効果ですが、SPFの値に20分をかけた数字が持続時間となります。

 SPF30なら×20分で600分。その製品は塗ってから約10時間、効果が続くと考えてください。


 ちなみに20分とは、一定状況下で人間が日焼けしてしまう、平均時間だそうです。

 もちろん個人差がありますので、実際の効果にはかなりのばらつきがあるでしょう。


「じゃあ出かける前に一回塗ればバッチリってわけね~、おけまる!」


 「オッケー。」の略ですね。いい歳なので流行についていくのも大変です……そしてバッチリでもないんです。


 塗った日焼け止めは、服の擦れや汗などで、知らずのうちに流れ落ちてしまうのです。手間ですが、2~3時間ごとに塗り直すのが、効果を保つポイントです。

 

「総合的に見ると『SPF50』『PA++++』の一択だろ。強いに越したことはない」


 実は効果が高いものは、ちょっと肌に負担をかけてしまう場合があります。

 だけど塗らないと紫外線から肌を守れない……うぅ、板挟みですね。


 なので簡単に選ぶ目安を。

 通勤通学やお出かけ程度に使うなら、SPFは10程度、PA+で十分だと思います。

 外での活動時間が長いようなら、SPF30前後、PAは++~+++を。

 炎天下で一日中動き回るときは、最高性能の日焼け止めが適しているでしょう。


 昨今は効果の高さを維持しつつ、お肌に優しい製品も増えてきました。お子様用の日焼け止めも充実しています。手を汚さないスプレータイプもありますね。

 選ぶのに迷った場合は、ぜひ店員に一声おかけくださいませ。



 申し訳ございません、今回はちょっと長くなってしまいました。

 夏本番はこれからです。

 しっかり日焼け止めを活用し、お肌の健康を守りましょう。

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