第二章 動き出した運命

第6話 体育祭

あれから数日が経ち、体育祭の日を迎えた。

「ついに体育祭だぁ」

「あれれ、悠ちゃんは?」

「悠里なら、シグトゥーハとどこか行ったわよ」

「また、女の子、、」


立ち入り禁止になっている寮へ行くと二人分の人影がある。

「何の用?」

「貴方に紹介しておきたい人がいるの」

フードを被った少女がいる。

「おぬしが霧宮悠里じゃな?」

少女は変わった喋り方をしている。

「あ、ああ」

「妾は"ユートピア"No.2クイーンのシリアじゃ。よろしくの、小僧」

「"ユートピア"、、?」

「妾はこやつの上司じゃ。話は聞いておるの?」

「理解はできなかったけど」

「はっきり言おう。こちらで調査したところおぬしの命はもって今年いっぱいじゃ」

「そんなことは知ってる。あんたらは何が目的なんだよ」

「うむ、簡単に言えば世界に不要な不純物の除去じゃ」

「それがこの亜空間?」

「ああ、この亜空間は大樹に影響を与えてしまう幹なのじゃ。が、しかし、生えてしもうたからの。残された手段は二つ。まず一つは特異点である東條・フィ・エレナ・アルフェシアもしくは、鈴山綾羽を殺すことじゃ。その方法が一番早く安全なやり方じゃ」

「だから大人しく殺されるのを見ておけって?ふざけるなっ!やっと来たんだっ!誰もが傷つかなくていい世界に!なのに、、なのに、また、、」

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未熟な僕と優しい彼女たち 千神華夜 @kaya01

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