血王帝


ーー研究室ーー

「ここに手を当ててね。王族にも種族があるから色でわかるはずよ。光った色で種族がわかるから光れば結婚してもいいです。」

手を当てる。もちろん光る。女神には全ての種族の王族の血を混ぜさせた。

「な、何っ!なんでこんなにカラフルに光るのっ!まさか血王帝っ。」

血王帝ってなんだっけ?[便利機能]

検索しました。

血王帝とはあらゆる種族の血が流れる者。物語の中の者。


「リク君。貴方私と結婚しなさい!」

…えっ。親子丼はあんま好きじゃないからなぁ。

「リクくんは私の旦那さんよっ。」

「あら。ごめんなさい。つい興奮してしまって。リク君は新しい国を作るべきよ。あらゆる種族をまとめあげる長になれるわ。でもその前に主人にあってもらえるかしら。」


ーー王の間ーー

「ほう。君が娘を助けたというリクか。そして血王帝らしいな。是非国王になることを薦める。私はあらゆる種族が手を取り合うことを目指しているのだ。頑張ってくれ。今日はひとまず帰りなさい。」


言われるままに帰った。


後日

ーー王の間ーー

「君が成人する時に私は君に王を継承させる。まずは人種の王だ。あらゆる種族王に認められ王に継承しろ。そしてあらゆる種族の王となれ。」

なるほど。それもしかしてお姉さんと結婚ってことだよなっ。

「分かりました。それじゃあこの国の人に認められるためにまずは知識をつけに魔法学校へ行きます。」

て言うのは建前で、本音はまた別だ。てか俺なんで分かりましたなんて言ってんの?

「そうか。それじゃあ支援金を払おう。そして推薦もする。代わりに行く学校はこの国のにしてくれ。」

「この国で1番大きな学校でお願いします。」

「それならステルフィ魔法学校だな。大臣。推薦状を遅れ。そういえばだが魔法学校で良いのか?武術の学校もあるのだぞ?」

「いえ。身体能力だけは父さんが稽古をつけてくださりますので。」

「そうだったな。ヴィラが父ならそれが良いだろう。」

「父さんを知っているんですか?」

まぁ知ってるのは当たり前か。

「ああ。ヤツとは古くからの知り合いでな。この国の設立にも協力してくれた。君は私の甥みたいなものなのだよ。それじゃあ頑張るのだぞ。」

「はいっ。」


ーー家ーー

「お帰りなさいませ。リク様。」

「ただいま。セバスさん。」

セバスさんはうちの執事だ。家にいる時は母様の仕事の手伝いをしている。

「ただいまー。」

「お帰りなさい。あら。その荷物どうしたの?」

その荷物とはこの袋のことだろう。

「これは魔法学校の制服だよ。」

「リク魔法学校に行くの?!」

魔法学校には姉様も通っている。しかし基本的には家に帰ってきている。

「はい。王様にお前の学費などは免除してやると言われたので。あと推薦もしてくれると。」

「そうなのねっ。陛下に認められるなんてすごいわっ。けど寂しくなるわね。」

「長期休暇があれば帰ってきますから。」

「それもそうね。明日からよね?早く支度しないとっ。それとねリクはもうすぐお兄ちゃんになるのよ。」

…隣の部屋からかなり声聞こえてたもんな。まぁ出来そうだよね。

「嬉しいですけど会えないのは寂しいですね。」

「そうね。」

母様も涙を流していた。この涙のためにも俺は強くなる。

国王にも言ったがそれは建前だけどね。


ーーステルフィ魔法学校前ーー

「あの。リク・アレインと申します。入学手続きを行いに参りました。」

やっぱり緊張する。前世でもこういうのは緊張したな

「貴方が陛下からの推薦を受けた子ね。まぁ入って。」

おおっ!でけぇ。すげえ広い。

「とりあえず推薦は受けても試験はやってもらいますから。」

そうなんだ。ちょっと、1mmくらい本気出すか。まぁ1mmでも街1個吹き飛ばせるけどね。たぶん。

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