第4章

三章終わり時点主要登場人物+用語紹介(簡易)

 いい加減、キャラも単語も増えてきましたので。簡易版ですが。

 時間をどうしても喰うので、当分更新はないです。 


◇用語◇


エテミス大陸:共和国、帝国、魔王領の三大大国と、数十の小国が点在する。


レヴィーユ共和国:エテミス大陸最強の多民族国家。異人のみならず、全民族の受け入れに極めて寛容。国家元首は統領。国家最高決定機関は元老院(定員300名の一院制)及び賢人委員会(12名)。

作中のゆず君曰く「差別は国是として否定されていますが、やはり地方によって主要民族が存在します。その為、地域を13の州と7つの独立都市に分けて構成しています。イメージとしては、僕達の世界のドイツに近い行政区分だと思います。そして、僕達がいるグリーエルは独立都市です」。


デレイユ帝国:共和国東部に存在する、人族中心の軍事大国。国章は猛る獅子と竜。現在は、約十年間、北方から現れた『魔王』と泥沼の戦争中。国力は衰えつつある。かつて国是として、長く『人族こそ大陸を統べるに相応しい』を掲げていた。故に、差別主義者が多く、貴族と民衆の間の対立が激しい。ユズ他の異人を召喚した。帝都はグロリアス。


剣星:『『剣星』はただ、精霊と自身に導かれるまま剣を振るうべし』。

大陸内に十二人いる精霊に愛され、認められた最強剣士の呼称。本気になると、聖剣を抜いてくる。

この百年余りは、共和国に八人。共和国の衛星国及び同盟諸国に四人で固定。帝国に最後の「剣星」が出現したのは、二百年前。共和国の場合、戦争や竜や悪魔相手の大規模討伐といった国家の危機には、最高意思決定機関である、賢人委員会と協議をする。


異人:『見れたらその日は幸運だから、迷いなく金貨籤を引け! 最高額の!!』と言われる希少種。断続的な魔王軍との交戦により、劣勢に陥った帝国が禁術(ただし、かなりの縛りがあり、常に出来るわけではない)で無理矢理召喚した存在。基本的に、現地民よりも強力なスキルを持つ。共和国の急速な発展は彼らによるところが大きい。


グリーエル:共和国独立都市。アルトリア家の支配地域。


ランディア:共和国首府。人口は約300万人。グリーエル以上に人種の坩堝。

飛空港や中央駅、道路網や下水道といった社会インフラも完備していて、都市の中も清潔そのもの。緑も多くて気持ちが良く、建物も綺麗に整頓されている。物資のリサイクルシステムや、食物の過剰供給が抑制されている点や、都市計画の見事さはユズ達がもといた現代社会よりも進んでいる(異人があれこれ、関わっている為)。


デナリ:帝国東部中央の主要都市にして最大の補給基地。五重に築かれた分厚い城壁によって守られていたが、無謀な大攻勢を仕掛けた帝国軍を粉砕した魔王軍の手により陥落。空中戦力に対する備えが皆無だった模様(当然、前線にいた小絵達は進言していた)。


コーラル:帝国東北部の主要都市。デナリ失陥後、小絵達が、敗残兵達の撤退を助ける為、あえて北へ誘導、籠城した。ユズと小絵が案を出し、地下要塞と化している。


コーエン:帝国東南部の主要都市。


共和国空軍:飛空艇200隻以上を保有する、共和国の力の象徴。ただし、対空戦闘概念に乏しく、最新鋭艦もその点においては脆い。


高速飛空巡洋艦『ゾディアック』級:共和国が誇る、最新鋭飛空艇。

人類が建造した飛空艇の中で最高速艦かつ、最高度到達艦として名高い。なお、飛空艇の艦名に関しては、飛空艇を開発した異人が遺したノートに書かれている膨大な命名候補から採用される事が慣例化している。

翼竜を超える高速と大火力。そして分厚い魔法障壁を併せ持ち、主要部には自動治癒機能すら備わっている、正に飛空艇乗りにとって夢の艦――なれど、サイカが本気になると一撃で撃墜される。


『蛾』:魔王軍の空中戦力。人を喰らう。各13匹編成で。1匹が指揮を執る。


『カストル』:『ゾディアック』級三番艦。共和国空軍第一航空艦隊所属。なお、第一航空艦隊は、共和国空軍最強部隊でもある。


『月と星と光に感謝』:共和国内の「いただきます」。


帝国軍:二系統に分類される。皇帝が命令権を持っている『国軍』と、大貴族が握っている『貴族軍』。魔王軍と戦っていたのは、もっぱら『国軍』。その多くは、平民階級で構成。


独立第一親衛中隊:字義通り、帝国軍最強部隊。部隊長は『策士』咲森小絵(当初は『賢者』。最前線を駆けまわる内に『策士』の方が有名になった。今でも、公式文書では『賢者』)。他、異人十数名で構成されている。東部戦線の火消し役をこの一年務めていた。



◇登場人物◇


柚子森柚樹:黒髪小柄。人族。16歳(見えないけど)。160センチ。

約一年前にクラスメート達とこの世界へ。調査された際に、大した能力ではない、と判断され軽んじられていた。魔王軍の奇襲から、皆と近衛を守るために、共和国との国境近く、デーヴァ峡谷から転落へ。エルに拾われ、現在に至る。なお、帝国軍内では脱走者扱い。しかも、姑息な事に小絵達が帝都から最前線へ送り込まれてから行っている為、彼女達は知りません。

能力は戦略寄りで権力を与えれば与える程、全体へ与える影響が大きくなっていく。ただし、性格は極めて穏やかなので有能な味方からすると脅威に感じず、むしろ押し上げたくなる。なお、彼と小絵が帝国の国軍の半分でも指揮していれば、もう戦争は終わってたり。案外と強いですが、作中でこの子が剣を振るう日は……きたら、大陸の危機ではあるまいか。エルさんいない状態=暴れてるだろうし。アルトリア家内では、既に次期当主と思われています。

 呼び名は、ユズ、柚子森、柚子、ゆず。『守護のネックレス』を身に着けてないと、外出禁止。スキルは『××支援効果:微小~』。真のチートキャラ。ただし、極度の方向音痴。で、知らない男女をひっかける。危険。


エル・アルトリア:薄い橙色の長髪。耳長族。絶世の美女(最近、残念がつく)。ユズより背が高い。レヴィーユ共和国にいる八人の『剣星』の一人にして、大陸最強剣士の一角。共和国の守護神。名家アルトリア家長女。ユズを拾う前は、結構冷淡かつ合理主義者かつ、気分屋だった。今は、半日会えないだけで病床。一日で暴走。三日で都市を斬り、一週間で国を滅ぼす。ユズを甘やかすのは最早生きがい。甘やかさないと死ぬ。ご飯をとても美味しそうに食べる。騎竜はサイカ。竜の中でも最速を誇る風竜。可愛くて美しく、それでいてとても強い。


ニーナ:綺麗な銀髪。耳長族。アルトリア家の女執事にして内向き担当。財務を担う。エルの幼馴染。ユズに絶大な信頼を寄せている。エルには、ユズが来るまでの間に色々と面倒事を押し付けられており、辟易していた。でも、何だかんだ仲良し。でも、エルとユズ、どっちをとる? と聞かれたらユズをとる。

エルと、タイマンで斬り合える位には強い。暗殺寄り。ユズ教の敬虔過ぎる狂信者。


ウィラス:グリーエルの外れにある孤児院院長。耳長族。エルとは旧知の仲で、昔は剣士。今でもグリーエルで五指に入る。エルからすると、お姉ちゃんみたいな存在。


クー:猫族の少女。孤児。14歳。ユズが気になるものの、ツンツン。だけど、とてもとても優しい。アルトリア家の推薦で首府の学校へ。


ガナシュ:アルトリア家に仕える人族の戦士。自警団の教官役。かなり強い。


ゾモ:グリーエル自警団の一人。巨人。優しい。


マテミス:アルトリア家メイド。耳長族。ユズ教の敬虔な信者。


イワン:アルトリア家料理長。頑固一徹。ぶっきらぼう。


ヌーク:小さな眼鏡をかけた真面目そうな犬族の男。グリーエル副都督。


ベルタ・バルリング:眼鏡をかけている短い茶髪。ハーフエルフの女性。地味に有能。


イーヴォ・ホルツマン:大柄な人族の男性。帝国正騎士。グリーエルへ使者としてやってきた、典型的な帝国人。貴族派の狗。


フォルクハルト:落ち着いた様子の人族の男性。歴戦の騎士。ユズへ、賢者、魔弓、聖女が探している事を告げた。帰途、イーヴォに裏切られ谷底へ。


ダグイル:豚人の男性。妻子あり。『カストル』艦長。上佐。空軍創設当初から飛空艇乗り一筋で、歴戦の猛者。現実を知る。ユズに好意的。


ルカノ:人族の男性。独身。『カストル』副長。少佐。常識人。


カトレア・アルトリア:耳長族の綺麗な女性。エルの母親。ユズを溺愛している。元老院議員で、もう数十年もすれば賢人委員会入り、と噂される才媛。


レオン・アルトリア:耳長族の男性。エルの父親。やはり、ユズを溺愛している。

元老院議員で、もう数十年もすれば賢人委員会入り、と噂される。異人の菓子作りが趣味。


ヨル・グリームニル:『白髪の『剣星』、それ即ち災いを齎す者なり』

綺麗な白髪を短くし、肌もまた雪のように白い耳長族の美少女(外見だけ。年齢的にはエルのやや下)。好奇心旺盛な『剣星』。名家グリームニル家の長女。方向音痴で弟に厳しい。「忌み子」と言われた、自分の髪をユズに褒められた事で、一撃で落とされた。

チョロインかもしれないけれど、自分が劣勢なのは理解しており、小絵と同盟を結んだ。属性は氷。騎竜はスズシロ。やっぱり、ユズに懐いている。可愛い。


ラル・グリームニル:カッコいい耳長族の男性。姉であるヨルのお目付け役でもあるが、ヨルには虐められてばかり。それでも、ついてくるのだから大したものである。実力的には「剣星」に次ぐレベル。


議長:耳長族の男性。愛国者。


ゴズ:竜人。共和国賢人委員の一人。ユズに自分の娘との婚儀を勧めた。


少将:人族の男性。国軍少将。コーラル救援を拒絶され、軍を退役。義勇兵を集った。小絵に大きな借りがある。御剣に剣術を教えた。


少佐:人族の女性。国軍少佐。一時、小絵の副官を務めた。かなり有能。


キャロル・デレイヤ:金髪の美少女。デレイヤ帝国第一皇女。

かなり肝っ玉が太く、自分の命ですら賭けられる。ある意味で、王の器ではある。

ただ、ユズ教に片足を突っ込んでおり、傀儡でも構わないと断言してしまうなど、少々……。


老ゴドフロワ卿:老騎士。キャロルの守役。頑固だが、決して裏切らない人物。ユズから伝言を託され、帝都へ赴くも、魔王軍侵攻に遭遇。部下を逃がし、勇者と対峙した。



◇異人◇


御剣龍馬:黒髪の優男。『勇者』。大攻勢を主導し自分の班員を失った。また、ユズからは皇帝暗殺に関わったと思われている。魔王軍を帝都へ導いた節がある。何を考えているかは不明なものの、ユズからの評価は決して低いものではない。

固有スキルは『剣技無双』。剣を手にしている限り、自分の才能限界超の剣術を操れる。ただし、あくまでも才能値基準。他、全ステータスが著しく高い。


咲森小絵:眼鏡をかけつつも眼光の鋭さがまったく隠せていない、ぼさぼさな長い黒髪が印象的な少女。『策士』:『賢者』。当初は、後者の異名で通っていたものの、この一年、暗躍し過ぎた結果、前者が通り名になりつつある。

ユズの幼馴染その一。ユズのことが大好きだが、基本的に姉キャラを演じてきた為、どう接すればよいか分かっていない。恋愛に関してはポンコツ。

能力的には戦術寄り。ユズと組ませると相手が悲鳴をあげ、SLGならそれだけでゲームを投げるレベル。ヨルと同盟締結。だけど違う。最大の敵は身内だ。

固有スキルは『全魔法』。見るか、聞くか、読むかした魔法は全部使える。ただし、魔力が足りなければ当然使えない。


八重垣蛍:長い濡れ羽色の黒髪をした少女。『魔弓』:『弓士』(『魔弓』の異名は嫌いで、弓士と呼ばせている)。クラス委員長を務めていた真面目な女の子。小絵程ではないにせよ、恋愛に関してはポンコツ気味。ユズとは仲良しだが、彼からは親友の一人だと思われている。基本的に、極めて善人で茶目っ気もある。歴戦の野戦指揮官。ユズとは中学生から。

固有スキルは『魔弓』:見える範囲、全てを射抜ける。ただし、見えなければそれまで。


新見とわ:茶髪でショートカットの少女。最前線部隊の指揮官。幼馴染その二。ただし、小学生から。ユズ大好きっ子。小絵と同じくらい、髪やらがぼっさぼっさだったものの、会いたい一心で地下陣地から出てきた健気?な子。狂信度はエルに啖呵がきれる位。ユズからは、その判断力を強く信頼されている。異名はかなり、物騒。本人は嫌っている。


田口康太:中肉中背で、腰に短剣を下げている少年。『不幸労働者』ユズの親友の一人。八重垣とよくコンビを組む事が多く、この一年間、悪戦に次ぐ悪戦を経験している。軽く見えるが、本質は冷静かつ熱い。ユズ曰く『男の中の男』

固有スキルは不明。


坂西傑:黒髪長身な少年。巨大な斧が得物の戦士。とわ率いる最前線部隊の前衛を務める。数少ない常識人かついい奴。つまり、作中においてはそれだけ割を喰う。

でも、彼女持ちだからいいと思う。


???:常に微笑している少女。『聖女』。傷病及び補給担当者。ユズの幼馴染その三にして、ラスボス候補筆頭。名前はあかり。何せ、あのユズが呼び捨てで呼ぶ位には近しい。本人も小さい頃から「大きくなったらお嫁さんになってあげるね♪」と洗……宣言し続けていた。また、悪知……とても賢い。ユズが何をすると誤解するかを知り抜いており、小絵みたいなミスはまずしない。

ユズからは異性と思われていないものの、本人からすれば織り込み済み。これから、順次詰めればよいと考えていたが……転移で当てが外れ、少し焦っている。

なお、未だエルには気付かれていない模様。

固有スキルは二つ。これも異例。

『味方支援効果極大』。彼女がいるだけで、部隊の能力が恐ろしく向上する。

『癒しの奇跡』:魔力が続く限り、全ての傷、病気を治癒出来る。ただし、所謂、一般的な攻撃魔法は使えない。

※魔力量も御剣、小絵に匹敵する水準。真のチートキャラその二。

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