第2話
次の日の朝。
モミが目を覚ますと、辺りがなんとなく騒がしい。
見回せば、この辺りに住んでいる動物たちが皆でモミの木のことを見ているのだ。
「おかしな草だねぇ。」
「こんな変な草、みたことないや。」
この北の大陸の一番北には、木がまったく生えていない。
生えているのは短い草と、コケだけである。
ウサギもクマもトナカイも、モミなんて、初めて見たのだ。
「どうれ。」
クマがのっそりとモミに近づいて来た。
「試しにちょいと、かじってみるか。」
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