4月18日 これはさすがに竹
真面目な話だぜ。
雪車町地蔵だ。
今回ニュースになった竹の花の話をしよう。
竹の花は100年に1回咲く、というのは、俗説だと言っていい。
少し前なら、60年に一度咲くというのがメディの報じ方だったからだ。
とはいえ、かんぜんに違うと言うことでもない。
具体的な話をしていこう。
まず、60年周期だと言われていた理由は、モウソウチクという種類の竹がそのくらいの期間を空けて花を咲かせたという記録が二件あったからだ。厳密な統計とかではない、ちっともない。
つぎに、100年周期という話だが、実はこちらの信憑性は高い。というのも、マダケという竹が、ある時期一斉に世界中で開花したことがあるのだ。それが、ちょうど120年間隔だったことから、一般に百年に一回竹は咲くという風説が生まれたのである。昭和40年頃の話だ。
では、今回咲いた竹は何という竹かというと、トウチクだとされている。
トウチクは近年あちらこちらで咲いているが、こちらは全然周期がわかっていない。なんかいつの間にか咲いてるし、割と咲くんじゃないだろうかとすら言われているのである。
難しいね。
さて、竹の花といえば「百年に一度竹の花が咲くと不吉なことが起こる」という都市伝説が、まことしやかにささやかれていたことがあった。
ところで読者諸氏、竹は何の仲間だと思う?
正解は──イネ科の植物……つまり、米の仲間だ。
察しがいい諸君はお気づきのことだろう。
花が咲けば当然実が成る。実は熟すと地面に落ちる。竹は前述の通り周期的に花が咲く。導き出される結論は……そう、大量の栄養源の出現である。
米の仲間と言うことは、そこそこ栄養のある種子が実るわけだ。
この種子を食べることで、ネズミなどが大量に繁殖する。
餌があるのだから増えるのは当たり前のことだ。
増えた結果どうなるかというと、寄生しているノミやダニも増える。
餌があるのだから増えるのは当たり前のことだ。
その結果、ノミやダニの体内で、人間に害をなす細菌やウイルスも繁殖する。
餌が(ry
つまりどうなるかというと、疫病が蔓延したりするわけである。
現代ならともかく、古い時代にこういったことが起きていれば、そりゃあ噂の一つや二つ、できるだろうと予測することは、そう難しくはない。
まあ、そういうわけで。
現代では竹が咲いたところで、天変地異だなんだと考える必要は、おそらくない。
これは竹! と笑い飛ばしておくのが無難だろう。
以上、本日はオシマイ。
(ウルトラQでも竹の花が咲いてたな)
(時代的にはトレンドワードだったのでしょうね。いつでもネタは鮮度が大事と言うことでしょう。それでは、アデュー!)
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